保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

オリンピック・パラリンピックってなに?その歴史や意義を子どもと学んで、スポーツ以外の目線からも楽しんでみよう!

公開日:2021/02/01
最終更新日:2021/02/01

2021年は東京オリンピック・パラリンピックの年

今年2021年は東京でオリンピック、パラリンピックが開催される年です。皆さんが知るとおり、本来であれば昨年、2020年に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で、1年延期となりました。

せっかく東京で行われるオリンピック、ぜひお子さんと見て、一緒に感動を味わいたいですよね。その際、子どもから「オリンピック、パラリンピックっていつからあるの?」や、「なんでオリンピック、パラリンピックってやるの?」と聞かれることがあるかもしれません。

そのときにスマホで調べるよりも、さらっと答えられたほうがかっこいいですよね。親子でオリンピック、パラリンピックの基礎知識を知っておくとさらに楽しめるでしょう。

今回は、オリンピック、パラリンピックについての知識についてお伝えしていきます。

オリンピック

オリンピックの歴史や意義とは?

近代のオリンピックは1896年に始まりました。フランスのピエール・ド・クーベルタンという人が唱えた「オリンピズム」という考え方をもとに行われています。彼は「オリンピックの父」と呼ばれています。

「オリンピズム」とは、「スポーツを通じて心身ともに向上させ、そして文化、国籍などのさまざまな境界線を越えて、友情、連帯感、フェアプレーの精神を持って理解し合うことで、平和でより良い世界を実現できる」という考え方です。

そして、この理想は今でも引き継がれ、近年では「スポーツ」、「文化」の他に「環境」というテーマが加わり、オリンピックは世界の人々が地球環境について考える機会にもなりました。

オリンピックっていつから始まったの?

今の近代オリンピックが始まるずっと前に、古代オリンピックというものがありました。

古代オリンピックが始まったのは、紀元前9世紀ごろと言われており、約2900年前からありました。近代のオリンピックは世界平和を目的としていますが、古代のオリンピックはギリシアのオリンピアで行われる神様をたたえるための宗教行事です。

のちに、ギリシアはローマ帝国に支配され、さらにのちにローマ帝国の国教をキリスト教にしたため、宗教行事であったオリンピックは1169年のときを経て、終焉のときを迎えました。最後の古代オリンピックが開催されたのは、393年のときです。

そして、1500年の時が流れ、前述したようにピエール・ド・クーベルタンがオリンピック復興を提唱し、オリンピックは復活したのです。記念すべき最初の近代オリンピックは、オリンピックの故郷であるギリシアのアテネで開催されました。

オリンピックの五輪の意味はなに?

オリンピックのシンボルマークである5つの輪っかは何を表しているか知っていますか。

青、赤、黄色、黒、緑の色は、地色の白を加えると、ほぼ全ての世界の国旗を描くことができるという理由で選ばれました。また、5つの輪っかは5つの大陸の結合を表していると言います。

そして、この五輪のマークを考案したのも、ピエール・ド・クーベルタンです。

1歳から12歳まで知力育成教室アデック

オリンピックの日本人のメダルの数って?

今まで日本人がオリンピックでいくつのメダルを獲得したか、知っていますか。

2018年平昌オリンピック終了時までに日本人がオリンピックで獲得したメダルの累計は、497個です。夏季オリンピックで439個、冬季オリンピックで58個、獲得しています。金メダルが156個、銀メダルは158個、銅メダルは183個という内訳です。

最も多くメダルを獲得した大会は、夏季オリンピックでは2016年のリオデジャネイロオリンピックの41個、冬季オリンピックでは2018年の平昌オリンピックの13個です。

リオデジャネイロオリンピックでは、柔道が過去最多の12個を獲得し、バトミントンでも初の金メダル、卓球男子も初のメダルを獲得するなど、多くの歴史的な記録を達成した大会となりました。

リオデジャネイロオリンピックで活躍した選手は、個人総合でも金メダルを獲得した内村航平選手や、レスリングの女子フリースタイル58kg級で金メダルを獲得し四連覇を成し遂げた伊調馨選手、バドミントンの女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華選手、松友美佐紀選手などがいます。

平昌オリンピックでは、日本国外で開催された冬季オリンピックとしては初めて複数の金メダルを獲得しています。フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦選手や、スピードスケートの女子団体パシュートと、個人のスピードスケートの女子500m両方で金メダルを獲得した小平奈緒選手などがいます。

パラリンピックの歴史や意義とは?

