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子どもに絶対音感は身につけさせられるものなの?子どもの音感を伸ばす方法とは?

公開日:2020/11/27
最終更新日:2020/11/27

絶対音感は生まれつきのものではない

皆さんは、絶対音感をもっていますか?憧れたことはありますか?

絶対音感は、他の音を聞かなくとも、突然聞こえてきた音の高さがわかる能力であり、例えば、ドの音が聞こえたときに、それがドの音だと判別できることです。しかも、音階を正確に記憶しているので、瞬時に何の音なのか分かると言います。

また、相対音感というものもあり、相対音感とは、絶対音感とは違い、基準の音を聞いたら、その音と比べて他の音の高さを判別することです。

この絶対音感ですが、イメージとしては限られた人のみが手にすることができる生まれつきの才能のように考えがちかもしれません。しかし、絶対音感は遺伝で身につくものではなく、実は後天的なもの、鍛えれば習得できる能力なのです。

習得するためには、相対音感が発達する前の3〜5歳の間に訓練をする必要があります。7歳前後になると身に付けにくくなると言います。

その訓練とは、何かしらの楽器を、音階とその音の名前の絶対的な関係を記憶するように意識して弾くことです。

絶対音感

絶対音感のメリット・デメリット

絶対音感を持つ人は、正しい音感を持っているため、自分が楽器を引いているとき、歌っているときに、音のズレに気づくことができます。また、耳で聴いた曲をすぐに覚えることができ、そして再現することもできます。

絶対音感は、音楽を自由自在に扱うことのできる能力ということができます。

この能力を持っていることは、将来、音楽をやっていくとするならば、やはり大きなアドバンテージになるでしょう。ピアノの調律師や作曲家などの音楽に関するプロフェッショナルな職業には、絶対音感を必要とすることもあります。

ここまで読んで、「うちの子に絶対音感を身につけさせたい」という親御さんはたくさんいるかもしれません。しかし、絶対音感は必ずしも利点ばかりではないということも知っておきましょう。

絶対音感を持つ人は音のズレに気づくことができると述べましたが、調律されていないピアノの音を聞くと、そのズレに不快感を感じてしまうことがあります。

また、音が言葉のように聞こえてしまうことがあると言います。

歌手の広瀬香美さんは絶対音感の持ち主であり、話し声、雑音が、すべて音階、「ドレミ」に聞こえてしまうそうです。例えば、同級生の「やまもとなおこ」さんは「ドミミミミドド」さんに聞こえたいたそうです。このエピソードは面白いですが、その能力のせいで学校でいじめられたということもあったそうです。

音感を身につけるにはピアノがおすすめ

絶対音感の習得は述べたように、何かしらの楽器を弾いて訓練を行います。その楽器にはピアノがおすすめです。

なぜなら、フルートなどの管楽器やヴァイオリンなどの弦楽器は、小さな子どもが音を出すのが難しく、そこで挫折してしまう可能性があるからです。ピアノは、しっかりと調律されているのであれば、鍵盤を押すだけで、比較的簡単に正しい音が出すことができます。

絶対音感を身につけるには、正しい音を出し、繰り返し聞かせることが重要です。周りの大人が他の楽器でも正しい音を出せるのであればいいですが、週に1回のレッスンで絶対音感を身につけるのはなかなか難しいでしょう。

鍵盤を押すだけで音を出せるピアノなら、自分1人でも遊ぶように弾くことができるため、絶対音感の習得のための近道になるかもしれません。

何歳からピアノを始めるべきか?

絶対音感を身につけるなら3歳からが良いと述べましたが、ピアノを弾かせるのも3歳くらいがいいでしょう。理由としては、3歳以下だと鍵盤を押す力がまだなく、楽譜を理解するのもまだ難しいからです。

しかし、2歳であっても脳が発達する時期であり、この時期を逃すのももったいないです。

2歳の子どもにはピアノの音を弾いて聞かせ、また、曲を弾かせるというよりも、鍵盤を押して音が出るのを楽しませることが良いでしょう。徐々に指をうまく使えるようになり、脳の発達に良い影響が出ます。

3歳の場合であっても、親がピアノを弾いて聞かせます。この時期は親の真似をしたがるもの。真似をさせながら、うまくピアノを弾くことを覚えさせていきましょう。

3歳になると、ひらがなやカタカナを覚え始める時期でもあるので、幼児向け教材を使ってトレーニングをしていきましょう。例えば、音階を示すカードを見せて、その音階の鍵盤を押してもらうというような訓練です。楽譜が読めると、のちに助かるでしょう。

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教えるときの大事なポイントとは?

