保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
LINEで質問する
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

正しい子どもの褒め方とは?しなやかマインドセットと硬直マインドセットって?

公開日:2021/07/13
最終更新日:2021/07/12

子どもは褒めて育てよ

ママ、パパの皆さん、お子さんのことしっかりと褒めていますか。そのとき、なんて声をかけて褒めていますか。もしかしたら、その声かけ、子どもの能力を下げてしまう原因になるかもしれませんよ。

「えっどういうこと?」、「子どもを褒めちゃいけないの?」と思うことでしょう。しかし、そうではありません。

ベストセラーになった「嫌われる勇気」では、「褒める」という行為は、「能力のある人が能力のない人に下す評価の言葉である」と述べられています。つまり、「子どもを褒めるのは上から目線だからやめなさい」という理屈です。

うっかり納得してしまう意見ですが、「子どもは褒めて育てよ」ということは、間違いではありません。むしろいっぱい褒めてあげましょう。

ただ問題なのは「どのように褒めるのか?」です。今回は、子どもが伸びる正しい褒め方について、お伝えしていきます。

正しい子どもの褒め方とは?しなやかマインドセットと硬直マインドセットって?

褒められるということとは?

「褒める」という行為は、子どもにどのように影響してくるのでしょうか。簡単に言うと、褒められれば、子どもに自信をつけられます。とても当たり前のことですが、自分の行動に自信がつくことで、向上心や挑戦心が育ちます。

反対に、怒られ続けるとどうでしょうか。子どもは他人の顔色を過剰に気にするようになり、怒られることへの恐怖心を抱くようになってしまいます。

ただし、勘違いしないでほしいことは、「叱らない教育」というのが正しいと言っているわけではありません。叱られる経験は子どもに必要なことですし、叱られることで、やってはいけないことをしなくなったり、それをすればどうなるのか考えてから行動したりするようになります。

子どもが伸びる正しい褒め方とは?

子どもを褒めると言う行為は、子どもを伸ばすことに繋がりますが、褒めるポイントを間違えると、前述した通り、挑戦しなかったり、努力をしなくなったりすることが増えてしまいます。反対に、正しい褒め方をすれば、子どもは挑戦心を身につけ、努力をすることが苦でなくなります。

さて、その大事なポイントとは、「才能や能力ではなく、努力を褒めよ」ということです。

このことを示す研究はいくつもありますが、代表的なのがスタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士の研究です。

キャロル・ドゥエック博士の研究

思春期前の子どもたちに難しい問題を解かせ、その後で両親に褒め言葉をかけてもらいます。このときに「80点も取るなんて頭がいいな!」という子どもの能力を褒めるグループと、「80点も取るなんてよく頑張ったな」という子どもの努力を褒めるグループにわかれます。すると、この2つのグループには明らかな差が出ました。

努力を褒められた子どもはその後、勉強へのモチベーションが上がり、新しい問題にも挑戦するようになり、テストの成績がぐんぐん上がりました。

反対に、能力を褒められた子どもは、努力を褒められた子どもと比べると勉強へのモチベーションが下がる傾向にあり、新しい問題に挑戦しようとしませんでした。さらに、テストの結果のみにこだわるようになり、自分がどれだけ学んだかについては注意を払うこともありませんでした。

そのうえ、能力を褒められた子どもたちは、ひとたびテストに失敗すると、粘り強く取り組むこともなくなり、勉強の量も減ってしまい、結果、努力を褒められた子どもよりもテストで良い点が取れなくなってしまったのです。

1歳から12歳までの学童型知育教室アデック

実験で子どもたちに何が起きたか?

どうしてこのような結果になったのでしょうか。特に、能力を褒められた子どもたちの頭の中では、どのようなことが起こったのでしょうか。

能力を褒められると、子どもたちは、「自分の能力はあらかじめ決まっているんだ。親が褒めてくれるのはそのせいなんだ」と考えます。つまり、人間の才能や能力は変えられないと信じてしまうのです。

そして、子どもたちは、才能や能力を失うことが怖くなったり、自分にどれだけ能力があるのか不安になったります。思考が「どうしたら頭がいいと思われるかな?」、「みんなは天才と思ってくれるだろうか?」というふうになるため、挑戦することをやめてしまい、失敗を深刻に考えてしまいます。

