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子どもが楽しみにしているお年玉。いくら渡したらいいの?誰が管理したほうがいいの?お年玉の悩みと解決策を整理しました。

公開日:2020/12/28
最終更新日:2020/12/27

子どもの正月のお楽しみ「お年玉」

子どもにとって、もうすぐやってくるお正月の最大の楽しみといえば「お年玉」です。いくらもらえるかな?何に使おうかな?とワクワクしている子どもはたくさんいるでしょう。

お年玉のことを知らない、お金について理解していないような、まだ年齢が小さな子どものうちは、そもそもお年玉を渡さないことも想定できますが、小学校入学前後になるともう限界です。

いくら渡したらいいのか、きょうだいがいると金額に差をつけたほうがいいのか、まだ自分ではお金を使える年齢ではないからどう管理しようかなど、ママやパパの頭の中は悩みでいっぱいかもしれません。

今回は、お年玉の年齢別の相場やその管理方法などをお伝えしていきます。

お年玉いくら

3歳頃までのお年玉の相場

0歳から3歳までは、お年玉としてお金を渡すより簡単なおもちゃを渡すほうが好ましいと言われています。というのも、まだまだお金の概念を理解することが難しい時期であるため、お金をもらうより、目に見えるプレゼントをもらえるほうが嬉しいのです。

プレゼントの場合は500円から1,000円程度が予算の相場ですが、安い・高いという金額的な基準ではなく、渡したこと自体に価値があります。

また、プレゼントで言えば、ご家庭によってはクリスマスに渡していることも多いでしょうし、お正月近くに誕生日がくれば、まとめてプレゼントということも考えられます。渡したこと自体に価値があるという観点で言えば「お年玉として、これあげるね」という一言を伝えておくことが重要でしょう。

6歳頃までのお年玉の相場

保育園や幼稚園に通うようになったら、お店屋さんごっこやおままごとといった「ごっこ遊び」をするようになり、お金という概念を少しずつ理解するようになります。ママやパパと一緒に買い物に行って、レジでお金を支払ったり、お釣りをもらったりする姿に影響を受け、買い物ってなんだろう?と興味を持ち始めることもあるのではないでしょうか。

そのため、お年玉はお金で渡してあげることが望ましいです。その相場も1,000円から2,000円程度です。また、同じ1,000円を渡すにしても、500円玉2枚といった硬貨で渡し、重量感を伝えるのもアイデアです。

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小学校低学年のお年玉の相場

小学校低学年となってくると、お年玉の相場は1,000円から3,000円程度が望ましいと言われています。

小学校入学後は、行動範囲が少し広がり、友だちと遊ぶ時間も増えていきます。お金を使って遊ぶことは少ないですが、友だちのおうちに行き来したり、公園で遊んだりすることが多くなり、友だちの影響で、昔でいう駄菓子屋さんのように、ちょっとしたおやつを子ども同士で買いにいくことも始まります。

大きな金額が動く買い物をするときには、ママやパパと一緒に行くため、自分の欲しいおもちゃなどを自分で買う機会はそこまで多くはありません。そのため、未就学児の年齢時より少し金額を上げて渡すという傾向が強いようです。

小学校高学年のお年玉の相場

小学校高学年になると、お年玉の相場は3,000円から5,000円程度になります。

行動範囲もぐんと広がり、子どもたちだけで遠くに遊びに行くようにもなります。また、1人で買い物をすることにも抵抗感が少なくなってきます。

自分のお金を自分で管理するという発想も生まれてきて、好きなものを買ったり、お金を貯めたりする考え方の基礎も身についてきています。逆に、無駄遣いをしてしまい、ママやパパに叱られることもこの頃から経験し始めます。

そのため、お年玉の相場も、子どもたちが遊んだり、欲しいものを買ったりする際のちょっとした上積みにできる金額が望ましいとされているのです。

「お年玉」の管理は誰がやる?

