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おもちゃ作りのプロに教わる!身近な材料でできる&保管しやすい工作アイデア

公開日:2022/07/16
最終更新日:2022/07/16

夏休みの宿題になることも多い「工作」。家の中で時間をかけて集中して取り組める工作は、実は暑い夏にぴったりの遊びでもあります。そこで今回は、東京おもちゃ美術館サブチーフディレクターで、おもちゃ遊びのプロ「おもちゃコンサルタント」の貝原亜理沙さんに、工作で伸ばせる子どもの能力や工作をより楽しむための親の関わり方、年齢別の楽しい工作のアイデアについて伺いました。


◆工作で伸ばせる子どもの能力とは?
子どもが「工作」に取り組むことで、どのような影響があり、どのような能力が身につくのでしょうか。貝原さんによると、大きく以下の3つが挙げられるそう。

おもちゃ作りのプロに教わる!身近な材料でできる&保管しやすい工作アイデア

自己肯定感を高める
成功を繰り返すことで、自分にもできるという気持ちが芽生え、自己肯定感へと繋がります。大切なのは「できた!」という気持ちの積み重ね。出来上がりを得意げに見せにきたら、盛大にほめましょう。単に「よくできたね」などとほめるのではなく、「この色の組み合わせがステキだね」「このカーブの切り方が上手だね」など、子どもなりに工夫した部分やユニークな部分を具体的にほめるのがポイントです。

工夫する気持ち
自分が思い描く完成図に近づけるためにどうすればよいのかを考えることで、工夫する気持ちが生まれます。自分で考えて手を動かさなければ、思い通りの形状にはなりませんから、おのずと考える力が磨かれます。

与えられる楽しみではなく、自分で発見する喜び
自分で作ったおもちゃは、思わぬ楽しさが隠れているもの。偶然生まれた新しい遊び方や、練習しないと達成できない遊び方など、自分で作ったからこそ実現できる楽しさがあります。誰かに与えられたものではなく、自ら新たな楽しみを生み出せるのも工作の魅力です。

<既存のおもちゃの遊び方もひとつではない!?>
世の中にはたくさんのゲームやおもちゃがあります。それぞれ説明書があり遊び方も記載されていますが、実はその遊び方だけがすべてではありません。

「もちろん説明書通りに遊ぶのもいいですが、年齢ごとにちょっと遊び方を変えたり、新しい遊び方を考えたりしてもいいんですよ。いくつかのおもちゃを組み合わせて何か発見できるかもしれません。そのあたりは工作でも同じですね」

自分で作ったものでなくても、工夫次第でたくさんの遊び方があると貝原さんは言います。

◆子どもが楽しく工作に取り組むために、大人ができること
さまざまな力が育まれる工作。せっかくなら子どもに思う存分楽しんでほしいですよね。ではそのために、大人はどんなことを心がけておくとよいのでしょう。

「わざわざ工作用に材料を買いそろえて与える必要はありません。身近にあるものでおもちゃはいくらでも作れます。例えば、お菓子の空き箱や包み紙、リボン、牛乳パック、ペットボトルキャップなどは、立派な工作の材料になります。これらを段ボールなどにまとめて入れておき、好きなときに手に取って作れるようにしておくと楽しいかもしれませんね」

子どもはどんなものでもそれを材料にして工作を始めるものと貝原さん。大人から見れば使い道のない、捨てるだけのものであっても、子どもの手にかかれば面白いおもちゃに変身するかもしれません。

「工作に使う道具は、子どもの年齢に合ったものを使えばOKです。刃物類は扱いに注意が必要ですので、ある程度の年齢になるまでは、大人の見ているところで使うようにしましょう。うまくできずに「自分はできない人間だ」と思ってしまわないよう、大人は「〇年生になったらまたやってみよう」など前向きな声掛けをしてみましょう。

また工作に夢中になった結果、辺りかまわず色を塗ったり、散らかしたりしてしまう……なんてことも、大人にとっては悩みの種。でも、「ほとんどの場合、子どもは『困らせよう』と思ってやっているわけではありません」と貝原さんは言います。子どもが思い切り工夫して楽しむ、そのための環境づくりには「大人側の工夫」が欠かせません。

「小さいうちは先々どうなるかをなかなか想像できないこともあります。周囲は汚れるものと考えて、工作をするテーブルにカバーをかけておくとか、作業する前には下敷きになるようなものを敷いておくとか、あらかじめ大人が準備をしておくといいですね」

せっかく楽しく取り組んでいるのですから、「作りたい!」という気持ちを削がないよう、叱らなくて済むように環境を整えてあげることも大切です。

1歳から12歳までの学童型知育教室アデック

<こんなときどうする? 工作中の困り事>
・上手くいかなくてイライラ。どんな風に声を掛けたらいい?
まずは、子どもがどんなものを作りたいと思っているのかを丁寧に聞きます、それを踏まえ、子どもが思い描く完成図に近くためのアイデアを、いくつか提案してあげるとよいでしょう。作品はあくまで子どものもの。工作は子どもがの創造力や発想力を思い切り発揮できる遊びですから、大人によるアイデアの押しつけにならないことが大切です。

