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年中さんの知育につながるおもちゃの遊び方とは?鍵は発想力!

公開日:2019/11/05
最終更新日:2020/03/29

年中さんはどんな遊び方をするの?

年中さん(4歳・5歳)の時期になると、自分の世界の中でストーリーを作り、遊ぶようになり始めます。今までとはガラッと変わった遊び方に驚くママやパパも多いのではないでしょうか。

部屋を覗くと、独り言をつぶやきながら、絵を描いたり、見えない何かと戦っていたり、ぬいぐるみを相手におしゃべりしていたり。そんなお子さんの姿を見たことはありませんか?「ままごと」や「ごっこ遊び」など発想力を活かした遊び方をするようになります。

ままごとは、ママの真似っこ。ごっこ遊びはテレビアニメがヒント。発想は、まったくのゼロの状態から生まれるものではなく、これまでに見てきたことや体験したことが引き出しとなって、生まれてくるものです。そこに子どもなりの世界観が乗っかるのです。

発想力とは「引き出しの数」×「子どもなりの世界観」。おもちゃ選びや遊び方の工夫など、子どもの遊びの中でママやパパが関わるとしたら「引き出しの数」を増やすところから意識してみましょう。

引き出しの数を増やす遊び方の工夫

引き出しの数を増やすには、さまざまな体験を味わってもらうことが一番です。

例えば、ままごとであれば、同じパパ役をするにしても、怒りっぽいパパをやる、泣き虫なパパをやる、言葉数の少ないパパをやるなど、特徴を変えるだけでも、子どもの引き出しの数は増えてきます。怒りっぽいパパにはどう接したらいいんだろう、泣き虫だとどんな声をかけたらいいのかな?など考えさせるきっかけを作ることが大切です。

ヒーローごっこでも、ほとんどの場合、ママやパパが敵役を演じることになるので、そのキャラクターを変えたり、敵の武器を枕・新聞紙を丸めた棒・こちょこちょなどと少しずつ変えるだけでも、発想力を広げるヒントにつながります。

いつもと違う新鮮さを出すことで、子どもの引き出しの数は増えていくのです。

子どもなりの世界観とは?

子どもなりの世界観は、これまでの子どもの体験や経験がベースとなって育まれるものです。ヒーローもののアニメが好きならばアグレッシブさが増しますし、虫や動物が好きならば子どものストーリーの中に生き物が登場します。ママのお手伝いをする機会が多ければ、ままごとに現実感が出てきます。

子どもの世界観を広げるには、どれだけ広い体験や経験を積ませるかが肝心です。例えば、ひとつのスポーツをやらせるよりも、いくつかの種目をやらせてみる、といった方法です。

「深さ」よりも「広さ」をまず意識することが大切です。

子どもの発想力を育むのに役立つおもちゃ4選

子どもの発想力を育むことに役立つおもちゃやその遊び方をここからはお伝えしていきます。ぜひご家庭での参考にしてみてください。

①ブロック

まず、おすすめするのがブロック。発想力を育むという観点で言えば、思いつきやすいおもちゃではないでしょうか。

子どもの前にブロックを置けば、あれこれ組み立てていき、自分の世界を広げていきます。色使いやブロックの大小の組み合わせなどにもオリジナリティが発揮されていきます。

ブロックには動物や乗り物の作り方などが記載された手順書があるので、その通りに作っていくこともおすすめです。こうやれば、こんなものが作れるんだ!という気づきや達成感は発想力だけでなく、最後までやり遂げる力の習得にもつながります。

②ぬいぐるみ

次におすすめするのがぬいぐるみです。どちらかというと女の子が遊ぶものだと思われがちですが、性差問わず、子どものストーリーの中に出てくる登場人物として会話相手になったり、敵役になったりと活躍してくれます。

発想力を育むひとつにコミュニケーションがあります。自分の言葉に対して、相手はどんな言葉が返ってくるのか。幼稚園や保育園での友だちとの会話、先生との関わり、ご家庭での何気ない言葉のやりとりなどをヒントにして、会話の世界を作り上げていきます。

相手目線を身につける意味でも、ぬいぐるみを使った遊びは大切です。

③ねんど

次におすすめするのがねんどです。これは最初に紹介したブロックと似ていますが、ねんどをこねる、丸める、ちぎる、伸ばすといった活動を通して、自分が意図する「何か」を子どもは作っていきます。

子どもが没頭して「何か」を作り出すことを横で見続けるのもいいですし、何かお題を出すことも効果的です。犬の顔、猫の顔という子どものイメージを具現化するお題もあれば、お皿やコップなど部屋にあるものを見ながら作るお題もいいかもしれません。

何かを作る作業というのは発想力を生み出しやすいものです。積み木も似たような効果を得られるおもちゃです。

④変身グッズ

最後におすすめするのは、アニメや漫画のキャラクターの変身グッズ。ヒーローものやプリンセスものなど、子どもがテレビなどを通じて知るキャラクターに「なりきり」ができるグッズで遊ぶことも大切です。

子どもなりの解釈で、アニメや漫画の世界観のモノマネをします。見えない敵や見えない王子様とのやりとりによって、子どもの発想力はぐんぐんと広がっていきます。

ここまで紹介したおもちゃと違って、変身グッズは子どもがのめり込む時間が短く(ちょっと飽きやすい)、買うことを渋るご家庭が多いのも事実でしょう。ただ、他のおもちゃと違って買ってもらった嬉しさは大きいもの。何かのご褒美に、という観点での購入をおすすめします。

遊ぶことひとつひとつが勉強

この時期の子どもにとって、遊ぶことが一番大きな勉強かもしれません。

今回おすすめしたおもちゃは発想力という観点からご紹介していますが、ブロックは論理的思考力を身につけることができますし、ぬいぐるみはコミュニケーションスキルが身につくというように、社会人として必要なスキルや考え方という角度から見ても、おもちゃで学べることは大きいのです。

英会話に通って英語を習う、ピアノ教室に通ってピアノを習うというように、習い事を通じて分かりやすい何かを学ぶことも大切ですが、身近にあるおもちゃを通じて学べることも数多いのです。

大切なことは単純におもちゃで遊ばせるのではなく、あのおもちゃで遊ぶことで何を学ぶことができるのかとご家庭で考えることです。子どもはいろいろなものをおもちゃに変えてしまう魔法使いのような存在です。今、子どもが遊んでいるおもちゃで、何が身につくのか。そういった考え方の癖をママやパパが持てるといいですね。

発想力は相手の気持ちを理解することにつながる

「相手の気持ちや立場を想像する」という場面において、発想力は重要な役割を示します。

友だちとケンカしたとき、ママやパパから叱られたとき、なぜ?を考えるために発想力が用いられます。また、相手が何を考えているかと発送することで、気遣いや気配りといった点でも活きます。社会生活を今後送っていく上での必須の力とも言えるでしょう。

これは教えてもなかなか身につくものではありませんが、おもちゃを使って遊ぶことによって自然と身についていくものです。たかがおもちゃ、されどおもちゃ。子どもが遊びながら学ぶ機会をもたらしてくれるのです。