子どもがお年玉をもらうと「すぐに無駄遣いするから、私が預かっておくね」とママやパパが管理することも多いのではないでしょうか。

もちろん、子どもが幼いうちはそのほうがいいに決まっていますが、ある程度の年齢に子どもが到達すると、お金の管理は子どもに任せたほうがいいと言われています。

お年玉を子どもに管理させてみよう

子どもの時からお金の管理の仕方を知ることはとても大切です。

子どもが受け取るお金といえば、1ヶ月のお小遣い、1年に1回もらえるお年玉がほとんどでしょう。ここに誕生日のお祝いが入ってくるかもしれません。その合計を意識しながら、そして財布の中のお金と相談しながら、今いくらまでは使えるのかを考える経験を積むことで、収入と支出のバランスや家計という考え方を知ることができます。

では、何歳からお金の管理ができるのでしょうか。

算数でたし算、ひき算、かけ算を習う小学生2年生、3年生から可能です。お金の計算ができるようになると、お金を使う・もらうという場面での当事者意識が違います。お金の使い方にも変化が見られるでしょう。

したがって、この年齢の頃になると、少し早いと思われるかもしれませんが、お年玉を子どもに管理させることはできます。しかし、それはご家庭の判断次第とも言えるので、家族会議を進めてみてください。

よくあるお年玉の使い道と管理方法

もらったお年玉に対しては「貯金をする」という回答が1番多く、7割以上のご家庭でお年玉をママやパパが預かり、貯金しているというデータが出ています。特に、未就学児のうちは、お金の価値を子どもがまだわかっていないからという理由で、お年玉を全額貯金するご家庭が多数のようです。

結果的に、未就学児のうちは親がお年玉を管理することになりますし、それが真っ当な選択ともいえます。

お金の存在を認識するようになるのは小学生になってからなので、親がお年玉の一部だけを渡して残りは貯金、または欲しいものを買うときに金額交渉して、残りは貯金というご家庭が、子どもが大きくなるに連れて増えてくるようです。

お年玉を親が貯金したご家庭の場合、「全部貯金したまま何もせず、子どもが大人になってから通帳を渡す」というパターンが一番多いとされています。大学進学のとき、成人式のタイミングなど、子どもの人生の節目となるタイミングで渡す場合が目立ちます。

「けっこう貯まっていて就職のとき助かった」「少額でも少しずつ貯金することの大切さを知った」という親に感謝する意見も見受けられます。

やってはいけないこと

絶対やってはいけないのは、親の都合でお年玉の貯金に手をつけることです。親子といえど信頼関係に傷をつけかねません。

ママやパパが子どもの代わりにお年玉を管理することで、子どものお金の使い方に対する不安や不信感を拭っているのにも関わらず、大人の都合で、子どものお金を使うことは許されません。子どもにとっては、あったはずのお金であり、預けていたお金です。銀行に預けていたお金が、銀行の都合で勝手に使われて、お金が戻って来なければ皆さんはどう思うでしょうか。これと同じことをやっているのです。

親の都合でお年玉の貯金に手をつけることは、絶対にやめましょう。

お年玉いくらもらえた

まとめ

ここまでお年玉の相場や管理方法に関してお伝えしてきましたが、子どもにとってお年玉はお金について学ぶ機会にもなります。

使えるお金は限りがあり使い切ってしまうと困ること。そうならないようにやりくりして使っていくこと。目標のために我慢すること。これらは、身を以て知ることが一番手っ取り早く、かつ心に学びとして刻まれます。ただし、お金を自分で管理させる機会がなければ、身につくことはありません。

お金を学びに変えるには、月に一度のお小遣いやお年玉など、決められたタイミングでしかもらえないことがポイントです。欲しい時に欲しい分あげて、放置するのはNGです。お小遣い帳などを使い、子どもが限りあるお金を計画的に使うことが重要です。

お金の失敗は、大人になってからではそのダメージは大きく残ります。子どものうちに失敗しておいたほうがいいことは、家庭の保護や責任の中で、体験しておくほうが無難です。ぜひ、親子でお金の勉強を進めてみましょう。そのためには、お年玉を渡す機会を有効活用していただきたいものです。