小学校の各教科の勉強を補う習い事。子どもの弱点強化につなげよう!
最終更新日:2021/03/14
子どもの得意教科・苦手教科
子どもは小学校の勉強の中で、得意教科、苦手教科があります。ママ、パパはそれを把握できているでしょうか。特に苦手教科を把握して、それをうまく補ってあげるのも親の務めでもあります。
ママやパパにも、子どもの頃、得意教科、苦手教科はあったのではないでしょうか。苦手教科には、苦労させられた思い出もあるはずです。
今回は、小学校の各教科の勉強を補う習い事についてご紹介していきたいと思います。
強みを伸ばすことも大事だが、弱点改善・強化も大切
親としては、子どもの強みに着目して、伸ばしてあげることも重要で、最近の子育てのトレンドでもあります。しかし、弱点をそのままにしておいていいわけではありません。
弱点改善・強化はなるべく早く手を打つことが望ましいです。苦手なものは、どうしても避けがちになるのが人間の性。子どもがこれが苦手だと自覚してしまってからでは、なかなかその苦手なものへと取り組みたくなくなるものです。
また、実際のところ、子どもが苦手意識を持ってからでも、弱点への改善・強化は取り組むべきことです。苦手なものでも立ち向かおうとする姿勢や勇気を子どもは身につけることは、社会に出た後でも大いに役立ちます。経験があるかないかは重要です。
教科対策としての習い事
では、ここからは小学校の各教科の勉強を補う習い事をお伝えしていきます。
①習字
まずは「習字」です。
きれいな字を書く訓練によって、ノートを見やすくまとめることができるので、国語や習字の授業だけでなく、算数、理科、社会など他の教科にも役立ちます。
また、習字は筆先に意識を集め、ひとつひとつの文字を書いていくので、集中力が身につきます。集中力が身につくということは、授業中に先生の話に耳を傾け続けることができるようになるということです。
ですので、「この子、落ち着きがないな」「学校で授業、ちゃんと聞いているのかな」と心配なママ、パパはぜひ習字教室に通わせることをオススメします。ただし、通うのは、読み書きができるようになってからがいいでしょう。
②そろばん
次に「そろばん」です。
暗算が得意になったり、「数の概念」や「どの数字とどの数字を足せば10になるか」など数の理解に役立ったりと、算数の苦手を補うことができます。
そろばん教室は今再注目されている習い事です。それは、右脳と左脳の両方が鍛えることができ、特に右脳への良い刺激になると言われているからです。その結果、頭の回転が早くなり、暗記する力なども伸びるようです。
ただ、そろばんを習うと、どんな計算もそろばん形式でやってしまうというクセがついてしまうという注意点があります。
③器械体操
次に「器械体操」です。
器械体操は、主にマット、跳び箱、鉄棒などの器具を使った運動です。これらは小学校の体育の授業でも行います。授業でうまくできなかった思い出は、運動嫌いにつながってしまいます。運動嫌いになると一生のライフスタイルでさえも変えてしまいます。
器械体操を行うことで、全身を上手にコントロールする力、身体をうまく動かす力が養われます。これは、他のスポーツの動きや得意につながるかもしれません。幼児期や低学年の頃は器械体操を行って、子どもが興味をもったスポーツがあれば、そちらに移行することも考えられます。
体操教室のデメリットは怪我です。尻もちや軽い打撲、捻挫くらいはあると思っていたほうがいいでしょう。
④ピアノ
次に「ピアノ」です。
ピアノを習っておくことで、音感やリズム感を鍛えられたり、楽譜が読めるようになったり、音楽の授業で役に立ちます。また音楽が楽しいと思えれば、授業だけでなくとも将来の趣味にもつながる習い事です。
右手と左手を同時に使うピアノは脳を活性化させるので、脳の成長期である幼児期に始めることをオススメする声もあります。しかし、ピアノは幼児にとって大きいもの。まだうまく鍵盤が弾けないのであれば、ピアノではなく、リトミックに通うのもひとつの方法でしょう。
うまくなるためには、日々の練習が必要になるので、集中力と忍耐力も養われます。うまくなればうまくなるほどいろんな曲が弾けるようになり、楽しさも倍増し、自信もついてくる習い事です。
⑤絵画
次に「絵画」です。
絵画教室に通うことで画力や創造性が高まり、学校の図工の成績が良くなることが十分に期待できます。
絵画教室の目的としては、画力のアップというよりも、絵を描くこと自体をのびのびと楽しむことなので、勉強感覚というよりは遊び感覚でできるのが魅力です。また、ひとつのことに夢中になって取り組むことで、集中力もアップします。
注意する点としては、一般の絵画教室ではなく、子ども向けの絵画教室を選ぶことです。子ども向きでなければ子どもへの接し方に慣れておらず、「冷たい」という印象を抱いてしまうかもしれません。
⑥知育
そして「知育」です。
知育教室と聞くと、いかにも読み書きや計算など知識を詰め込むような場所に思えますが、そういった詰め込み教育をしている知育教室は多くありません。
おもちゃのような教材などを活用し、子どもの知的好奇心、考えることの楽しさを伸ばしてくれるので、勉強自体が楽しくなり、ほとんどの教科の成績を伸ばしてくれることが期待できます。
子どもの発達に合わせたコースがそれぞれありますので、プロの講師の子どもへの接し方をヒントに、子どものやる気の引き出し方がわかるかもしれません。
考える力を養うこと
「強みを活かしたい」「弱点を克服させたい」といろいろなママ、パパの考えはあると思います。しかし、子どもに習い事をさせることで最大の目的としてほしいのが「考える機会を増やすこと」「考える力を養わせること」です。
何事も惰性でやっていては、なかなか上達することはできません。「きれいな字を書くには何に注意すればいいだろう?」「あの子みたいに上手に弾くにはどうすればいいだろう?」と考えることで、コツをつかみ、うまくなっていきます。
ママ、パパが先回りして、アドバイスをするのもいいですが、それでは子ども自身で考える機会を奪ってしまうことになってしまいます。「どうすればいいと思う?」「あの子と〇〇ちゃんのどこが違うと思う?」というような声かけをしてみましょう。そして、子どもが考えるように促してみましょう。
考える力は、習い事や学校の授業でなくとも、将来に渡って活かすことのできる力です。
子どもの意欲や気持ちを尊重しよう
前述したように、なんとなくやらされていて、惰性でやっていては、子どもは何も考えず、習い事の効果は半減してしまいます。
もし、親は「これをさせたい」、子どもは「これがしたい」と意見が割れてしまった場合は、子どもがしたいほうを優先してみましょう。
家計やスケジュール的に許されるのであれば、親がさせたい習い事と子どもがしたい習い事をひとつずつ行う方法もあります。子どもの意欲やモチベーションがどうすれば上がるか、考えてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。小学校の各教科の勉強を補う習い事を紹介してきました。
子どもにさまざまな教科の苦手意識は持ってほしくありません。しかし、そのためにいくつも習い事をさせていては大変です。大事なのは「自分の努力ややり方次第で、弱点は克服できる」という感覚を持つことです。
そのために、ママやパパは子どもの努力などの過程を褒めたり、壁にぶつかった時に一緒に考えたり、普段の関わり方を意識しましょう。