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年中さんに上がる前に、年少さんの子どもに自分でできるようになってほしい身のまわりのこと。

公開日:2020/11/10
最終更新日:2020/11/10

年中さんになるまで、あと少し。

「今年も残り◯ヶ月」というような思いが湧いてくると、ママやパパは来年のことを考え始めます。子どもが年少さんだとしたら、年中さんとしてやっていけるかなと不安に思うことがあるのではないでしょうか。

年中さんと年少さんという差を考えたとき、自分の身のまわりのことがどれだけできるかという点で、ご自身の子どもを考えることがあるかもしれません。子どもの発達状況や、何ができて何ができないかは、子どもによってさまざまです。同級生で比較することはあまり意味がありません。

幼稚園や保育園の先生から、これができるようになってほしいと言われることはあるかと思いますが、それ以上に皆さん自身が、子どもに何ができるようになってほしいのか考えることが大切です。

年中さんができそうな身のまわりのことをお伝えしながら、皆さんの子どもに何ができるようになってほしいか、考えてみましょう。

年中までにできるようになってほしい身の周りのこと

年中さんの気質

年中さんの特徴としては、大人の言うことがだんだんと理解できるようになってくることがあげられます。これはやったらダメだよ、このルールは守ろうねということは1回では理解できなくても、数回伝えることでできるようになってきます。

また、単純作業であれば、ある程度の家事のお手伝いをすることができるようになります。このお手伝いの経験が、自分の身のまわりのことを自分でできるようになるきっかけになると言われています。

幼稚園、保育園では年少さんの頃から日課になっていることもあります。外遊びをしたら、手洗いやうがいをしたり、お昼寝の前にパジャマに着替えたり、ご飯の後には歯磨きをしたり、などが挙げられます。

ご家庭でのお手伝い、園での日課などを通じて、日常生活の中で必要な自分でやるべきことを覚えていくのです。

また、年中さんの特徴を知っておくことで、年少さんの今時点からの予測が立てられるようになります。子ども同士を比較するのではなく、1年先の子どもの未来像と今の子どもの状況を比較するほうが、有意義なのは間違いありません。

お手伝いを通じて、身のまわりのことを自分でできるように

幼稚園や保育園では、日課を通じて日常生活に必要なことを学んでいきますが、ご家庭の場合だとお手伝いが効果的です。

ママやパパにとっては家事の負担が少しだけでも和らぐかもしれませんし、むしろ、やることが増えて逆効果?!ということもあるかもしれませんが、お手伝いを通じて成功体験と失敗体験を積むことで、子どもはいろいろなことを覚えていきます。

年中さんに進む前の年少さんにとっては、年中さんだとお願いできそうなお手伝いが、ちょっと難しいけどやりがいのあるお手伝いになります。

いくつかご紹介していきますので、ご家庭でお願いしてみてください。

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①お布団を敷く・たたむ

まずは「お布団を敷く・たたむこと」です。

夜、寝る前に自分の布団を敷く、朝、起きた後に自分の布団をたたむ。これは、年少さんに子どもにお願いしてもいいお手伝いでしょう。毎日の日課になるものでもあるので、ルーチン化できます。

布団は、大きさと重さがあるものなので、敷布団が難しい場合は掛け布団だけお願いしてもいいかもしれません。ベッドで眠るご家庭であれば、枕やお布団の位置を整えるベッドメイキングが同じ役割です。

朝起きるときに何をするか、夜寝る前に何をするか、日常生活の一コマを知る意味でも大切なお手伝いですし、自分でできるようにならなければならない身のまわりのことです。

②自分で着替える

次は「着替え」です。

朝、起きたままのパジャマなどの寝巻から、制服に着替える。帰ってきたら制服から部屋着に着替える。寝る前に部屋着から寝巻に着替える。1日の中でも、着替えるタイミングは数回に渡ります。これを自分でできるようにしましょう。

