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年長さんの知育に役立つおもちゃの遊び方とは?思考力を養う関わり方

公開日:2019/11/02
最終更新日:2020/03/29

年長さんにはどんな遊びが向いているの?

幼稚園や保育園で一番上のお兄さん、お姉さんになっている年長さん。

今までは出かける前の準備にママやパパのお手伝いが必要だったのに、今ではほとんどひとりでできるようになって…と我が子の成長に目を細めるご家庭も多いのではないでしょうか。

一日の流れを理解し、今、何をやる時間なのかが分かるようになり、日常の振る舞いも変わってきます。誰かの役に立ちたいという純粋な意欲が出てきて、家でも園でもお手伝いができるようになってきます。

突発的な行動から、思考に基づいた行動へ移り変わってくるのがこの時期。大人から見たら考えが甘いことも多分にありますが、子どもながらに一生懸命考えています。

思考力を育む遊び方

おもちゃや遊びは「楽しい」だけで終わらせるのはもったいないことです。子どもは楽しいから遊びますし、またやりたいと思うものですが、ご家庭でそこに一工夫加えるだけで、思考力を育む知育へと変わります。

遊ぶだけで学べるのであれば、それは一石二鳥。使わない手はありません。

ここからはまず、思考力を育む遊び方のヒントを2つお教えします。遊び方というより、子どもに対する関わり方と言ったほうが適切かもしれません。

できるようになったことを伝える

積み木で今までよりも高く積めるようになった、パズルが今までよりも早く完成できたなど、子どもの過去と比較してできるようになったことがあれば「今までより高く積めたね!」「早いじゃん!すごいじゃん!」と伝えてあげましょう。

子どもは自分の成長を認めてもらえることで、自尊心が生まれ、またチャレンジしたいと思えるようになるのです。

過去と今の差を伝えることが、思考力を育むヒントのひとつです。なぜできるようになったのか、何を工夫したのか。子どもに問いかけることによって、子どもに「振り返り」をする癖を身につけさせましょう。

こうやったからうまくできた、いつもここで失敗していたといった気づきを得ることで、子どもはどうすればうまくいくか、リスクを回避できるかを自然に考えられるようになります。これは問題解決能力とも言われ、社会人になったときに重宝されるスキルへとつながります。

ただ、毎回の遊びにこの時間を設けると、子どもからすればちょっとウザいと思われてしまうかもしれないので、3回に1回、3日に1度というような頻度が好ましいです。経験者は語る、です。

遊びに課題を加えてみる

2つ目のヒントは、遊びに課題を加えることです。

先ほどと同じように、積み木とパズルを例に出すと、この積み木を本棚と同じ高さまで積み上げよう!パズルを3分以内に完成させよう!といった課題を出すことで、子どもは無意識の中で考えるようになります。

どうすれば崩れないか、どうすれば早く作れるか。方法論を考える癖が身につきます。また、課題をクリアするという明確な目標があることによって、自然と競争性が生まれ、前向きに頑張ろうとする意欲が引き出されます。

達成すればその結果を認めてあげることが大切ですし、失敗したとしても否定したり、叱ったりするのではなく、頑張った過程を褒めてあげましょう。そして、どうすれば次はうまくいくのかを一緒に考えましょう。

これも毎回の遊びに課題を加えると、子どもの自由な発想や楽しい時間が失われてしまうかもしれないので、例えば、日曜日にパパがいるときに、パパとの遊びの時間で取り入れるなど一工夫するといいかもしれません。パパの役割のひとつともなるでしょう。

年長さんの知育に役立つおもちゃ3選

ここまで、思考力を育む遊び方のヒントをお伝えしてきました。

鍵となるのは、過去と今の比較によって、子どもに何ができるようになったのかを伝えること、そして、子どもに課題を与え、方法論を考えるきっかけを与えることの2つです。

この2つを上手く取り入れられるおもちゃをここからはご紹介します。100円ショップでも売っていそうな、お手軽で家計にも優しいおもちゃを3つ集めてみました。

①ビー玉、おはじき

まずはビー玉、おはじきです。

たし算や引き算を学ぶためにも使えるビー玉、おはじきですが、一個ずつ数を数えながら並べてみようという課題を出しながら遊ぶと、数の概念を身につけられます。

1から10までちゃんと数えられたね!きれいに並べられたね!といった一言を添えることで、子ども自身も何ができるようになったか明確になります。

ボタンやペットボトルでも同じことができるので、わざわざ買わなくても家の中にあるもので代わりが利きます。実は家の中は知育おもちゃだらけなのです。

②塗り絵

次は塗り絵です。乗り物、動物、アニメのキャラクターなど、子どもの好きなものに合わせられますし、安価で購入することができます。色えんぴつも必要になりますが、これは12色より24色など比較的種類が多いものをおすすめします。

塗り絵は、すべて塗り終わったときの達成感や満足感があり、はみ出さずに塗れたね!いい色使いだね!など終わった後に声をかけやすいのも特徴のひとつです。また、きれいに塗ろうね、図鑑を見ながら同じように塗ろうねといった課題も出しやすいことも挙げられます。

最近では塗り絵アプリなどもありますが、スマホやタブレットを頼らず、子どもの手で実際に塗ることを意識させてください。手先の器用さや握力にもつながります。

③ねんど

3つ目はねんどです。こねる、丸める、ちぎる、伸ばすなど、ねんどを使っていろいろな形にすることで、子どもの想像力や感性が磨かれます。

動物など作りやすそうなお題を出して、子どもに作らせてみるのもいいかもしれませんし、少しお金はかかりますが、親子陶芸教室などに参加して、お皿やコップを一緒に作るのもいいかもしれません。

作るものを決め、そのために何をやるのかを考えさせる道具として、ねんどはおすすめです。もちろん、自由に作らせて、その出来上がりを褒める遊び方も大切です。

アデックが考える、遊び方の工夫の大切さ

ここまで、遊び方の工夫とおもちゃ選びについて説明してきました。

私たちアデックとしては、遊び方を工夫することこそ、家でできる一番簡単な知育だと考えています。子どもの過去と今を比べ、できていることを認め、その理由を一緒に考える。課題を与えて取り組ませる。これは、物事が上達するための鉄則で、勉強も仕事もスポーツもすべて同じです。この癖がついているだけで、子どもの成長は大きく変わります。

また、これらは、遊んでいるときに、ちょっとだけママやパパが関わればいいだけのことです。大した負荷がかかるわけではありません。ほんの3分、5分、子どもとの時間を作るだけでいいのです。

知育は読み書きや計算ができるための習い事ではありません。物事を上達させるための考え方を知る取り組みです。遊ぶ時間が知育につながるのであれば、それは効率的でもあります。ぜひ、ご家庭で意識していただけると嬉しいです。


 

まとめ

コラム前半の積み木やパズルも入れると、おもちゃは合計5個紹介していることになりますが、どれも手軽に安価で手に入れることができるものです。

高価な知育玩具を買うよりも、子どもの好き嫌い、向き不向きをたくさん確認することができるので、子どもに合ったおもちゃを選ぶことができます。おもちゃの選び方、遊び方の工夫、親子の関わり方など、ちょっとだけ手間がかかるかもしれませんが、それだけで子どもの可能性は飛躍的に上がります。

ぜひ、参考にしてみてください。