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夏休みの宿題のボス、読書感想文を書くときのアドバイス!

公開日:2021/07/30
最終更新日:2021/07/29

夏休みの宿題の難関、読書感想文

夏休みに入り、子どもたちにはたくさんの宿題が出されたかと思います。その中でも、子どもたちを悩ませる、難しい宿題ってありますよね。そう、「読書感想文」です。みなさんも悩みながら書いた覚えがあるのではないでしょうか。私もその1人です。

どうして、あんなにも読書感想文は大変なのでしょうか。それは、まず読書感想文の1つ1つのプロセスが大変であるからです。

本を読むのも、普段から読み慣れていない子どもにとっては、時間がかかります。「おもしろかった」、「とてもすごかった」と浅い文章にしないためには、読んだ内容を深く考察しなければなりません。そして、最後に考察した内容を言葉にして表すのもとても大変です。

また、なぜ読書感想文がこんなにも悩ませるかというと、書き方を子どもたちは教わっていないからです。

夏休みの宿題のボス、読書感想文を書くときのアドバイス!

読書感想文は書き方を調べるまでが宿題

私は読書感想文が課せられる前に、その書き方について、先生から教えてもらった記憶がありません。「もしかして私だけ教わっていないのかも?」と思って調べてみても、だいたいの人が教わっていないようです。

「なんで教わっていないことを宿題にするんだ」と私は少し腹を立てながら、読書感想文に取り組んでいたと思います。しかし、もしかすると読書感想文は、書き方を調べる情報集めを含めて宿題なのかもしれませんね。読書感想文の書き方の本もありますし、今ではインターネットで調べれば、すぐに出てきます。

あらすじで原稿用紙で埋めてしまうということが、読書感想文の代表的なダメな例として挙げられますが、これは情報集めをしないで取り組んだために起きた失敗です。

しかし、子どもたちに書き方を教えてしまうと、皆、テンプレートで書いてしまいます。テンプレートで書くのが悪いわけではありませんが、子どもの独創的な表現が失われてしまう可能性もあるという欠点があります。

ですので、今回は読書感想文の書き方を教えるのではなく、子どもが読書感想文をスムーズに書けるようなアドバイスをご紹介していきたいと思います。

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読書感想文の目的とは?

そもそも読書感想文の目的とはなんなのでしょうか。

まず、1つに、普段読書をしない子どもに、読書の楽しさを体験させようというねらいがあると思います。

そして、なによりも本の内容を正しく読み取る読解力、読み取った内容を深く考察する思考力、考察した内容を言葉にする表現力の3つの力、これらの力が、読書感想文を書くのに必要な力であり、これらの力を身につけることが目的であると思われます。

これらの力があれば、将来必ず役に立ちます。読書感想文の宿題を出す学校が目的としていることとは違うことではありますが、これら3つの力があれば、AI時代が到来したとしても、AIに仕事を奪われることはありません。なぜなら、AIは国語をもっとも苦手とするからです。

読書感想文を書くときの子どもへのアドバイス

では、ここからは読書感想文をスラスラと書けるよう、ママ、パパができるアドバイスをご紹介していきます。あくまでスムーズに書けるようにする促し方であり、書き方ではありません。

自分と身近な本を選ぼう!

まず、「自分と身近な本を選ぼう!」です。

もちろん、最初に優先すべき点は、子どもの年齢、読書力に合わせた本を選ぶことです。本の難しさ、ボリュームが子どもにあっているかは大事です。

その上で、子どもにとって身近な本を選ぶようにしましょう。子どもにとって身近な本とは、たとえば子どもが野球をやっていたならば、野球選手のエッセイや、主人公が野球に打ち込む本などが考えられます。ペットを飼っているのであれば、イヌやネコを題材にしている本。科学が好きな子どもであれば、科学者の伝記などです。

なぜ身近な本がいいかというと、身近な本であれば興味をもって読むことができ、予備知識も少なくて済むので、読み終わるスピードが早いのです。

また、身近な内容だから自分の体験したこととリンクすることができ、それを感想文の中に書くことができるからです。

なんとなく本を選んでしまうことが多いですが、いろんな本に目を通してから選ぶようにすることで、読むスピードも書くスピードも早くなるはずです。

読みながら、3つのポイントを探そう!

