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ことわざってなかなか面白い!子どもと一緒に意味を覚えて、教訓として考えてみよう!

公開日:2021/02/15
最終更新日:2021/02/14

ことわざってなかなか面白い

ことわざというと、皆さんは何を思いつきますか?

犬も歩けば棒に当たる、月とすっぽん、石の上にも三年など、いろいろなことわざが思い出されるのではないでしょうか。中には、国語の時間で覚えさせられて嫌な思い出となっているママやパパもいるかもしれません。

ことわざとは、昔から言い伝えられてきた教訓や知識を風刺的にまとめられたものです。ちょっとした皮肉であったり、言い得て妙な表現になっているのは、そのような背景からです。

ただ、教訓や知識と伝えられている通り、ことわざの意味を知ると、これからの人生に役に立ちそうなことも多いものです。ぜひ、親子でことわざの意味や由来を確かめてみて、話してみてはいかがでしょうか。

今回は、その意味にぐっと引き寄せられることわざを集めてみました。

ことわざを親子で考えよう

可愛い子には旅をさせよ

まずは「可愛い子には旅をさせよ」です。

これは、子どもが可愛いのであれば、甘やかすことなく、世の中の厳しさを経験させたほうがいいという教えです。

ママやパパの目線であれば、子どもが失敗したり不安に感じたりするようなことには先手を打ってしまうこともあるかもしれません。しかし、それは甘やかしているだけであって、本当は、子どもはチャレンジしたり、心を強く持ったりするほうが成長できるのかもしれません。

子育ての姿勢や考え方に対して、ふと考えさせられることわざです。多くの人が知っていることわざも、改めて意味を考えるとドキッとします。

後悔先に立たず

次は「後悔先に立たず」です。

これは、済んでしまったことを後から悔やんでもどうしようもないことを意味しています。また、似た言葉に「やらずに悔やむより、やって悔やめ」という表現がありますが、そのどちらも、後悔しても何も変わらないことを教えてくれます。

行動しないより、行動した分だけ結果が変わる、うまくいくかもしれないし、たとえうまくいかなくても、その過程の中で何か得られるものがあるかもしれません。

子どもに対しても、やるかやらないか悩んでいる時があれば「やる」方向にアプローチしましょう。行動すれば次の現実がやってきます。

好きこそものの上手なれ

次は「好きこそものの上手なれ」です。

これは、好きなものであれば熱心になりやすいので、その分、上達が早いという意味のことわざです。反面、嫌いなことはなかなか上手にはなりません。

身体を動かすことが好きな子どもは、スポーツの上達が早いですし、体育の成績も良いことがあるでしょう。料理が好きな子どもは、最初はママやパパのお手伝いから始まりますが、気づけば一人で料理を作れるようになることもあるでしょう。

ママやパパの目線で深読みすれば、子どもが好きな何かを見つけられるように、さまざまな機会を提供することが大事だということです。ことわざの直接的な意味から、ひとつ深読みすることも、大きな気づきや学びにつながります。

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備えあれば憂いなし

次は「備えあれば憂いなし」です。

これは日頃から備えておけば、いざという時には何もないこと、焦らなくて済むことを指します。最近でいえば、防災グッズの必要性などを言う時に、このことわざを見かけることが多いのではないでしょうか。

子どもとのやりとりでいえば、テスト勉強が挙げられるかもしれません。普段からコツコツと勉強しておけば、テストの直前に焦ることはないのですが、テスト前になって慌てて勉強し始めると、備えあれば憂いなしなのにねと一言言いたくなってしまいます。

これもひとつ深読みして考えると、先見性と計画性の大切さを物語っています。先を読んで計画を立てることは、仕事でも勉強でも部活でも共通して必要なことです。「先手を打つ」も類語ですが、良い結果を残せる人ほど、このことわざが大切だと身にしみて感じているはずです。

二兎を追うものは一兎をも得ず

次は「二兎を追うものは一兎をも得ず」です。

これは同時に二つのことを追いかけて、結果を得ようとしても、どちらもうまくいかずに失敗してしまうことをいいます。

ビジネスの世界では「選択と集中」という言葉があります。マーケティング用語から引っ張ってこられた考え方ですが、これも「二兎を追うものは一兎をも得ず」と同様の意味です。何をやるか選び、選んだものに集中的に取り組もうという考え方。こちらの方が成果が出やすいのです。

「どっちつかず」という言葉もありますが、人間はそこまで器用ではありません。あれもこれもと手を出しても、いい結果には結びつかないといういい教訓です。

噂をすれば影が差す

次は『噂をすれば影が差す』です。

これは、その場にいない人の噂をしていると、その噂の人が急に現れること、転じて、人の噂や陰口はほどほどにしなさいという戒めです。「噂をすれば陰」と一部省略されて使われるほうが多いかもしれません。

基本的に噂話や陰口はいいことではありません。そこで交わされる言葉も、あまりポジティブな内容ではないでしょう。そんな中、当の本人がその場に現れたら、一種の修羅場と化すかもしれません。

ことわざで返すなら『壁に耳あり、障子に目あり』ですが、どこで誰が見ているかわかりません。あの人、こんなこと言っていたわよと噂話が噂話になり、結果的に自分に不利益な状況に陥ってしまうかもしれません。

どこで誰が見ているか分からないという意味で考えるのが、一番適切なのかもしれません。

ことわざは受験勉強の一単元

ここまで、これからの人生に役に立ちそうな教訓のようなことわざをお伝えしてきました。ことわざの意味を知るだけで、これからの自分の振る舞いや考え方に大きな影響が与えられます。

ただ、勉強という点においては、ことわざを覚えることは受験勉強の一環でもあります。中学校・高校・大学、それぞれの受験における国語の試験の中には、ことわざを回答する設問が出てくることがしばしばあります。

単純に暗記するのか、意味を理解して知識とするのか。もちろん、時間的に余裕がなく、ただ暗記するだけになってしまうのは仕方ないことかもしれません。しかし、これだけ深い意味を持つことわざをただ暗記するだけではもったいないですし、自分の人生の教訓とするいい機会かもしれません。

受験というタイミングではなく、まっさらな気持ちで学べるタイミングで、ことわざについて深く知っていただきたいなと願っています。

情報か知識か

先ほども「単純に暗記するのか、意味を理解して知識とするのか」と伝えましたが、これは前者はあくまで情報であり、後者は知識です。

情報は頭の中に入っているだけでなかなか活用しづらいものですが、知識は活用できるものです。言葉だけ知っているか、意味まで理解しているかの差は大きいのです。本来、勉強は知識の習得であり、得た知識をどのように使うか、使えるかを考えることが重要です。しかし、多くの学生にとっての勉強はただ覚えるだけになっています。

知育は「楽しく学ぶこと」と考えていますが、これは考える力を身につける意味でも重要です。楽しく学ぶからこそ、学んだものをどう使うかを前向きに考えられるようになります。

今回のことわざの解説のように、ただ言葉と意味を覚えるだけではなく、そこから自分の人生にどう役立てるのかを考えていただきたいなと考えています。

ことわざの勉強をしよう

まとめ

ここまで6つのことわざの意味と解説を紹介してきました。意外と生活の中でもポロっと使っていることわざも多いのではないでしょうか。まだまだことわざはたくさんあるので、ご紹介できればと思いますし、皆さんもチェックしていただきたいです。

親子でことわざの意味などを共有して、これからの未来にどう役立てるのか共有する機会を作っていただきたいと願っています。