・他人の作品をけなしたり悪く言ったりしたら?
どこまでも自由に楽しむのが工作遊びですが、𠮟るべき時もあります。その一つが「誰かの作品を悪く言ったとき」。でも貝原さんによると、実はそんな発言をしてしまうときは「自分よりうまくできていて悔しがっている」場合が多いんだそう。「自分もあんな作品にしたかった」「自分のほうが上手だと思っていたのに」……そんな子どもの気持ちは受け止めつつ、まずは作品をけなされてしまった子どもへのフォローをしっかりと行いましょう。そのうえで、作品を悪く言ってしまった子どもの作品についても、工夫した部分を誉めるとともに、思い通りにいかなかったところはどこか、どう工夫すればよかったのかを一緒に考えるのもよいでしょう。ネガティブな感情も、何かを考える、工夫するきっかけにできるとよいですね。

・道具の使い方が危ない
年齢ごとに使える道具も変わりますから、その都度手助けしながら正しい使い方を教えましょう。小さな弟や妹がいる場合などもありますので、その家庭に合わせたルールを決めて、安全に工作ができる環境を整えます。もちろん、誰かを傷つけるような使い方をした際にはしっかりと注意をしなければなりません。

<ゴミを出さない工夫>
思い切り工作を楽しむことは大事ですが、後片付けも頭の痛い問題。工作によってできる「ごみ」はできるだけ減らしたいですよね。工作によるごみを減らすために、できる工夫はあるんでしょうか?

「失敗したからとすぐに新しい材料を用意するのではなく、その失敗をどんな工夫で乗り切るかを一緒に考える、という方法がおすすめです。ひとつの材料を最後まで大切に使い切れば、ごみにはなりませんよね。また、同じ材料からいくつかの作品を作ったり、余った部分を他のパーツとして組み合わせたりと、無駄なく使うようにすると、ごみが少なくなるだけでなく、新たな楽しみや発見、発想にも繋がりますよ」

失敗も良い経験と捉え、子どもの発想力をさらに引き出すような声掛けをして成功へと導くことが子どもと一緒に工作を楽しむコツ。親子でアイディアを出しながら楽しんで工作することが、実はごみの削減にもつながるというわけですね。

◆身近な素材で作ってみよう!
それではさっそく、身近な材料で簡単に作れて楽しめるおもちゃを紹介します。完成写真を参考にしながら作ってみてくださいね!

【未就園児向け作品】小さな子でも作りやすい作品です

~紙パックのもぐもぐ人形~
用意する材料:紙パック
用意する道具:はさみ、油性ペン

紙パックのもぐもぐ人形

 

<作り方>
1)紙パックを横半分に切る
2)下の部分の対角となる2か所に、底面に向かって半分くらい切り込みを入れる
3)切った部分を外に折り曲げ、動物やキャラクターの顔に見立てて、絵を描いたり耳をつけたりする
<遊び方>
角を押すことで口がもぐもぐ動く。お話をしたり、ご飯を食べさせるなど遊び方は色々!

紙パックのもぐもぐ人形

~紙コップのジャンプ台~
用意する材料:紙コップ2つ、輪ゴム2本
用意する道具:はさみ、油性ペン

紙コップのジャンプ台

<作り方>
1)片方の紙コップに、2cmほどの切り込みを4か所に入れる
2)写真のように2本の輪ゴムをつなげ、それぞれ切り込みに差し込む
3)輪ゴムを取り付けたほうの紙コップに、好きな模様や絵を描く
<遊び方>
輪ゴムをかけた紙コップを普通の紙コップに重ねて手を離すと、勢いよくジャンプ!

紙コップのジャンプ台

~紙皿のお面~
用意する材料:紙皿、割りばし、ビニールテープ(セロハンテープ)
用意する道具:はさみ、油性ペン

紙皿のお面

<作り方>
1)紙皿を半分に切る
2)2枚に分かれた紙皿のうち、1枚の裏側に顔を書く。残りの1枚で、耳や飾りなどを作る
3)2で作ったパーツを、顔を書いたほうにホチキスで止める
4)裏返して持ち手になる割りばしをテープで止める

【小学校低学年向け作品】工夫次第で自分だけの素敵なおもちゃになります
~紙パックコマ~
用意する材料:紙パック
用意する道具:ホチキス、はさみ、油性ペン

紙パックコマ

<作り方>
1)紙パックを横半分に切る
2)下の部分を使い、底面に向かって角を切り開き、4枚の羽根を作る
3)4枚の羽根を縦に2等分にする
4)右上と左下を輪になるようにつなぎ合わせ、ホチキスで止める
5)左上と右下を4と同様にホチキスで止める
6)羽根の先端を切ったり、模様を書いたりして仕上げる

