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ことわざを教材にしてみよう!お金にまつわる5つのことわざ。

公開日:2021/07/26
最終更新日:2021/07/26

ことわざの使い方には要注意

日々の生活の中で「こんなことわざ、あった気がする。」と思い出すことはありませんか。

ことわざとは、昔の人の経験、知識の共有によって生み出されてきた言葉。ことわざは、ものごとの本質を簡潔に表しています。

ことわざには教訓や風刺を含むものも多くあります。上手く使えれば失敗をあらかじめ回避できたり、トラブルも笑い話に変えたりできます。ただ、使い方を間違えると誰かを怒らせたり、傷つけたりしてしまいかねません。

ことわざを教材にしてみよう!お金にまつわる5つのことわざ。

ことわざには、三種類ある

世の中にたくさんあることわざですが、大きく三種類に分けられるって知っていましたか。

一つ目は「批判的ことわざ」です。たとえば「馬鹿の一つ覚え」など、簡潔に相手の弱点を突くようなことわざのことです。

二つ目は「教訓的ことわざ」。たとえば「金は天下の回り物」など、広く万人の役に立つようにものごとの道理を教えてくれています。

三つ目は、「娯楽的ことわざ」。たとえば「捕らぬ狸の皮算用」など、言われた本人は怒るかもしれませんが、どこか人を笑わせる要素のあることわざのことです。

今回はお金にまつわることわざを5つ集めました。三種類のうちどれに当てはまるのか考えてみてください。お子さんと一緒にお金について改めて考える機会になるのではないでしょうか。

一円を笑う者は一円に泣く

1つ目は「一円を笑う者は一円に泣く」です。

「一円を笑う者は一円に泣く」とは、たかが一円と、お金をおろそかにするものは、いずれその一円がなくて困ることになるということです。

あと一円、あと数円なくて、欲しいものが変えないということが起きるかもしれません。たとえ少ないお金であっても、大事にしなければなりませんね。

日々の出費においても、「たかが数円」と思い無駄遣いをせず、節約、貯蓄していきたいものですね。たかが一円でも、五円でも、十円でも、小額なお金であっても貯めていけば、「ちりも積もれば山となる」というように、一定のお金になります。そのお金で、欲しいものも、自分のお小遣いで買えるようになるということを子どもに教えていきましょう。

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大費いより小費い

2つ目は「大費いより小費い」です。

「大費いより小費い」とは、たまに大きな出費をするよりも、日常の細かな出費のほうが総額では大きな比重を占めるということです。

たしかに、大きな額のものを購入するときのほうが、よく検討してから買いますよね。反対に、少額のもののときは、あまりよく考えずに買ってしまいます。あまり使ってないつもりのはずなのに、お金が貯まらないのは、これが原因かもしれません。

子どもに節約や貯金することを教えるならば、お菓子など小さい買い物に目を向けるように教えましょう。

また、大きなことよりも、むしろ小さなことに心を配ることが大切とも言えます。

口と財布は締めるが得

3つ目は「口と財布は締めるが得」です。

「口と財布は締めるが得」とは、口を開けると余計なことを言ってしまい、財布の口を開けるとつい散財してしまうので、2つはどちらも締めておいたほうが無難ということです。

たとえば、子どもは「〇〇ちゃん、嫌い」と自分の思った通りに口にしてしまうこともあるでしょう。もしかしたら、嫌な気分にさせられて強めに返してしまっただけかもしれません。それでも、一度口にしてしまった言葉は取り消せないのです。

衝動的な言動は後悔につながりやすいのです。買い物なら「本当に必要か」を考えたり、言葉なら「相手がどう思っているのか」を想像したりするためにも、まずは一呼吸置きましょう。

