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子どもの興味や関心を引き出すかかわり方の工夫。自主性を育てよう。

公開日:2020/09/01
最終更新日:2020/08/29

特に「好きなこと」がない子どもが心配

「この子、兄弟やお友だちと比べると、どうも好きなことや興味があることがあまりはっきりしなくて心配だな」と子どものことが気になるママやパパはいらっしゃるかと思います。

子どもと他の子どもを比べることの是非はともかく、子どもの興味、関心や好みが明確であれば、親はどう関わればいいのかがわかりやすくなります。

また、小さい頃に何かに熱中した、何かにハマった経験した子どもは、学習意欲に高くなり、将来高学歴になりやすいという話もあります。子どもは放っておけば好きなことを見つけるとも限りません。

今回は、子どもの興味や関心を引き出すかかわり方について、お伝えしていきたいと思います。

子どもの関心があるものにはどんどん取り組ませていこう

興味や関心のあることは、自主的にとりくむ

そもそもなぜ、子どもが好きなことを見つけられるといいのでしょうか。

興味や関心があることは、子どもを大きく成長させるからです。

子どもは興味や関心事を見つけると、「知りたい!」、「できるようになりたい!」という気持ちによって、物事に前向きに取り組む姿勢、自主性が身につきます。

また、知的好奇心を満たされることで、脳への刺激となり、やる気物質ドーパミンが放出し、頭の良い子が育つとも言われています。

そして、好きなこと、熱中できることを見つけると、子どもは「どうすればもっとうまくできるのか」と試行錯誤します。試行錯誤して取り組むことで、自然に最後までやり抜く力、忍耐力が高くなります。

子どもが興味を持つのにはきっかけが必要

それでは、どうすれば子どもの興味や関心を引き出すことができるのでしょうか。子どもが興味関心を持つにはきっかけが必要です。

きっかけとなるのは、心が動くこと、感動することです。「すごい!」、「楽しい!」などの感動体験が、「もっとやってみたい!」、「もっと知りたい!」という気持ち、知的好奇心を育てるのです。

たとえば、電車好きの子は、実際に走っている電車を見て、「なんて早いんだろう」、「なんて大きいんだろう」という感動から、「電車に乗ってみたい!」、「あの電車はなんていう電車だろう」などという興味や関心が湧いてくるのです。

子どもの興味を引き出すかかわり方

では、ここからは親ができる子どもの興味を引き出すかかわり方についてご紹介していきたいと思います。

①子どもの様子を観察する

まずは、子どもの様子を観察してみることです。

子どもに興味や関心があることがないという見立てがそもそも間違っていて、親が見逃しているだけで、子どもにはもうすでに好きなもの、熱中していることがあるのかもしれません。

しかし、大人であっても自分の「好き」をはっきりと言うことは難しいもの。子どもならなおさら自分の「好き」に気づくことは難しいかもしれません。子どもに「何が好きなの?」と聞いても、言葉にして説明をすることはむずかしいかもしれません。

子どもの様子を観察してみてください。行動の変化はありませんか。子どもの話すトーンや、遊ぶときの熱中度などに現れることが多いです。

また、親の見ていないところ、例えば、幼稚園や保育園では何かにハマっているかもしれません。幼稚園、保育園の先生など普段子どもがどんなことをして遊んでいるのか聞いてみたり、子どもに「今日、園でどんなことをして遊んでいたの」などと聞いてみるといいでしょう。

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②さまざまな体験の機会をつくる

次に、さまざまな体験の機会をつくることです。

前述したように、子どもの興味や関心は、感動体験がもとになっていることが多いです。どんなものに感動するのかは子どもによってちがいます。さまざまな体験することで、子どもの知的好奇心を刺激するきっかけを見つけることができます。

また、ママやパパも一緒に体験してみることもおすすめします。親が何かに興味を持って、子どもの前でそれを楽しんでいる姿を見せることで、興味関心を育てることができます。

