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我が子と他の子を比べてしまう理由は?比べるべきは過去の子ども!

公開日:2021/10/02
最終更新日:2021/10/02

ついつい我が子と他の子を比べてしまうママとパパ

「他の子ども」と比べることは、子育てではご法度です。そんなことは、わかっていても、「ご近所の同じ月齢の〇〇ちゃんは、早く走れるのに、うちの子は遅いなぁ…」、「お兄ちゃんが同じ年齢のときには、読み書きできたのに、この子はまだできない…」とつい比較をしてしまいます。

反対に、「うちの子のほうが足が速い」、「我が子のほうが勉強ができる」と喜ぶことも、同じく比較することなので、NG行為です。

なぜ褒めるにしても、褒めないにしても、子どもを「他の子ども」と比べることはいけないことなのでしょうか。それは、子どもに条件付きの愛を伝えてしまうことになるからです。

どういうことかと言うと、こうした比較のもと、子どもを評価すると、「良い結果を出さなければ、認めてもらえない」、「良い子でいないと愛してもらえない」という不安を子どもは抱きます。

そして、「ありのままの自分でもいい」という気持ち、自己肯定感が下がります。これは子どもに多大な悪影響を与えてしまいます。何をするにしても上には上がいますかるものです。比較されて育つと、勉強が平均以上できたり、スポーツもある程度できたりしたとしても、「どうせ自分なんか…」と考えてしまう子どもは多いです。

今回は、ついつい我が子と他の子を比較してしまう親の心理と、どうすれば比較せずに済むのかお伝えしていきます。

我が子と他の子を比べてしまう理由は?比べるべきは過去の子ども!

なんで比べてしまうのか?その心理は?

ママ、パパが我が子を他の子と比較してしまうのはなぜでしょうか。

伸び盛りの子どもにとって、何かに夢中になり、達成する喜びこそ、味わせてあげたいものですが、そこに「他の子どもと比べられること」によって、その喜びは減ってしまい、何かに夢中で取り組みたい気持ちを減らしてしまいます。非常にもったいないことですよね。

我が子を比べてしまうのは、ママ、パパ自身が日常的に他人と比べられているからではないでしょうか。社会で比較されることは避けては生きていけません。子どももそんな社会にいつかは出なくてはなりません。

また、子どもの評価は、親の評価と認識している人も多く、子どもが周りの子たちと比べて、何か劣っていると、親も否定された気分になってしまうようです。

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社会に出れば比べられるのは日常。だからこそ家では比べない

では、「将来、比べられることに無縁でいられない社会で生き延びるために、子どもも比べられることに慣れていたほうがいいのでは?」という意見もあるでしょう。

学校でも、すでに周りの子どもと比較されることはあるのではないでしょうか。勉強のできる子、足の速い子、絵がうまい子がいます。習い事でも、自分よりも上手い子がいて、レギュラーを取られてしまうことがあります。

また、学校の中で1番勉強ができても、塾に通って同じレベルのクラスに通えば、自分より勉強ができる子に出会います。上には上がいて、それをママ、パパが言わなくても、そのうち自分自身で知ることでしょう。

子ども自ら、それに気づくからこそ、家庭は子どもにとって、無条件で愛される場所、「安全基地」でなくてはいけません。子どもたちが欲しいのは、誰かと比較した相対的評価ではなく、「自分はありのまま自分でいい」と認めてもらえることです。子育ての中には、「比べること」を持ち込んではいけません。

他の子ができるのは積み重ねの結果

他の子が何かしらにおいて、我が子よりもうまくできるのは、その子が我が子よりも、そのことを積み重ねてきたものが多いからでしょう。

例えば、足が速い子を「運動神経がいい」と言ってしまうのは簡単です。遺伝や体格の影響はまったくないとは言えないものの、その子が足が速いのは、小さい頃から運動が好きで、たくさん遊びまわってきたためであり、たまたま今、他の子どもよりも筋力があって、体が動きやすいだけにすぎないのではないでしょうか。