金の切れ目が縁の切れ目

4つ目は「金の切れ目が縁の切れ目」です。

「金の切れ目が縁の切れ目」とは、金銭面での利益を目的として結ばれている人間関係は、利益が得られなくなると、その関係も絶たれるということです。

友だち同士でお金をあげたり、もらったりすることは、トラブルの原因になるので、もちろん厳禁です。それ以外にも、「ゲームを貸してくれるから」、「お菓子をくれるから」などの理由で、よく遊ぶということも考えられます。

どうやって人間関係を作っていくのか、維持していくのか。相手とは何でつながっているのか。お金だけでなく、人間関係についても考えさせられることわざです。

時は金なり

5つ目は「時は金なり」です。

「時は金なり」とは、時間は非常に貴重で、金銭と同じようなものであるということです。

私たちがかつてそうだったように、子どもにとって、時間は無限にあるように感じてしまうかもしれませんね。ついついスマホで動画を見たり、ゲームをしたりと時間を浪費してしまいます。

無限のように見えて、実は有限の時間。特に子ども時代の時間はあっという間に過ぎていってしまいます。子どもが大人になってから振り返ったときに、勉強するなり、遊ぶなり、何かに没頭して、有意義な時間を過ごしたなと感じられるような時間の使い方をしてほしいですね。

ことわざを並べて初めて見えてくること

以上、お金にまつわることわざ5つでした。一つ一つのことわざは知っていても、こうして並べてみるとまた違った感想が出てくるのではないでしょうか。

1つ目の「一円を笑う者は一円に泣く」と2つ目の「大費いより小費い」は、お金の考え方を教えてくれます。それだけ、私たちが金額の大小によって惑わされやすいのかもしれません。お金が大切だと考えていても、少額だと扱いが雑になっていないでしょうか。

3つ目の「口と財布は締めるが得」と4つ目の「金の切れ目が縁の切れ目」は、お金と人間関係について言及しています。お金の管理をできていない人は、人間関係においても不用意なところがあるのかもしれません。

5つ目の「時は金なり」は、お金と時間についてです。ここではお金が貴重なものの象徴として使われています。まったく別な存在に見える二つの共通点を表したり、二つ並べて違いを際立たせるのもことわざによくある手法です。

並べてみると、共通点やことわざ同士をつながりが見えてきたり、結びつきやすいジャンルがあったり、まったく逆の意味のことわざもあったりします。

教えにくいジャンルこそことわざを使おう

お金について子どもにどう教えていけばいいのか悩んでいるママやパパもいるでしょう。

そもそも、お金についての考えを聞かれても自信がない大人も多いはず。自分の考えが偏っているのか、多数派なのかもわかりづらいです。学校でもあまり教わりませんし、外で話題に出すのは恥ずかしいなど話題に出しにくいジャンルでもあります。

こうした「教えにくい話題」こそ、ことわざを使うチャンスです。

ことわざは「多くの人に当てはまる」ことがほとんど。その上で色々な人が陥りがちな失敗をたしなめていたり、忘れられがちな大切なことを教訓として教えてくれたりします。ことわざは、昔の人の知恵や教訓の結晶でもあるからです。

お子さんと一緒にことわざを学んでいくと、ママやパパも格好いいところばかりは見せられなくなります。子どもがことわざを使いこなすと、ときには耳に痛いことを言われる場面も出てくるでしょう。それも、子どもが自分の頭で考えている証なのではないでしょうか。

ことわざを教材にしてみよう!お金にまつわる5つのことわざ。

まとめ

いかがだったでしょうか。お金にまつわることわざを5つご紹介しました。

お金にまつわることわざは、その大切さや節約を説くものだけでなく、人間関係や時間まで出てきました。お金は、様々な存在につながっています。

お金のように子どもに教えにくい話題ほど、お子さんとことわざを一緒に学んでいくことをおすすめします。ことわざは多くの人が陥りがちな失敗や、忘れてしまいがちな大切なことを教えてくれるからです。大っぴらに口に出しにくいようなものでも、ことわざであれば教えやすくなります。

ことわざは、昔の人の経験からの教訓や知恵を集めたものです。ぜひ、お子さんと一緒に学んでみてください。

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