次に、「読みながら、3つのポイントを探そう!」です。

身近な本を読めれば、「読書って楽しいな」、「面白いな」と思いながら、夢中になって読み進めていくでしょう。しかし、それではいざ読書感想文を書くときに、スムーズに書くのは難しいでしょう。3つのポイントを探しながら読むと、スラスラと書けるようになるでしょう。

その3つのポイントとは、「心に残った、感動した一言」、「印象に残ったシーン」、「その本が伝えようとしていることがわかる文」です。このポイントを見つけたら、付箋を貼ったり目印をつけておきましょう。

この下準備をすることで、わざわざ読み直す必要がなく、目印を追って行くだけで、読書感想文が書くことができます。

まずは「書く」のではなく、「話す」ことから始めよう!

次に、「まずは『書く』のではなく、『話す』ことから始めよう!」です。

私たちは生まれてから、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」という順番で、この4つの技能覚えていきますよね。そして、この順番通りに「聞く」が1番簡単で、「書く」が1番難しいのです。つまり、読書感想文は難しい2つのことを要求されているのです。

そこで、本を読み終わったら、まず「書く」のではなく、「話す」ことから始めましょう。ママ、パパがインタビューをするのです。

たとえば、「1番印象に残ったシーンを教えて」と聞きます。これは先ほど述べた目印を見れば、すぐにわかります。ママ、パパは「それはなんで?」、「どうすごかったの?」と深掘りしていきます。この質問をメモしていき、ようやく読書感想文を「書く」ことに取りかかれます。

特に、大事な質問は「同じようなこと体験したことある?」と子どもの体験談とつなげる質問と、「この本を読んでなにを学んだ?」と読書を通して子どもがどう成長したかの質問です。この2つの質問は、読書感想文の質を上げるでしょう。

高学年になったら、ママ、パパにインタビューしてもらうのではなく、自問自答して書けるようになりましょう。

あらすじじゃなく、「自分」を書こう!

そして、「あらすじじゃなく、『自分』を書こう!」です。

前述した通り、読書感想文の失敗例として、あらすじばかりを書いてしまうということがあります。あらすじの概要を書けば、確かに先生は「この子はこんな本を読んだのか」とわかるかもしれませんが、必ずしも必要ではありません。

しかし、あらすじの要約はとても大変です。本の内容をしっかりと理解しなければなりませんし、どこのあらすじを書いて、どこのあらすじを省くのかの取捨選択はとても難しいです。それであれば、書かないというのが無難かもしれません。

あらすじよりも「自分」のこと中心に書きましょう。たとえば、自分がどうしてこの本を選んだのか、自分がどう思ったのか、自分の体験談、自分が読書を通してどんな心の変化があったのか。「自分」のことであれば、非常に書きやすいですし、読書感想文の質も良いものとなるのではないでしょうか。

夏休みの宿題のボス、読書感想文を書くときのアドバイス!

まとめ

いかがだったでしょうか。夏休みの宿題の難関、読書感想文を書くときの子どもにできるアドバイスをお伝えしてきました。

今回はあえて書き方ではなく、アドバイスを紹介してきましたが、そのほとんどが書く前の下準備が大事であるということがわかってもらえたかと思います。

書き方には、いくつもテンプレートがあります。調べて、どれかを選んで書くもよし、テンプレートを使わずに、自由に考えて書くもよしです。

スラスラと読書感想文が書ければ、楽しくなるはずです。さらに、読書の楽しさや素晴らしさにも気づくことができるでしょう。

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