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なぜ国語の勉強をするの?子どもと一緒に国語を学ぶ意義を考えてみよう!

公開日:2021/02/02
最終更新日:2021/02/01

国語はなぜ勉強するのか、なかなか回答が難しい

「なんで国語の勉強をしなくてはいけないの?」「会話ができれば、国語なんて勉強しなくたっていいんじゃない?」と子どもに聞かれたことのある方はいませんか。また、親自身であるあなたも、子どものとき、同じように思ったことがあるのではないでしょうか。

国語を勉強する意味があるとはわかっていても、その意味を説明するのはなかなか難しいですよね。それは、国語という教科が私たちの生活のどこで役に立っているか答えるのが難しいからです。

今回は、国語を勉強する理由と、国語力を伸ばすための方法についてお伝えしていきたいと思います。

なぜ勉強するの?

国語の勉強をする理由

まずは、国語をなぜ勉強するのかについてお伝えしていきます。

今回は「学校のテストでよい点数を取るため」というのではなく、将来、国語力をどうやって活かせるかという観点でお応えしています。

①自分の意見を正確に伝えるため

1つ目の理由は「自分の意見を正確に伝えるため」です。

自分の伝えたいことを相手に正しく受け取ってもらうためには、伝える側が正しい言葉や文章で伝えること、説得力や表現力を持っていることが条件となります。

たとえば、子どもが助詞の使い方がわからずに、「ママが好き!」と言った場合、パパは少し寂しい思いをしてしまうでしょう。「ママも好き!」と言った場合、このちょっとの差で伝わる意味がまるで違います。言葉選びが一つちがうだけで、本人の意図とは別の伝わり方をしてしまう危険性があるのです。

もしこれが、将来、仕事をする上で起こったらどうでしょうか。自分の意見を正確に伝えられると誤解やトラブルを避けられるだけでなく、人間関係を円滑にすることにも役立ちます。

②相手の意見を正確に受け取るため

2つ目の理由は「相手の意見を正確に受け取るため」です。

相手と意思疎通ができるためには、意見を発信する側だけでなく、受け取る側にも正確に受け取ること、理解力や読解力を持っていることが必要です。

たとえば、口頭か、文章かに関わらず、相手が自分に何をしてほしいのかをうまく受け取れないと行き違いが生じます。仕事の評価だけでなく、相手との関係性に影響が出てしまうこともあります。

また、最近のメールやLINEなどのやりとりでは、絵文字やスタンプ、記号などに頼ることもあります。ただ、仕事の場面では文章のみでやり取りすることも多く、そこから情報を引き出したり、関係性を維持したりする必要性があります。

相手の意見を正確に受け取るためには、文章をただ読むだけでなく、どこが相手にとって重要な点なのかを見抜くことが大切です。

③情報を整理できるようになる

3つ目の理由は、情報を整理できるようになることです。

相手の意見を正確に受け取り、自分の意見を正確に伝えられるようになることは、情報を整理する力につながります。相手は何を望んでいるのか、相手の自分の望みとはどこが違うのか、逆に共通するところは何か。文章を正確に理解できると、それらを言葉で整理することができるのです。

高校生になると、ディベートや小論文の授業もありますが、国語は読み書きだけではありません。意見をまとめることや、整理すること、反論することなども含まれています。国語を学ぶことで、相手の意見を受け取り、自分の意見を伝えて、その二つのすり合わせをできるようになっていくのです。

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国語の力を伸ばすステップ

では、ここからは、国語の力を伸ばすためのステップをお伝えしていきます。

いきなり長文を書いたり、長文を読んだりするのではなく、コツコツと積み重ねをしていくことが最終的に国語力を伸ばすことにつながります。

①まずは、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書き

まずは、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書きから始めましょう。

言葉での表現力、理解力を上げることが国語力と言えるのではないでしょうか。

しかし、文章での表現力、理解力を高める前に、ひらがな、カタカナ、漢字の読み書きを覚える必要があります。読むことができなければ、文章を読解する入口に立つことができません。小学校でも、ひらがな、カタカナを最初に覚えさせるのは、そんな背景からです。

たくさんの文字を覚えて、文章を読めるようにすることが、国語力を伸ばすための1つ目のステップです。ドリルなどを使って、文字を覚えていきましょう。

②わからない漢字や言葉を調べて、語彙を増やす

次は、わからない漢字や言葉を調べて、語彙を増やすことです。

知らない漢字、言葉を調べることで、ボキャブラリー(語彙)が多くなります。ボキャブラリーが増えることで、自分の伝えたいことにピッタリ合う言葉を、頭の中の引き出しから見つけることができます。

また、自分の感情に関するボキャブラリーが増えることで、心が安定するという副次的な効果があります。「最高」「最悪」しか知らないよりも、「楽しい」「ムカムカ」「寂しい」と自分の心の状態の言葉を知っていたほうが、心をコントロールしやすいとも言われています。

たくさんの文章を読み、知らない漢字や言葉が出てきたら、その都度、辞書で調べるといいでしょう。

③本を読んで読解力を高める

そして、本を読んで、読解力を高めることです。

繰り返しになりますが、国語力を高めるには、文章をたくさん読むことが必要です。そのためには、本をたくさん読みましょう。

読み聞かせでも、語彙力、読解力は伸びると言います。最初は読み聞かせから始めるといいでしょう。好きな話なら自分1人でも読んでみようと思うはずです。

特に読み聞かせをするときは、「どうしてこうなったと思う?」「〇〇ちゃんはどんな気持ちかな?」と聞いてあげてください。話を聞きながら考えるということや文脈を読むということができるようになります。

国語は楽しく学ぼう!

知育という言葉をご存知でしょうか。知育とは、詰め込み教育とは違い、楽しみながら学ぶことであり、自分の頭で考える力を伸ばしていきます。

国語力を伸ばそうと、無理にドリルや絵本を押し付けてはいけません。国語を嫌いになっては、考えることをやめてしまいますし、嫌な記憶として残り、取り組みづらくなってしましいます。他の教科にも言えることですが、楽しく学ぶということを意識しましょう。

たとえば、文字の覚え初めは、街中にある看板や標識などを見て「あれはなんていう字?」と聞き、ゲームみたいな感覚で覚えていくといいでしょう。

学校の勉強は、将来にも応用できる

学校で学ぶ知識は決して「試験で良い点数を取るためのもの」ではありません。

国語であれば、前述したように相手と意思疎通するため以外にも、自分にとって必要な情報を得るためにも勉強します。社会の歴史であれば、歴史は繰り返すものであり、過去から学ぶべきものがたくさんあるためです。学校で習うことは将来活きてきます。

このように、今、自分が学校で学んでいることが、実生活、そしてこれから自分がなってみたい職業でどんなふうに活かすことができるのか考えながら勉強すると、きっと今までよりも学ぶことが楽しくなるはずです。

国語を学ぶ

まとめ

いかがだったでしょうか。国語を学ぶ意義、国語力を伸ばすための方法についてご紹介してきました。

国語を勉強する意味は、相手と意思疎通するために必要だからです。自分の意見を正確に伝えるために、そして、相手の正確に受け取るためにです。ちょっとした言葉の違いや相手の言ったことの解釈の間違いで、相手のことを不快な思いにさせてしまうかもしれません。これは日常生活でだけでなく、将来仕事上でも起こる可能性があります。

そうならないためにも、子どもに国語を勉強する意義を話して、表現力や読解力をアップさせたいですね。