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子どもの自己肯定感を高めよう!親子のコミュニケーションの質と量が大切。

公開日:2020/12/21
最終更新日:2020/12/20

自己肯定感とはなにか

「自己肯定感」というワード、子育て中のパパやママなら聞いたことがあるかと思います。どうしてここまで耳にするかというと、自己肯定感が子どもの今の性格や行動だけでなく、将来の性格や行動まで決めてしまうからです。それらはもちろん学校の成績や、将来の充実感、幸福感にも関わってくるものです。

「自己肯定感」とは、ずばり「ありのままの自分を受け入れる」という感覚のことです。人には長所もあれば短所もあります。それをすべて受け入れ、自分はかけがえのない存在であると自分で考えることです。

自分で自分自身の価値を感じられるのが「自己肯定感」ですが、子どもが自分ひとりで得るのはなかなか難しいものです。家族や幼稚園、保育園のお友だち、学校のクラスメイトなどとの時間の積み重ねで、少しずつ育んでいくものです。

親子コミュニケーション

自己肯定感が高い子どもの特徴

自己肯定感が高い子どもはどのような特徴があるでしょうか。特徴は大きく2つあり、物事を前向きに解釈できるということと、メンタルが安定するということです。

そのため、前向きに受け止めることから、失敗を恐れずに何事にも積極的にチャレンジすることができるようになります。チャレンジの数だけ成長の機会が多くなります。

また、メンタルが落ち着くことで、自分自身の感情や衝動を抑えることができます。そして、他者を尊重することができ、思いやりのある行動や振る舞いができるようになります。

自己肯定感が低い子どもの特徴

では反対に、自己肯定感が低い状態の子どもはどのような特徴があるでしょうか。上記の特徴とは逆の行動が見られます。

自分自身への不安感や不信感を持つようになり、自分の考えを持てなくなったり、周囲の目線や評価に過敏になったりしてしまいます。表情や態度もネガティブな様子が見られ、あまり良い印象を受けません。

そして結果的に、「ダメだったらどうしよう」と失敗への恐れ、さらに自信を失うことへの不安が大きくなり、チャレンジへの意欲が失われたり、粘り強く取り組むということができなくなったりしてしまいます。

また、他者への不信感も大きくなり、他者との関係もうまく築くことができなくなってしまうことにもつながります。

自己肯定感を高める親子のコミュニケーションのヒント

自己肯定感が低くなる原因はなんでしょうか。最初のきっかけはちょっとしたの「つまずき」です。つまずきは、自己肯定感が低い状態のままでいる原因はまた別の話です。

自信を失うようなことが起きても、立ち直れればいいのです。そのまま受けたダメージを癒やせずに、「自分には価値がないのではないか…」と考えてしまうと、悪循環に陥ってしまいます。

では、低くくなってしまった子どもの自己肯定感を高い状態に戻す方法とは一体なんでしょう。いくつかありますが、その代表的な1つは子どもの親への安心感を高めることです。反対に、親への不信感があると自己肯定感は低い状態のままでなかなか回復できません。

ママ、パパへの安心感を子どもが持つことによって、子どもは「失敗してもいいんだ…」と何事にもチャレンジできる環境ができます。結果、自分に自信を持つことができ、自己肯定感も高くなる好循環が生まれます。

ここからは、子どもの安心感を高め、自己肯定感も高める親子のコミュニケーションのヒント5つ紹介していきます。

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①あいさつ

まず1つ目は、「あいさつ」です。

「おはよう」、「いってらっしゃい」、「おかえり」、「おやすみ」など何気なく口にしているあいさつですが、あいさつをすることは、相手の存在を認め、「自分は敵でなく味方だよ」ということを相手に示すことです。

家族間ではなんとなくおろそかにしがちですが、人はあいさつをされると、その社会の一員、家族の一員として存在しているという安心感を得ることができ、自己肯定感が高まります。

家族の間でできるからこそ、他の場所でもあいさつができるようになります。幼稚園や学校であいさつをして、お互いの存在を認め合うことができれば、安心できる環境を自分で作れるようになるでしょう。

②「ありがとう」と「ごめんね」

2つ目は、「『ありがとう』と『ごめんね』」です。

「ありがとう」も、相手のことを認める言葉です。言われることで、「自分が人の役に立てている」、「自分は必要とされている」という感覚を持つことができるのです。この感覚を持つことで、安心感や自己肯定感につながります。

また、素直に「ごめんね」と言えると一時的に関係性が悪くなっても、また修復することができるようになります。子どもには「ごめんね」と言いづらい親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、親が実践していないものは子どももやりたがりません。

また、ママやパパから謝られることで「親でも間違うこともあるんだな」と子どももわかります。自分や他人の間違いに対しても寛容な気持ちを育てられるようになります。

③目を見て話す・聞く

3つ目は、「目を見て話す・聞く」です。

子どもの目を見ながら、話を聞くことは、子どもに対し、「あなたの話をちゃんと聞いているよ」、「あなたのことを受け止めているよ」と伝えていることになります。

子どもは親の言動には敏感ですから、そのメッセージを感じ取り、「自分を受け入れてくれている」、「自分は大切にされている」と安心感を得ることができます。

目を合わせることだけでなく、相づちを打ったり、おうむ返しで共感したり、オーバーなリアクションをしたりすることも、子どもに「しっかり話を聞いているよ」と伝える手法です。

④「ながら」で話さない・聞かない

4つ目は、「『ながら』で話さない・聞かない」です。

スマートフォンをいじりながらや、テレビを見ながら、子どもの話を聞いていませんか。それでは子どもが「自分のことよりも、スマホやテレビが優先なんだ」、「自分のことを受け入れてもらえていない」と感じさせてしまいます。安心感や自己肯定感から育む観点からは、望ましくない行動です。

家事や仕事の途中で、手が離せない時もあるかもしれません。そんなときは「今、ちゃんとお話聞けないから、もう少し待っててね」と説明をしてみてください。一段落してから、落ち着いて話す時間を作ってあげると、子どもの満足感も上がり、コミュニケーションも円滑になります。

⑤スキンシップ

そして5つ目は、「スキンシップ」です。

スキンシップで、体と体が触れることによって、子どもはママ、パパに「自分を受け入れてもらっている」と感じることができます。

スキンシップをとると、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。このオキシトシンは、ストレスを減少させたり、不安や恐怖心を緩和させたりする効果だけでなく、他者への信頼の気持ちが増やす効果もあり、まさに安心感を与えるのに打って付けなのです。

これは、子どもにだけでなく、ママやパパにも同様の効果があります。ぜひスキンシップを取る時間を1日の間にとってみてください。特におすすめなのがお風呂の時間です。

親子のコミュニケーション質と量

まとめ

いかがだったでしょうか。

自己肯定感を持っているか、持っていないかによって、性格や行動が大きく変わります。チャレンジをたくさんできる子どもは、それだけ大きく育ちます。

子どもの自己肯定感を高めるには、ママ、パパへの安心感が必要です。子どもに安心感を与えるために、上記のことを心がけることと同時に、ママやパパは自分自身の行動に一貫性を持たせることも心がけてください。

ママ、パパの感情によって行動がバラバラの場合、子どもは安心感を持てなくなります。同じ行動をしても、何も言われないときもあれば、怒られるときもある、というようにムラがあると、親の不安定な感情の影響を受けて、周囲の顔色を気にしながら成長していくことになります。

ぜひお子さんと接するときに「これは、子どもの自己肯定感を育むことにつながるだろうか?」とご自身に一度問いかけてみてください。きっと、お子さんだけでなく、ママやパパ自身にもプラスのことが多いはずです。