前後ろ反対に着ない、ボタンやチャックを閉めるなど、着替えは簡単ではありません。ただ、経験を積まなければできるようになりませんし、園では自分でできることを推奨されているはずです。ぜひチャレンジさせましょう。

また、実際のところ、着替えはお手伝いではありません。例えば、ママが着替えを手伝っていたのが、自分でできるようになればそれだけママの負担は減ります。負担が減ることもお手伝いです。

年中さんの場合だと、自分で服を脱ぎ、着ることができるようになっているのが一つの目安とされています。

③食べたお皿を片付ける

次は「食べたお皿を片付ける」です。

食事を終えた後、使ったお皿やコップ、お箸などをキッチンのシンクまで運ばせてみましょう。食べ終えた後のお皿は、食べる前よりは軽いですし、こぼす心配も少ないです。ただ、割れやすいお皿やコップを運ぶときには見守りが必要です。

片付けの際に、ご飯つぶが茶碗にいっぱいついていたり、食べ物を残すとそのまま捨てたりという体験をすることで、ご飯を残さず食べることや無駄にしないことを実感しやすくなります。食事を粗末にしないという考え方を知る意味でも、任せてみたいことです。

また、食器洗いをママやパパがしていると、子どもが食器を持っていく中で「おいしかったね!」とコミュニケーションをとることができます。キッチンに並ぶ時間を子どもが楽しい時間と認識してくれれば、お手伝いに良い印象を与えることができます。

④洗った食器を拭く

次は「洗った食器を拭く」です。

これは先ほどの「食べたお皿を片付ける」に続くお手伝いです。③と④は1セットと考えることができます。

水や泡で手を滑らせてしまい、割ってしまう可能性ががあるので、このくらいの年齢の子どもに食器を洗わせるのは、まだ早いかもしれません。まずは洗い終わったお皿やコップの水気をふきんで拭くことからさせてみましょう。

同じふきんでもテーブルを拭く用のふきん、食器を拭く用のふきんがあることを覚え、同じ「ふきん」でも使い分けがあることにも気づいてもらいましょう。衛生面の理解や暮らしの知恵など、お手伝いのひとつひとつから学べることが多いのです。

任せてみることで、子どもは覚える

ここまで4つのお手伝いを紹介してきましたが、細かく見ていくと、お手伝いというよりは子どもに任せてみることといったほうが適切かもしれません。

自分の身のまわりのことが自分でできるようになるということは、家事能力を向上させることとイコールです。布団の整理整頓、着替え、食事後の片付けなどは、大人になっても必要なことですし、社会生活を送っていく上で外せないことです。

お手伝いというやり方を使うことで、子どもは誰かの役に立つ喜びを知ることができます。自分でできることが増えたという自己評価の高まりや自信の創出だけでなく、誰かの役に立ったという経験で自己肯定感も高まります。

お手伝いというのは、その家事を子どもに任せることです。任せてみることで、子どもはたくさんの家事を覚えていきます。うまくできたら、また違うことを。うまくできなかったら、もう一度挑戦を。この意欲を作っていくことが、ママやパパの大事な役目なのではないでしょうか。

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まとめ

ここまで、年少さんの子どもに任せてみたいお手伝いをお伝えしてきましたが、それらは年中さんに上がる前に、自分でできるようになってほしい身のまわりのことです。

この頃の子どもは、本当にひとりひとりの発達状況も違えば、できること・できないこともバラバラです。自分の子どもだけできないこともあるでしょう。しかし、それは必要以上に気にすることではなく、子どもの成長を待ってみましょう。

ただ、ママやパパができることを増やす機会を作っていないのであれば、それは問題です。経験がないのに、子どもができるようになることはほとんどありません。ただの運任せですし、それで自分の子どもの不甲斐なさを嘆くのは、子どもがかわいそうです。

お手伝いは、お子さんが成長するいいきっかけになります。ぜひ率先して毎日お手伝いしてもらいたいですし、そこで得た気づきや学びが、子どもの将来に役立つのです。