小さな子どもにピアノを教えるポイントはなんでしょう。

まずは、始めたばかりのときは長時間するのではなく、短い時間からピアノに触れさせましょう。幼い子どもが集中できる時間というのは限られています。未就学児は年齢プラス1分と言われています。10分や15分という短い時間の中にも、小休憩を入れて、子どもの集中する時間を持続させましょう。

そして、ピアノを教えるときは、子どもにとって勉強をするような感覚でピアノに向かわせるのではなく、まるでゲームや遊びをするような感覚で向かわせることが重要です。例えば、単音を聞かせて、それがどの音か弾かせてみるというようなゲームを行うことです。

また、親が「子どもに勉強させるぞ」という意気込みで子どもに接すると、必ずと言っていいほど思い通りには行かずイライラしてしまいます。そんなママ、パパの姿を見て、子どもはピアノを楽しいと思えるでしょうか。親自身も子どもと一種に楽しむようにピアノを教えましょう。

ピアノ以外の絶対音感トレーニング

ピアノでトレーニングする場合でも、ピアノ以外の楽器で絶対音感のトレーニングをする場合でも、ゲームを通じた遊びの延長線のような感覚で行いましょう。

まずは先ほど述べたように、単音を子どもに見せずに弾いて、子どもにどの音か当てさせます。これができるようになったら、次は和音を聞かせて当てさせ、次は旋律を聞かせて当てるゲームというふうに、どんどん難易度を上げていきます。

単音や和音を聞かせて当てるときには、ドレミと音階を書いたカードを作り、どの音かわかったら取るというカルタのようなゲームにすると、子どもはより楽しく取り組んでくれるでしょう。

単音、和音が当てられるようになったきたら、次は音符を教えましょう。これもゲームのようにして、親が楽器を弾いて聞かせ、その音を楽譜に書かせてみてください。

なかなか音符を理解でいないときは、教材を使うのがおすすめです。音符が読めないというママ、パパもこれを機に覚えてみましょう。子どもは親の真似をしたがるもの。親が楽しんで取り組んでいれば、子どものやる気も出てきます。。

家庭でやるときの注意点

絶対音感のトレーニングで重要なのは、使う楽器で「正しい音」が出せるかどうかです。

例えば、楽器を弾く人の技量で「正しい音」が出せなかったり、調律されていないピアノでトレーニングしたりすると、間違えた音で覚えてしまうでしょう。1度覚えてしまった音感は、治すのに苦労してしまいます。

また、絶対音感トレーニングは、どんなに少ない時間でもいいので、毎日行うのがいいでしょう。このトレーニングは聴覚の発達を促すためのものであります。週に1、2回のレッスンに通うだけでは、絶対音感は身につかないでしょう。毎日行うことで聴覚が発達していきますので、家庭でのトレーニングは必要です。

そして、トレーニングするときに何よりも心掛けたいのは、子どもが楽しんで取り組めるように環境を整えることです。

子どもがうまくできなくとも、最初はうまくいかないのが当たり前です。叱ったりしてはいけません。たとえ絶対音感が身についたとしても、厳しくして音楽そのものが嫌いになってしまっては意味がなくなってしまします。

音感トレーニングも知育の一環。楽しみながら取り組ませよう!

知育という言葉を知っているでしょうか。知育と聞くと、子どもが幼いうちから読み書きや計算、いわゆる勉強に取り組ませる英才教育のように思われるかもしれませんが、それとは少し違います。

知育とは、遊びやゲームの感覚で子どもの知識や知能を高めることです。繰り返しになりますが、絶対音感のトレーニングでも、楽しみながら取り組むということが重要になります。

楽しむことが重要なのは子どものモチベーションを高めるためだけではありません。感情を司る脳の分野と、記憶を司る脳の分野は非常に近いところにあり、「楽しい!」「面白い!」と心から思ったことに関しては記憶に残りやすい利点があるのです。

音感トレーニングを取り入れましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。子どもに絶対音感を身につかせられる方法をお伝えしてきました。

絶対音感のトレーニングといっても難しく考えなくても大丈夫です。そこまで難しいことをするわけでもないですし、親が意気込みすぎても、子どものプレッシャーになってしまいます。ぜひ、気楽に考えて、家庭で実践してみてください。

きっと日に日にできること、理解できることが増えていき、子どもの成長を感じられるでしょう。