そして、パパやママが上手にできることに、子どもが憧れることもあるでしょう。子どもは「すごい!」、「どうしたらあんなふうにできるんだろう」と感動をしたり、パパ、ママを尊敬するところから、興味を持つこともあります。

③熱中しているときは、そっとしておく

次に、熱中しているときは、そっとしておくことです。

何かに熱中しているときは、子どもはいろいろと一生懸命考えているとき。「どうすればもっとうまくいくかな」、「どうすればもっとうまく表現できるかな」とアプローチの仕方を探しています。

ここで手助けなどしてしまうと、その試行錯誤をストップしてしまいます。さらに、「自分は親の手伝いがないと、なんにもできないんだ」と自己肯定感を下げてしまう原因にもなってしまいます。あくまで、手助けをするのは、子どもが助けを求めてからが望ましいです。

「知りたい」、「できるようになりたい」という欲求が満たされることによって、脳内ではドーパミンが分泌されて、脳は「もっと知りたい」、「もっとできるようになりたい」とさらに思うようになり、好循環を生みます。
 

⑤子どもの意思を尊重する

最後に、子どもの意思を尊重することです。

すでに子どもが興味や関心をもっているのにもかかわらず、親がそれをなかなか認められないケースもあります。

例えば、子どもはブロック遊びやお絵かきが好きなのにもかかわらず、「子どもは外で遊ぶべき」なんていう思い込みや、「子どもにはこうなってほしいな」なんていう願望などから、子どもの興味関心事を見逃していることもあるかもしれません。いくら親であっても、子どもが何に興味や関心を持つのかをコントロールすることはできません。

また、親に自分の好きなことを認めてもらえないというのは悲しいことです。子どもが、ありのままの自分自身をママやパパに受け入れてもらえないということに気づくと、子どもの自己肯定感を下げてしまうことになります。

ママやパパからしたら、子どもが一つのことだけに熱中している姿は、見ていて心配になることもあるかもしれません。

やりたいことが見つかったら、とことんやらせてあげましょう。人間は楽しいと感じていても、そのうち飽きてしまう生き物です。それなのに飽きずに、好きなことをやれるというのは、1つの才能だと言うこともできます。

才能を大切するためにも、思い込みや願望は捨てて、子どもの「これをしたい」、「これを知りたい」という気持ちを大切にしてあげてください。

周囲は「きっかけをつくる」ことしかできない

いろいろなことを体験させて、子どもに興味や関心事を見つけさせることをお伝えしましたが、周囲の大人は、あくまで「きっかけをつくる」ことまでしかできません。どの体験が子どもの心に刺さるかは、子どもによってちがいます。

子どもが気に入るかはわからなくても、たくさんの体験をさせてあげてください。すべてを楽しめることはないでしょうが、どこで活かされるかは予想できません。そして、その体験をしているときの様子や、体験したことを語るときの子どもの顔の変化を見逃さないようにしましょう。

子どもの顔の変化に気づいたら、その興味関心事を深く掘り下げてあげたり、近いものを提案してみたりするのもおすすめです。たとえば、虫に興味を示す子どもに、虫の図鑑を渡して知識を深掘りしてあげたり、動物園に連れて行って興味の幅を広げてあげたり、さらにきっかけを作ってあげてください。

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まとめ

いかがだったでしょうか。子どもの興味や関心を引き出すかかわり方の工夫についてお伝えしました。

子どもは何かに熱中することで大きく成長します。自主性や学力、忍耐力が高まるのです。興味関心を持つことで、知っていることを増やして、自分の中の世界を豊かにしていくことができます。

だからと言って、子どもが一人で好きなことを見つけて、掘り下げていくのはむずかしいものです。あくまでも、きっかけは周囲の大人が作ってあげるもの。たくさんの体験をした中から、自分に合うものを選んで深めていくことが大切です。

「うちの子どもは、好きなことが特にない」と諦めてしまわずに、一度、お子さんと一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。今までは気づかなかったお子さんの一面を見ることができるかもしれません。