習い事でサッカークラブに通っている子と、絵画教室に通っている子とどちらが足が速いのか、どちらが絵が上手なのか比べることほど、おかしなことはありませんよね。それぞれ積み上げてきたものが違います。

また、読み書きが早い子も同じことが言えるでしょう。ママ、パパがたくさん絵本を読み聞かせなどをしてあげ、文字に興味を持ったから、読み書きを覚えるスピードが早かっただけで、「あの子は他の子よりも頭が良い」とは言いきれません。

ですから、まだ幼稚園児や小学生ぐらいの時点で、何か秀でたものがあったとしても、それを「才能がある」とか「運動神経がいい」とか「頭がいい」と言ってしまうにはまだ早いと思います。もしかしたら、これは大人になっても同じことが言えるのかもしれませんね。

他の子と比べるよりも「今から、少しずつでも取り組んで、積み重ねていけば、確実に足は早くなるし、勉強もできるようになるんだよ」ということを教えてあげてください。

比べるべきは他人とではなく、昨日の我が子

それでもついついしてしまう他の子との比較。代わりに過去の我が子と比較してみましょう。

幼稚園児、小学生のうちは「さっき教えてあげたことを、今は知っている」、「さっきできなかったことを、次はできるようになっている」ということに焦点を当てるようにしてあげることです。

「さっきはうまく出来なかったのに、今度はうまくいったね!」、「昨日は覚えられなかった文字、今日は書けたね!」と過去の子どもと比べて褒めましょう。子どもも達成感、自己効力感を感じるはずです。

そして、子どもは「努力次第で、自分も足が速くなれる」、「少しずつ頑張れば、勉強ができるようになるんだ」と思えるようになるでしょう。これは以前、紹介した「成長マインドセット」ですね。「才能」の量はあらかじめ決まっておらず、「能力」は伸ばすことはできるという考え方です。

記録をつけよう

過去の自分と今の自分の比較を容易するためにしたいことが、「記録」です。

子どもは自分だけでは自分自身の成長に気づきにくいです。ママ、パパが、子どもがどれだけ成長しているのかを口頭で教えてもいいのですが、長期間の成長にはママ、パパも気づけません。

記録は自分がどれだけ成長しているかを可視化することができ、子どもでも成長を実感できます。成長を感じれば、人はそのことに楽しみを感じ、ますます取り組みたいと思うものです。また、どれくらい自分が努力をしているかを記録することも、子どものモチベーションを上げます。

また、他の子どもと比較してしまったり、「うちの子、問題ばかり」と思っているママ、パパも、記録を見れば、「しっかり成長している!」、「ちゃんと努力している!」と感じ、安心感を感じ、子どもを褒めやすくなるはずです。

記録方法は、いろんな方法がありますが、数値を使ってグラフ化する方法や、以前紹介したカレンダーにシールを貼る方法など、よりパッと見て、自分の成長や積み重ねがわかりやすい方法がオススメです。

我が子と他の子を比べてしまう理由は?比べるべきは過去の子ども!

まとめ

いかがだったでしょうか。ついつい我が子と他の子を比べてしまう親の心理と、どうすれば比べずに済むのかについてお伝えしてきました。

競争社会の中、いつかは誰かと比べられることは避けてはいけません。その競争社会の中にいるママ、パパは子どもを他の子どもを比べてしまいがちですが、子育てでは比べることをしてはいけません。子どもは「〇〇できなくちゃ、愛されない」と感じてしまい、自己肯定感を下げてしまいます。

何かに秀でているのは、子どもがそのことに夢中になって、積み重ねてきた結果です。足が速い、勉強ができる、ピアノが上手などは「才能」と片付けてはいけません。「あなたも頑張れば、あんなふうにできるんだよ」と声をかけてあげてください。

そして、他の子どもと比べるのではなく、過去の子どもとを比べてあげましょう。記録をつけて見せてあげると、子どもに「自分は成長しているんだ!」と実感させてあげましょう。ママ、パパも「〇〇ができるようになったね!」と褒めやすくなると思います。

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