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みんなが知っている日本のおとぎ話。ママやパパは子どもにおはなしできますか?

公開日:2021/01/02
最終更新日:2020/12/29

ママやパパは子どもに日本のおとぎ話をおはなしできますか?

昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に、すると川に大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと…

これはみんなが知っている『桃太郎』の出だしの部分ですが、皆さんはこの後の話をちゃんと話すことができるでしょうか。『桃太郎』に限らず、日本には『浦島太郎』や『金太郎』といったほとんどの日本人が聞いたことがある昔話が伝わっていますが、その話の内容を理解し、子どもに話をすることができるママやパパは多くないかもしれません。

ママ、桃太郎ってどんな話なの?
パパ、浦島太郎ってどんな話なの?

そんな質問をされたとき、じゃあ一緒に読もうかとうながす前に、一言解説できたほうが子どもからの信頼度や尊敬度も増すはずです。改めて、みんなが知っている日本のおとぎ話を紹介していきますので、そういう話だったねと振り返る時間を作ってみてください。

今回は某携帯電話会社のCMで有名な「三太郎」の話を振り返っていきます。

おとぎばなしを子どもにしよう

ももたろう

まずは『ももたろう』です。

ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきます。おばあさんが桃を家に持ち帰り、切ろうとすると、中から男の子が飛び出してきます。「ももたろう」と名付けられた男の子は、見る間にすくすくと育ちます。

ある日、ももたろうは「鬼ヶ島へ、鬼を退治しにいく」と言い、おばあさんに作ってもらったきびだんごを持って鬼退治へと出かけます。鬼ヶ島へ向かう途中、イヌ、サル、キジを家来にします。鬼ヶ島へ上陸すると、鬼たちは酒盛りをしていて、そこへ攻撃をしかけます。見事、鬼を退治したももたろうは、村から奪われていた宝物を取り戻すのでした。

日本昔話といえば『ももたろう』と言っていいほど、誰もが知っているお話です。男の子が動物の家来たちと鬼を倒す姿は、子どもに勇気を与えてくれます。

うらしまたろう

次に『うらしまたろう』です。

うらしまたろうという漁師が、いじめられていた亀を助けます。後日、うらしまたろうが釣りをしていると、そのときの亀がやってきて、お礼にと竜宮城へと連れていかれます。竜宮城では、乙姫様が迎えてくれて、魚たちの踊りやご馳走でもてなされ、楽しい日々を過ごします。

しかし、そのうち村へ残してきたお母さんのことが気になりはじめ、乙姫はそれを察して、玉手箱を土産に持たして、うらしまたろうを送り出します。うらしまたろうが村へ戻ると、村の様子は変わり、自分の家もなくなっており、知っている人もいませんでした。竜宮城で過ごした間に、地上では何十年と時間が経過していたのです。

途方にくれたうらしまたろうは、玉手箱のことを思い出し、蓋を開けてみました。すると、中から煙が出てきて、またたく間にうらしまたろうはおじいさんになってしまいました。

うらしまたろうがおじいさんになってから、どんな気持ちで浜辺でたたずんでいたのか、子どもに想像させてみることをおすすめします。

きんたろう

次に『きんたろう』です。

昔、足柄山の山奥に金太郎という男の子と母親が住んでいました。金太郎は赤ちゃんの時から力持ちで石臼を引きずるほどでした。

金太郎の遊び仲間は、山の動物たちでした。ある日、動物たちが栗拾いにいかないかと誘い、金太郎は喜んで誘いを受けましたが、途中の崖にかかっていた橋がなくなっています。金太郎は近くにあった大きな木を押し倒し、橋をかけるのでした。

栗を拾っていると、突然大きなクマが現れますが、金太郎は怖がることなく、熊と取っ組み合い、見事クマを持ち上げ勝利します。クマは降参し、金太郎や他の動物と仲良くなるのでした。

その後、金太郎は坂田金時という名前に改め、立派な武士になったのでした。

金太郎は力持ちですが、その力を他人のために使えるのが、素晴らしい点ですね。お子さんにも、自分の力を他人のために使える人になってもらって、周りから慕われるようになってほしいですね。

