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折り紙の8つの知育的効果とは?折り鶴や紙飛行機よりも大切な指先の動きと器用さを鍛えることの意味

公開日:2020/09/17
最終更新日:2020/09/13

折り紙が知育に役立つ

「知育」とは、思考力や判断力、創造力といった能力を育てること。単に読み書きや計算など勉強ができる子どもを育てるだけではありません。

世の中にはたくさんの知育玩具がありますが、その中でも、折り紙にはさまざまな知育的効果があると言われています。100円ショップなどで安価で手に入りやすく、わざわざ値段の高い知育玩具を購入する必要がありません。

折り紙は知育にもってこいです

折り紙の8つの知育的効果

日々、成長という以上に、進化し続ける子どもたち。ママやパパも子どもに何かチャレンジさせたい、それこそ”より賢くしたい”と思うのではないでしょうか。

そんな時は折り紙がおすすめです。ここからは折り紙の知育的な効果をいくつかご紹介します。

効果①指先が器用になる

1つ目の効果は指先が器用になることです。

折り紙を折るときには、手先を細かく動かすことが求められるため指先の発達が促されます。特に丁寧に作ろうとすると、端と端をぴったりと合わせたり、折り目をしっかりとつけたりしなくてはいけません。

指先が器用になることで、ハサミや鉛筆などの道具を使いこなすことができたり、さらに指先の器用さが必要な折り紙に挑戦することができます。

赤ちゃんの脳は約400g、大人になると約1300gにまで成長しますが、3歳までにその80%は作られると言われています。指先は「第2の脳」と言われるほど神経が集中し、その感覚が脳に刺激を与えます。幼児期に脳に刺激を与えることで、脳の成長を促すのです。

効果②集中力が磨かれる

2つ目の効果は集中力が磨かれることです。

折り紙を折るときは一定の時間、一枚の紙と向き合い、集中する必要があります。

集中して取りかかり、端と端をぴったりと揃えられれば、出来上がりはきれいなものになります。反対に、集中しないで取りかかってしまうと、端と端が揃えられずズレてしまい、きれいな出来上がりにはなりません。何度も繰り返し折ることで、きれいに折るためには集中力が必要なことが感覚的にわかるようになるでしょう。

また、工程が多かったり、複雑な折り方があるような難しい作品をつくるときには、さらなる集中力が必要になるため、自然と養われていくのです。

効果③達成感を味わう

3つ目の効果は達成感が味わえることです。

工程の多い難しい折り紙だと、途中で諦めたくなってしまうときもあるでしょう。しかし、一つ一つ工程をこなしていきながら、完成までたどり着いたときには、この上ない達成感が得られるでしょう。

折り紙を子どもが折るときには、折り紙の種類や色を子どもに選ばせてあげることも大切です。色や種類が豊富だとそれだけで喜び、折り紙をしたくなるでしょう。

自主的に子どもが折り紙に取り組むことで「自分でできたんだ」という達成感がより得られます。この経験は折り紙に限らず、他のことに挑戦するときにも生かされます。

効果④想像力が豊かになる

4つ目の効果は想像力が豊かになることです。

手順通りに折っていく中で、これを折ったら次はどのような形になっているのか、完成イメージから考えた時に「今はどの部分を作っているのだろうか」など、目の前や指先に集中するだけでなく、その先を考えながら折り進めていきます。イメージを膨らませながらの作業は、想像力を育み、先を考える力を養います。

また、最初はパパ、ママに教えてもらったり、手順に従いながら折り始めます。横に座って教えてもらう場合は、「どのように折ればママと同じようになるのかな」と想像を働かせて折るため、想像力が養われるのです。

効果⑤やり遂げる力が身に付く

5つ目はやり遂げる力が身につくことです。

手順の多い難しい折り紙は途中で諦めたくなる時もあるでしょう。しかし、ひとつずつ工程をクリアしながら、作品を完成させることで、やり遂げる力が身につきます。

目標を達成するためのこの力は、大人になっても必要な力です。難しい折り紙を折ることができたら、お子さんを「よくがんばったね!」とたくさん褒めてあげましょう。達成感を与えることで、より難しい折り紙に挑戦しようという意欲が湧いてきます。

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効果⑥手順に従って取り組む経験を積む

6つ目は手順通りに従って取り組む経験を積むことです。

折り紙は自由に自分で工夫しながら遊ぶというよりも、手順通りに折っていくことで完成させて楽しむ遊びです。

マニュアル通りに進める重要性を理解すること、自己流だとうまくいかないこともあることを知るきっかけになります。武道の精神でいう守破離(型を守る・型を破る・自己流を身につける)のように、まずは方法論を覚えることが大事であると学びます。

また、①→②→③というように手順が進むにつれて、状況が変わっていくので、手順を踏む大切さを実感できます。

効果⑦色彩感覚が磨かれる

7つ目は色彩感覚が磨かれることです。

折り紙にはさまざまな色がありますね。色によって形の持つ印象が変わることを感覚的に覚えていくことができます。

色彩感覚が身につけられれば、日常生活や四季によって変わる自然の中で色彩を楽しむことができ、子どもの感性を豊かにすることでしょう。

効果⑧図形に親しむ

8つ目は図形に親しむことです。

「正方形を縦に折ったら長方形になる」「正方形の対角線で折ると三角形になる」など、図形の性質を知ることは、実際に折り紙で体験したほうが理解が進みやすいです。想像だけではなかなか理解できないでしょう。折り紙を折るという実体験によって、感覚的に図形の性質を知ることになります。