一方、努力を褒められた子どもたちは、「自分の能力は頑張り次第で変えられる!」と信じるようになります。そのため、挑戦しようという気持ちが強く、困難にも柔軟に立ち向かうことができます。たとえ、失敗をしたとしても自分に才能や能力がないからだとは思わないので、失敗を恐れることはありません。トライアンドエラーが増えれば、もちろん成功回数も多くなります。

しなやかマインドセットと硬直マインドセット

努力を褒められた子どもたちに身についた「自分の能力は努力やテクニック、誰かの助けによって変えられる!」という考え方は、心理学では「しなやかマインドセット」と呼ばれています。「マインドセット」とは経験や教育などから身につく考え方や信念のことを指します。

反対に、能力を褒められた子どもたちに身についた「自分の能力や才能の量はあらかじめ決まっていて、変えることができない」という考え方は、「硬直マインドセット」と言います。

常にしなやかマインドセットでいられる人はいません。人は皆、この2つのマインドセットを使い分けています。勉強では「やればできる!」と思えるのに、運動になると「生まれつき才能がないんだ…」と考えてしまう。

しかし、しなやかマインドセットで極力いることができれば、子どもたちはなにごとに対しても挑戦が多く、大きく成長できるのは明らかです。子どものマインドセットが「しなやか」になるように、声かけに気をつけましょう。

褒めるのは努力だけじゃなく、戦略も!

しなやかマインドセットを身につけるために、子どもの努力だけを褒めるのが大事だからといって、結果を無視することはできませんね。正しいマインドセットを身につけるために、「結果ではなく努力が大事だ」と解釈するのは間違いです。

子どもが良い結果を出したときに、褒めることはもちろん大切で、さらに重要なのは結果と努力を結びつけてあげることです。「毎日コツコツとやったから、良い点が取れたね!」というように良い結果を出したまでのプロセスをセットにして褒めてあげましょう。

また、いくら努力したからといって、必ずしも良い結果を生むわけではありませんよね。努力の方向性が正しいからこそ、成功できます。「1週間前からテスト勉強を始めたのがよかったね」、「このドリルを使って勉強したのがよかったね」など、子どもがした戦略をレビューしつつ褒めてあげましょう。「正しい努力が良い結果を生んだ」と思わせることがポイントです。

失敗も子どもの成長に利用しよう!

また、正しい努力をしたとしても、失敗をすることがあります。きっと成功よりも失敗のほうが多いのではないでしょうか。このときに、失敗を深刻に捉えてしまうと、硬直マインドセットになってしまう原因になるでしょう。

キャロル・ドゥエック博士は、両親が子どもの失敗にどう対処するかが問題だと言います。子どもの失敗をネガティブにではなく、ポジティブに捉え、間違いを学習の機会として扱ってあげましょう。「テストの前の日にゲームしてたのがまずかったかな。次は何日前から勉強すればいいだろう?」というふうに声をかけましょう。子どもは、失敗を成長のためのプロセスの一環として考え、自分の間違いを利用することができます。

家族でしなやかマインドセットになろう!

これまで、お子さんへ向けて述べてきましたが、ママ、パパも、極力しなやかマインドセットでいられるよう努力しましょう。両親が硬直マインドセットのときが多ければ、子どもも硬直マインドセットになりがち。

何かを失敗したときは、「努力したり、やり方を変えれば、次はできる」と考えましょう。何かを成し遂げたときも、「さすが俺はできる人間だ!」と思うのではなく、「あの方法で、コツコツ続けたおかげで成功できたな」と自分で努力と戦略をレビューしてみましょう。

しかし、しなやかマインドセットに慣れていないと、ついつい硬直マインドセットになりがちです。常に自分の行動や思考に対して、「これは、『しなやか』か?それとも『硬直』か?」とたずねてみると、しなやかマインドセットに近づいていくでしょう。

正しい子どもの褒め方とは?しなやかマインドセットと硬直マインドセットって?

まとめ

いかがだったでしょうか。正しい子どもの褒め方についてお伝えしてきました。

しなやかマインドセットにするためには「努力を褒めよ!」と述べましたが、単に努力が褒めるだけでは、効果はありません。実際の結果が出ていないのに褒められれば、子どもは「残念賞」をもらった気分になってしまうでしょう。

子どもを褒めるときは、「たゆまぬ努力をしたか」と「正しい戦略したか」というポイントを組み合わせて、それらが子どもの成長に結びついたかどうかに注意を向けましょう。

1歳から12歳までの学童型知育教室アデック