では、オリンピックのあとに開催されるパラリンピックについては、みなさん知っていますか。

パラリンピックの起源は、1948年、ルートウィッヒ・グッドマン医師の提唱によって始まったアーチェリー競技会です。第二次世界大戦で脊髄を負傷した兵士たちのリハビリの一環として行われたことが始まりです。

パラリンピックは、さまざまな障害のあるアスリートたちが、平等に個性や能力を発揮することのできる世界最高峰の競技大会です。「できない」ということに着目するのではなく、「どうしたらできるのか」という視点でこれまでになかった工夫をし、限界に挑むのです。

そうしたパラリンピックの選手の姿は、社会の中にあるバリアを減らしていくことが必要であることや、発想の転換が必要であることを気づかせてくれます。

パラリンピックっていつから始まったの?

前述したように、当初はリハビリテーションを目的とした大会でしたが、1952年には国際大会となりました。その後、1960年のローマ大会からはオリンピック開催国で行われるようになり、1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に行われるようになりました。

今やリハビリとしてのスポーツではなく、アスリートによる競技スポーツとして発展しています。出場者も「車椅子使用者」に限らず、対象者は広がっています。

そして、もう1つのオリンピック(Parallel Olympic)という意味で、パラリンピックという公式名称も決まりました。

2000年のシドニーでの第11回パラリンピックでは、国際オリンピック委員会とIPCが、「オリンピック開催国は、オリンピック終了後にパラリンピックを開催する」ということに合意し、オリンピックとパラリンピック、双方が協力することを決めました。

パラリンピックの日本人のメダルの数って?

パラリンピックで日本人の獲得したメダル数は、2018年平昌パラリンピック終了時点までに夏季パラリンピックで377個、冬季パラリンピックで90個です。

2016年のリオデジャネイロパラリンピックで活躍した選手は、男子60kg級で銀メダルを獲得した廣瀬誠選手や、水泳男子50m自由形S11で銀メダルを獲得した木村敬一選手、陸上競技の男子400mT52で銀メダルを獲得した佐藤友祈選手などがいます。

歴史や意義を知ると、スポーツ好き以外の子どもも楽しめるかも?

これまで紹介したオリンピック、パラリンピックの歴史や意義を知ることで、スポーツをしていない子どもや、スポーツが特に好きでない子どもも、自分には関係のないと思っていたオリンピック、パラリンピックが少し近くのものに感じるかもしれません。

オリンピック、パラリンピックは世界最高峰のスポーツの大会で、子どもにとっては遠くのように感じるかもしれません。

しかし、オリンピックの提唱者であるクーベルタンが目指したのは、スポーツを楽しむことだけではありません。スポーツを通して、心と体を鍛えて、世界のいろんな人と交流すること。そして、平和な社会を作ることです。

決して自分と関係のないことではないと感じるはずです。オリンピック、パラリンピックに少しでも興味を持ってくれるといいですね。さらには選手の頑張っている姿を見て、スポーツに興味を持ったり、勇気をもらったりするかもしれません。

目指せオリンピック

まとめ

いかがだったでしょうか。オリンピック、パラリンピックの起源や歴史や意義、これまでに実際に活躍した日本人のメダリストや競技などをお伝えしました。

東京オリンピックが開催されるまでに予習をしておくと、開会式やスポーツ観戦やメダル獲得、閉会式のニュースも少しちがった一面が見えるのではないでしょうか。