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新年度から子どもに身につけさせたい、生活習慣や学習習慣

公開日:2020/04/12
最終更新日:2020/04/11

新年度は新しい生活リズムを作るチャンス

4月から新年度が始まります。「一年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、日本の「年度」の考え方でいえば、4月がターニングポイントとなる時期。子どもたちにとっては新しいクラス、新しい友だち、新しい先生との出会いが待っており、ワクワクとドキドキが膨らむ季節です。

この節目のタイミングに、何かひとつでもチャレンジを始めようと思っている方はたくさんいるはずです。それは大人も子どもも同じでしょう。また、新年度の始まりは、そんなチャレンジにもピッタリであるということが統計的にも現れています。

ワシントン大学の実験によると「今日は何かを始めるのに大事な日」と考えて新しいことを始めた人は、そう考えずに始めた人よりも、目標達成が3.5倍しやすいということが判明しました。

人間は「今日から始めるんだ!」という新鮮な気持ちで、物事をスタートさせたほうがモチベーションが大きく高まるもの。目標達成率の高まりに期待して、進級、進学、入学などを「大事なタイミング、チャンス」だと定義していきましょう。

新年度になって入学や進級によって、子どもたちの周りの環境が変わることが多く、目標を設定するのに絶好の時期となります。ぜひ子どもに身につけさせたい習慣を考えて、親子で取り組んでみましょう。

新学期スタート

習慣化が子どもを成長させる

早寝早起きや整理整頓といった生活習慣や一日30分は勉強する、文字を丁寧に書くといった学習習慣など、子どもに身につけさせたい習慣は、ご家庭によってさまざまあるでしょう。

では、何か新しいことにチャレンジしてから、習慣となるまでの日数って何日程度かかるかご存知でしょうか。習慣化したいことが複雑なほど、身につくまでに長い時間を必要とします。大人であれば平均で66日間続ければ習慣化すると言われていますが、子どもが取り組む勉強や運動ならなおさらかかるでしょう。まずは簡単なものから習慣化していくほうがいいですね。

習慣化とまでいかなくとも、継続して取り組んでいくことで、子どもの成長が見られるのは事実でしょう。例えば、毎日本を読み続けていたら、読むスピードが早くなったとか、毎日なわとびしていたら、引っかからずに何回もできたとか。子どもも自分自身の成長を感じて、自己肯定感が高まり、ますますそのことに取り組むのではないでしょうか。

また、習慣化したことはまさに「息を吸うように」できるようになります。ママやパパが「〇〇しなさい」とも言わずとも自発的に取り組むようになりますし、取り掛かるモチベーションを必要としなくなり、「面倒くさいな」と思うこともなくなるでしょう。ママやパパにとってはとてつもない成長に感じるのではないでしょうか。

習慣化させたい5つのこと

では、ここからは子どもに習慣化させたい5つのことを紹介していきます。

就学前には身につけさせたいものばかりであり、また、小学校受験のときに、これらの習慣の有無を問われることもあるかもしれません。

①机に向かって学習する

まずは、机に向かって学習する習慣です。

学校の成績が良くなるためにも、毎日机に向かう習慣はつけたいものです。また、机に座って集中することで、集中力も上がり、学校の授業で先生の話を注目して聞いていられる時間も長くなります。

最初は机に一定の時間座っていることも難しいお子さんもいるかと思います。そんなときは、読み書きや計算などのお勉強ではなく、お絵かきなどから始めてもいいかもしれません。

②自力で早寝早起き

次に、自力で早寝早起きする習慣です。

夜更かしをして、朝ギリギリまで寝ていると、学校で眠気が取れないまま、授業を受けることになってしまいます。頭が覚醒するまでには起きてから2時間と言われており、9時に授業は始まりますから、7時になる前には起きていたいものです。

早起きのためには、早寝を心がけましょう。ママやパパなどが「今何時?」と声かけをし、寝る時間を意識させましょう。時計を読む練習にもなります。また、目覚まし時計を起きる時間だけでなく、寝る時間にもセットすることで、早寝早起きをするリズムを作っていきます。