~紙コップ玉入れ~
用意する材料:紙コップ2つ、タコ糸(30cmくらい)、ティッシュペーパー、ビニールテープ
用意する道具:はさみ、油性ペン

紙コップ玉入れ

<作り方>
1)タコ糸の両端をそれぞれ玉結びにする
2)一つの紙コップの底にタコ糸の端の一方をビニールテープで貼る
3)ティッシュを丸めてビニールテープでぐるぐる巻きにして玉を作る
4)紙コップの底と底をビニールテープで貼り合わせる。タコ糸は外に出す(紙コップを立てると貼りやすい)
5)タコ糸の先端に3で作った玉をビニールテープで貼る
6)紙コップに絵を描いたり、シールを貼ったりして仕上げる

~紙皿&紙コップのお出かけセット~
用意する材料:紙皿、取っ手になるひもやリボン、紙コップ、輪ゴム、マスキングテープやシール
用意する道具:ホチキス、はさみ、穴あけパンチ、油性ペン

紙皿&紙コップのお出かけセット

<作り方>
・紙皿のバッグ
1)紙皿を半分に切る
2)取っ手をつけたいところに穴をあける
3)ひもやリボンを通して取っ手を付ける
4)紙皿の表同士を合わせ、周りをホチキスで止める
5)マスキングテープやシールを貼ったり、絵や模様を描いたりして仕上げる

・紙コップの時計
1)紙コップの底から2センチくらいのところに線を引く
2)1で引いた線から飲み口の方に向かって、両サイドに幅2cmくらいの縦線を引く。飲み口にも印をつけておくと線が引きやすい
3)1と2で引いた線に沿ってはさみで切る
4)紙コップの飲み口部分を1cmくらい内側に折り曲げ、輪ゴムをかけてホチキスで止める。その際、ホチキスの平らな面が手首に当たるように止める
5)手首につけた時に正しい位置になるように、時計の文字盤や模様を描く

【保管しやすい作品】かさばらず、保管に場所を取らない作品です
~簡単皿回し~
用意する材料:紙皿、ペットボトルキャップ、割りばし、両面テープ
用意する道具:油性ペン

簡単皿回し

<作り方>
1)紙皿に十字の折り目を軽くつけ、中心部分に写真のようにペットボトルキャップを両面テープで貼りつける
2)好きな模様や絵を描く。両面描くと、回したときに変化して面白い!
<遊び方>
キャップ部分に割りばしを入れて、バランスを取りながらくるくると回す。勢いよく回る楽しさに大人も思わず熱中!皿の部分はコマとしても遊べます。

~紙皿で王冠~
用意する材料:紙皿
用意する道具:はさみ、油性ペン

紙皿で王冠

<作り方>
1)紙皿の中央部分に放射状の線を描く
2)線の部分を切り、外側に折り曲げる
3)好きな模様や絵を描いたらできあがり!
<遊び方>
紙皿を半分に折り、中央部を動物の耳やお花の形に切り抜いて帽子を作ることも!紙皿はアイデア次第で様々な遊び方ができる素材です。

紙パックでカスタネット

~紙パックでカスタネット~
用意する材料:紙パック(他の工作で使った残りでOK)、ペットボトルキャップ2個、セロハンテープ、ビニールテープ
用意する道具:はさみ、油性ペンなど

紙パックでカスタネット

<作り方>
1)写真を参考にして、紙パックを適当な大きさに切る。他の工作で余った紙パックを使うとごみを減らせます!
2)持ち手と音のなる部分の境目をそれぞれ外側に折り、テープでまとめる
4)絵や模様などを書く
3)紙パックの先端2か所に、ペットボトルキャップの平らな面同士が接するようにセロハンテープで貼りつける。
遊び方……持ち手部分を上下に振ると、先端のキャップがぶつかりカタカタと鳴る

子どものさまざまな可能性を広げてくれる遊び「工作」。子どもが自由に工作したり、作品作りに没頭したりできるような環境を、大人が工夫して作ることも大切です。身近にあるものや捨ててしまうものも、アイディア次第で素敵なおもちゃに変身するので、いろいろと試してみてください。幼い頃に楽しみながら工作に取り組んだ楽しい思い出が、将来につながることもあります。得意な人も苦手な人も、この夏は子どもと一緒に工作に挑戦してみてはいかがでしょうか。


東京おもちゃ美術館
「おもちゃは人間が初めて出会うアート」という理念のもと、1984年に東京・中野にある芸術教育研究所(現・NPO法人芸術と遊びの創造協会)の付属施設として開館。2008年、地域住民からの誘致により、旧新宿区立四谷第四小学校に移転。おもちゃを「創る」「学ぶ」「楽しむ」ことのできる、多世代交流の体験型ミュージアムとして地域に根差した活動を行う。

おもちゃこうぼう
美術館内にあるおもちゃこうぼうでは、道具を一から揃えなくても身近にある廃材等で工作は十分楽しめるということを伝えられるメニューを用意。約40年間培ってきた手作りおもちゃの知識や技術を後世に伝える役目を担い、来館者がものづくりを通して達成感や自己肯定感を得られる場所を作ることを目的としている。

おもちゃコンサルタントとは
国内外のおもちゃに精通し、優良なおもちゃ遊びをバランスよく与えることのできる「遊びの栄養士」。おもちゃの文化をよく知り、おもちゃを観る確かな目が備わった日本で唯一の総合的なおもちゃの有資格者。

 

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