この感覚が小学校入学後に学習する算数の図形問題の基礎となるでしょう。

折り紙で大切なのは「何かを折る」ではなく指先の動きを鍛えること

折り紙で遊ぶ上で大切なのは、折り紙で何を折るか、例えば鶴が折れるようになることや紙飛行機で遠くに飛ばせることだけではなく、指先の動きを鍛えることです。詳しく言えば、頭でこうしようと考えた動きを指先で実践できるかということです。

折り紙とは、特定の何かを折るものではなく、指先で紙を折ることです。

最初は難しすぎず、少し手伝えば、自分でできるレベルの動きを教えてあげましょう。また、折り紙を教えるときは、山折りと谷折りの違い、角や辺をきっちりと合わせること、折り目をしっかりつけることを教えることもポイントです。

普通の折り紙で十分ですが、茶色や灰色よりも赤や黄色などコントラストが強い色のほうが、お子さんも喜ぶでしょう。

①丸める

何度も言いますが、折るだけが、折り紙の遊び方ではありません。丸めてギュッと固めて硬くすると、ゴツゴツしていてちょっとだけ痛いと感じたり、広げてクシャクシャになった紙がザラザラすると感じたり、五感を刺激していきましょう。

筒状に丸めて覗いて見せたり、耳元にあててコソコソ話をしてみたりして、親子で遊んでみることもおすすめです。

②ちぎる

丸めると同様、ちぎるのも簡単な折り紙の遊び方の1つです。ちぎる時の指先の使い方、ちぎるときの音や触感は、発達へのヒントです。

ちぎった紙をのりで画用紙に貼って、ちぎり絵を作ることも、お子さんにとって、簡単でありながら新鮮で楽しく、巧緻性を高めてくれます。

ちぎって遊んだあとは、おそらく散らかることがほとんどですが、同時に散らかったら必ずお片付けすることを教えていきましょう。

③車

丸める、ちぎるを教えた後は、山折り・谷折りの違いを伝える意味で、車を折ってみましょう。山折りは色のない面(白い方)を揃えるように折り、谷折りはその逆です。

車は少し下を残して折り、上の2つの角を山折りに3回折るだけです。タイヤと窓を描き足したら完成です。3行程、4行程で終わり、山折り、谷折りだけで完成するものが良いでしょう。完成したら、ミニカーのようにして自分で作ったモノで遊ぶことは新しい体験かもしれませんね。

3,4歳児にとって、簡単な折り紙

3,4歳になると、早い子どもであれば、1から10まで1つずつ数えることができたり、大きい・小さい・長い・短い・高い・低いなどの比較が理解できたりと知的能力も備わってきます。3歳の初め頃は、折り紙に慣れる、遊ぶことがメインでしたが、少しずつ複雑な折り紙にチャレンジをできるようになります。

ここからはその頃の子どもにとって取り組みやすい折り紙を、簡単な順に紹介していきます。

①チューリップ、イヌ、キツネ

折り紙を折り慣れていない子でも、5〜7回の工程で、簡単に折ることができます。

チューリップ、イヌ、キツネは作り方が似ており、折り方をわずかに変えるだけで、犬に見えたり、チューリップに見えたりするので、お子さんの想像力を掻き立てるでしょう。

一気に色々なものが作れるので、達成感が数多く得られます。また、さらに工程の多いものや難しい工程に挑戦する意欲が湧いてくるはずです。

②風船

「ふくろを開けて折る」という作業と「ふくろの中に差し込む」という作業があり、難易度が高くなります。作った後は膨らまして、紙風船のようにして親子で遊ぶことが可能です。折り紙ではなく、広告のチラシや新聞紙など大きな紙で折ってみてもいいかもしれませんね。

難しいことに挑戦し、成功体験を積むことで、「自分は頑張ればできるんだ」という自信がつきます。

③箱

風船と同じ程度の難易度で4歳でも折ることが可能です。

作った箱はおやつやアクセサリーを入れてみたり、カラフルな折り紙で作った箱にお菓子を折り紙でラッピングして友だちにプレゼントするのもいいでしょう。広告のチラシで作ることでエコなゴミ箱としても利用可能で、ちょっとしたお手伝いをした気分にもなれます。

作ったものを実際に使うことで、使う時に「自分が作った」という達成感を再び味わえ、より自主的に折り紙を折ろうという気持ちが湧いてきます。

折り紙

まとめ

いかがだったでしょうか。折り紙がなぜ知育にいいのか、そして3,4歳の子どもが取り組みやすい折り紙を紹介してきました。

折り紙は巧緻性を伸ばすのにとても有効な遊びです。巧みに指先を使うことで、脳の発達に影響を与え、子供の知能が高めることができると言われています。知育玩具は高価なイメージで、なかなか手を出しづらいもの。それに比べて折り紙は、100均ショップでも買うことができ、効果も多様です。

ただし、いくら脳にいいからといって無理強いはよくありません。最初は親御さんが折って見せて、「どうやって作るんだろう?」と興味を引かせることが大事です。ポジティブな感情を抱かさせることによって、自分から難しいものに挑戦していこうという気持ちになります。

また、巧緻性を高めるのは折り紙だけではありません。粘土や積み木、お絵かきなどもお子さんを器用にさせてくれる遊びです。お子さんの興味に合わせて知育していきましょう。