③食べたお皿を自分で片付ける

次は、自分で使ったお皿を自分で片付ける習慣です。

ママやパパが楽になることも背景ではありますが、自分が使ったもの、汚したものの片付けを自分自身でするということは、当たり前にできるようになりたいものですね。

片付けに限らず、お手伝いは身につけさせたい習慣のひとつです。お手伝いは、子どもの責任感を養うことにつながります。また、自分自身に役割を与えられることで、自信が湧き起こり、家族の一員であることを自覚します。

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④ちょっとした読書の時間を

そして、本を読む習慣です。

本はたくさん読めば読むほど語彙力が上がり、コミュニケーションを円滑に取れるようになります。想像力を育むことも良さとして挙げられます。また、メンタルも安定すると言われており、一石何鳥にもなる習慣はぜひ身につけたいものです。

最初は読み聞かせから始めてみましょう。ママやパパが読んでいる本と時間に注目するので、読み聞かせであっても、集中力が上がります。

また、親子で読書をする「読書タイム」を作ってみてはいかがでしょうか。子どもは親の真似をしたがりますし、親も読書の習慣がつきます。また、読んだ本を共有することで、いい親子のコミュニケーションになるでしょう。

⑤「ありがとう」と「ごめんなさい」

最後に、「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える習慣です。

いい人間関係を築くためにはこれが必要という画一的な方法はなかなかありませんが、感謝と謝罪を素直に伝えられることは数少ない共通手段と言えるでしょう。

ただ、無理に言わせようとすることはできません。ますます意固地になって言えないことがあります。言えない理由には「恥ずかしい」という気持ちがあるからと考えられます。どうして「恥ずかしい」と思ってしまうかというと、親が「ありがとう」「ごめんなさい」を言えていないからという可能性があります。子どもは親をよく見ています。

日常的に「ありがとう」「ごめんなさい」を言う姿を子どもに見せられていれば、「ありがとうって言うのは普通のことなんだ」「ごめんなさいって言うのは恥ずかしいことじゃないんだ」と思えるはずです。

継続は力なり。

継続してコツコツと何かに取り組めるということは、人生の成功に非常に重要と言われており、とても大きな才能です。まずは継続するということだけに、注目してあげましょう。結果を求めるのは後からで間に合います。

人間は気分の波によって、やれることや量が変わるものです。例えば、毎日本を読むことを習慣にさせたいと思っていても、相手は子どもですから、なかなか乗り気じゃない日もあります。そんなときは「とりあえず5分だけ一緒に読もう」と言って、読めたら褒めてあげましょう。

親と一緒に、ちょっとだけでも、という2つの観点が大切です。

どうしても読みたくない日もあるでしょう。そんなときは決して叱らず「そんなときもあるよね」と声かけをしてあげましょう。同調、承認も大切です。

また、途中はうまくいっていても、急に習慣がストップしてしまう大きな原因は、できなかった自分を責めてしまい、自己肯定感が下がってしまうからです。毎日コツコツとやり続けていることに嫌なイメージがつき、したくない気持ちにさせてしまうのです。

毎回同じ量や質を求めることは、習慣化への障害になってしまいます。子どもを許せること、自分自身を許せることが、コツコツと継続できる才能を持つためのカギかもしれません。

継続は力なり

まとめ

いかがだったでしょうか。新年度から子どもに身につけさせたい、生活習慣や学習習慣を紹介してきました。

ちょうど今は、新しい物事を習慣化させる、いい時期です。また、これは、年度の始まりだけでなく、お子さんの誕生日や何かの記念日なども、モチベーションを上げる良いタイミングです。

習慣化の鍵は、継続できなかったときの親御さんの声かけです。「早くやりなさい!」「なんでできないの!」と叱るのではなく、「できない日もあるよね」と許すことで、自己肯定感が下がることなく、また挑戦しようという気持ちに変わっていくのです。