アデック知能教室

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コラム

「叱る」と「怒る」の違いを知ろう!子どもへ注意するときのポイント

「叱る」と「怒る」の違いって?

皆さんは「叱る」と「怒る」の違いを知っていますか。なんとなく違いがあると分かっていても、その違いを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。「怒る」のほうがなんとなくネガティブなイメージがある、そんな意見の方もいらっしゃると思います。

「叱る」や「怒る」が必要となる場面は、子どもがやってはいけないことをやってしまった時や失敗やトラブルを起こしてしまった時、親子や友だちなどの人間関係の中で誰かを傷つけてしまったり約束を破ってしまったりといった時です。

子どもにとって、改善や反省が必要なタイミングであり、成長するきっかけにもなるタイミング。この時「叱る」と「怒る」の違いを知らずして、子どもに対しての声かけや関わりを誤ってしまうと、せっかくの成長の機会を逸してしまい、さらには逆効果になってしまうことも。

ここからは「叱る」と「怒る」の違いを考えながら、子どもに注意するときのポイントを説明していきます。

「叱る」は論理的、「怒る」は情緒的

まずは「叱る」と「怒る」の根本的な違いからご説明します。

「叱る」は子どもの失敗やトラブルに対し、何が悪かったのかを気づかせ、課題と改善点を明らかにするための声かけです。語気を強めたり、真剣な表情で目と目を合わせたりといった、振る舞いや仕草も伴いながら、子どもと向き合います。

子どもの身に起こった事実を整理し、問題点を挙げ、解決策や改善策を考えていく「叱る」は、論理的なアプローチだということもできます。

「怒る」は子どもの失敗やトラブルに対し、ママやパパの感情のままに子どもに言葉を投げることです。強い口調になってしまったり、時に手を上げてしまったりするのは、感情そのものをぶつけているからです。

子どもの身に起こった事実に対し、言葉というよりも表情や態度で「ダメだよ」「悪いことだよ」と伝えるため、説得力や納得感は増します。子どもの心にダイレクトに伝わってくるので、情緒的なアプローチだということもできます。

「叱る」と「怒る」を比べたとき、「怒る」のほうが良くない印象を受けるかもしれませんが、道路に飛び出す、友だちに加害行為をするといった、とっさに注意し、それはダメだよと伝える時には「怒る」ほうが効果的です。大切なのは、違いを知り、使い分けをすることです。

「叱る」はあなた目線、「怒る」はわたし目線

少し違った角度から「叱る」と「怒る」の違いを考えてみると、あなた目線とわたし目線の違いがあることに気づきます。

先に「怒る」から考えてみると、怒りや苛立ちといった感情を子どもに投げかけるアプローチなので、自分のモヤモヤを晴らすための声かけだと言えます。つまり、わたし目線(自分目線)の行動です。

「叱る」は「怒る」と違い、一度自分の感情を自身で受け止め、整理し、子どもの成長を促すためのアプローチなので、あなた目線(子ども目線)の行動です。子どもに対して、どのように伝えれば分かってくれるか、気づいてくれるかを考える分、子どもの目線に合わせたアプローチとなります。

仕事に家事にと忙しくなってくると、子どもの失敗やトラブルに対する関わり方が「叱る」よりも「怒る」寄りのアプローチになりやすくなります。それは、心の余裕がなくなっていたり、子どもと向き合う時間が取れなかったりするからです。

そんな時は「怒ってばかりでごめんね」とちょっとだけでも一緒にいられる時間に一言伝えてあげてください。お風呂や寝る前などの1分だけで構いません。その一言が、怒られてちょっとだけ拗ねている子どもの心がホッとする特効薬になります。

子どもへ注意するときのポイント

「叱る」にしても「怒る」にしても、子どものためを思った行動や言動、注意であることは間違いありません。子どもへ注意する時に気をつけておきたいポイントをまとめてみました。

①なぜ?なぜ?と責めない

「叱る」や「怒る」は、子どもが悪いことをしたから行うことになります。なぜそんなことをしたのか?という理由や背景は気になるところです。

もちろん、その理由が間違っていたり、社会道徳に反していたりすれば、正す必要がありますが、基本的には理由を聞いても、その理由を責めることなく、子どもがやってしまった行動や言動などの事実に対して注意するようにしましょう。

子どもながらに、叱られている今に対して、何か悪いことをしてしまったんだと気づいています。なぜやったのか?なぜそんなことを考えたのか?など、なぜ?なぜ?と問いかけていくのは、子どもを追い詰めてしまいます。

悪いことをやってしまったのは分かっていて、何がダメだったのかを知りたいという子どもの状況に合わせて、理由を責めるのではなく、事実を整理するように関わっていきましょう。

②子どもに身体と心で向き合う

叱られたら泣いてしまったり、怒られたらパニックになってしまったりするのは、単純に怖いから。叱られた記憶は苦いものとして刻み込まれることもあります。

だからこそ、目を合わせずに叱る、怒った後にフォローしないといったことはやめましょう。「叱る」も「怒る」もコミュニケーション。子どもの目線に立って、必要以上に傷つけてしまったり、悪い記憶として残ったりするようなことはやめましょう。

身体を向け、目を合わせて、伝える。伝え終わった後は、心のしこりが残らないように切り替える。身体と心で向き合って、「叱る」や「怒る」の後に、より親子の絆が深まるように関わっていきましょう。

③大勢の前ではやらない

道端や店内などで子どもを叱ったり、怒ったりするママやパパを見かける時がありますが、その姿を見て、皆さんはどのような印象をもちますか。あまりいい印象はもたないのではないでしょうか。

子どもの目線で考えても同じで、見知らぬ人の前で叱られることは恥ずかしいですし、多くの人の目線を感じながら怒られるのは、ただでさえ怒られて悲しいのに、それ以上のプレッシャーを受けることになります。

もちろん、とっさのこと、今言わなくてはダメなことなどが原因で、大勢の前で「叱る」「怒る」必要があることはありますが、どこで注意するかは大人の目線で配慮する方が無難です。大勢の前、衆人環視の中ではおすすめしません。

④人格は否定しない

最後にお伝えするのが、人格を否定しないことです。これが一番大切です。

「そんなことする人、ママは嫌い」「私が小さい頃はこんなことしなかった」などといった表現をついつい言ってしまう時がありますが、こういった言葉は必要以上に子どもの心を傷つけてしまいます。

嫌いという言葉、過去や他者との比較は子どもの自己肯定感に悪影響を及ぼします。叱られている僕はダメなんだ、ママと比べると私なんてダメなんだといった気持ちが残ることで、子どもの自尊感情やプライドが削がれてしまい、自分の行動や言動に自信が持てなくなってしまいます。

子どもの行動や言動などの事実を否定することがあっても、子どもの人格を否定しないように心がけましょう。

まとめ

ここまで「叱る」と「怒る」の違いを説明してきました。その上で、子どもがやってはいけないことをやってしまったり、失敗やトラブルが起こった時の注意方法のコツなどをまとめました。

ママやパパの目線で考えると、叱ったり怒ったりということはストレスもかかりますし、親子間でのコミュニケーションとしてもしんどいものです。正直言って、やらずに済むならばやりたくないことでしょう。

ただ、子どもの成長という面で見れば絶対に必要なことですし、タイミングを逃してはいけないことです。あれもこれもやるとなると難しいので、まずは自分の子どもの頃を思い出し、ご両親や学校の先生から叱られたり怒られたりした中で、良い記憶として残っているものを取り入れることから始めてみましょう。