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さんねんねたろう

そして、最後に「さんねんねたろう」です。「たろう」つながりでもう1作品紹介します。

1日中寝ていて、村人に寝太郎と呼ばれ、怠け者だと嫌われていた男がいました。ある年に村が日照りに遭い、田んぼの水がなくなってしまいました。これを村人は寝太郎が罰当たりだからだと言い、殺そうとします。

その夜、寝太郎は起きて、山の上の大きな岩をつかんで、崖下に転がしました。岩は大きな山崩れを起こして、その下を流れる川の流れを変えました。そして、村まで水が届くようになったのでした。寝太郎はただ寝ていたのではなく、村を救うためにどうすればいいのか考えていたのです。

怠け者だとバカにされていた男が村のピンチを救い、英雄になる話です。この話からわかることは、人は見た目によらず、それぞれ考えていることがあるということです。

他の”たろう”たち

ここまでが有名な”たろう”のつく日本の昔話ですが、国語の教科書にも取り上げられているのが『ちからたろう』です。長年お風呂に入っていなかった老夫婦から出てきた垢のかたまりから生まれたのが、ちからたろう。力持ちで有名になり、化け物退治をして村の英雄となる話です。

また、千貫目(3750kg)の金棒を担ぐ力持ちの「千貫目太郎」や、酒飲みで女にだらしなく仕事もサボりがちな「なまけものたろう」など、他の”たろう”たちもいるのが日本のおとぎ話です。

昔から日本人の男性の名前の一例で「太郎」がよく取り上げられますが、それはこういった日本の昔話にも現れているのです。

絵本で読む日本のおとぎ話

ここまで紹介してきたおとぎ話は、すべて絵本になっています。絵本はママやパパの読み聞かせが第一歩となりますが、子ども自身が自力で本を読み始める取っかかりとしても絵本が最適と言われています。

絵が多く、文章も簡単にできているので、文字の読み書きができるようになった頃には、子ども一人で読むことができるようになります。今まではママやパパが読んで聞かせていたものを、今度は子どもがママやパパに読み聞かせるという流れがおすすめです。子どもながらに一生懸命読んでいる姿に感動すること間違いなしでしょう。

ママやパパが読んでくれたのを思い出しながら、1人で読むことで、ひらがなやカタカナの覚えが早くなります。したがって、子どもが読むのがたどたどしいなと思っても、じっとこらえて、子どもの読むスピードにママやパパも合わせましょう。間違っても叱ったり、指導したりせずに、子どものペースに合わせてください。

また、簡単な絵本であっても、日常会話やテレビからよりも多くの語彙を身につけるといわれています。語彙が増えると、表現力も高まりますので、ぜひ、ここまで紹介してきたおとぎ話を絵本で、親子で楽しんでみてください。

国語の学習へとつなげていく

おとぎ話は日本の民話のひとつですが、これらは、小学校以降の国語や現代文の教科書の出典にもなります。国語は漢字の読み書きや文法なども難しいですが、それ以上に、文章題のテストに対する苦手意識が湧きやすいことを忘れてはいけません。文章題で苦手意識が染み付いてしまえば、それから先のテストや入試にも影響が出てきます。

絵本を通じてでも構いません。親子でおとぎ話を読みながら、この話って何を伝えたいんだろうね?と親から子どもに問いを投げかけるだけで、情報整理や要約する力が身につき、国語力の強化につながります。親しみやすい話ほど、国語力は身につきやすいのです。

家で絵本を読もう

まとめ

いかがだったでしょうか。ここまでみんなが知っている日本のおとぎ話、特に三太郎に代表される”〇〇たろう”についてご紹介してきました。

冒頭では、覚えていますか?というような内容で始めましたが、実際には絵本や児童書を親子でともに読んでいけば十分な話です。想像力や創造力を高められるきっかけは小さい時からあったほうがいいのは簡単に想像できることでしょう。おとぎ話を読むことは、絶好の機会となります。ぜひ、親子でおとぎ話を楽しんでみてください。