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子どもと海外の映画を見るとき、字幕と吹き替えどっちがいいの?

公開日:2020/01/27
最終更新日:2020/03/29

子どもと海外の映画を見るときには字幕派?吹き替え派?

子どもと海外の映画を見るときに「字幕と吹き替え、どちらにしよう?」と迷うことはありませんか?

英語のリスニングとなることを考えると、字幕の方がいいのか。いや、子どもだと字幕についていけないことがあるから、吹き替えがいい。どちらの理由ももっともですし、決めかねてしまう方もいるのではないでしょうか。

「絶対に字幕の方がいい!」などの正解はありません。それぞれメリットがちがいますので、何を重視するかによって変わってきます。今回は、字幕版で見るメリット、吹き替え版で見るメリットを伝えた上で、どんな方にどちらがおすすめかをご紹介します。

親子で見たい映画

字幕版と吹き替え版のメリットは、それぞれちがう

まず、映画を選ぶときに気にしたいのが、お子さんの年齢。小学校入学前のお子さんだと、そもそもあまり字が読めなかったり、字を読めたとしても目で追うのは大変だったりします。

お子さんが小さいうちは、吹き替え一択というご家庭も多いようです。

ただ、小学校に入り、読める字も増えてきたり、少しずつ集中力もついてきたりすると字幕版の映画でも楽しめるようになります。今回は、ある程度字の読めるお子さんを対象とした場合の比較です。

字幕版のメリット

海外の俳優の声を聞ける字幕版。大人の字幕派の方だと「好きな俳優や女優さんの声を聞きたい!」という理由を挙げる方も多いです。メリットを並べると、以下の通りです。

・俳優さんや女優さんの声で映画を楽しむことができる
・リスニングの勉強にもつながる
・字幕があるため、聞き逃しがない
・ミュージカルなどは、原曲を聞くことができる

字幕版はこんな方におすすめ

字幕で映画を楽しむには、ある程度の読む力が必要です。シーンが変わると字幕も変わってしまうため、読むスピードが遅い子や、まだボキャブラリーがあまり多くない子だと、字を追うので精一杯で映画そのものがあまり楽しめない可能性があります。字を追うと映像を見逃してしまうこともデメリットの一つです。

裏を返せば、読むことが障壁にならないのであれば、字幕版の映画を楽しむことができます。英語のリスニングにつながることもメリットです。意味がわからなくても、聞き取る力は上がるものです。

また、オリジナルの映画を楽しみたい方は、字幕版の方が向いています。ミュージカルなどだと、原曲を聞くことができるのもメリットの一つ。より原作を楽しみたい方は字幕版を選ぶことが多いです。

字幕版は、英語の勉強をしたい方、オリジナルな演技を楽しみたい方におすすめです。

吹き替え版のメリット

音声を聞いて楽しめる吹き替え版。映像をちゃんと見たい方や、字を追うのが苦手な方にもおすすめです。最近は、吹き替えの声を担当する声優さんも豪華で、吹き替え版のファンも増えています。メリットは以下の通りです。

・映像に集中できるので、表情なども見逃さない
・聞いているだけでストーリーについていける
・小さな子どもでも見られる
・オリジナルとはちがう声が楽しめる

吹き替え版はこんな方におすすめ

吹き替え版のメリットは、当たり前ですが音声が日本語になっていること。これはデメリットと表裏一体でもあります。

吹き替えには、話題性のために声優さんではなく、俳優さんや女優さんを起用することも多くあります。そうすると「原作の声の方がいい」と気になってしまう方もいるようです。映像に音声を合わせるため「口の動きと、音声が合わない」違和感が気になってしまう可能性もあります。

「音声を別の人が担当する」のは、メリットでもあります。中には、オリジナル版よりも評判のいい吹き替え版もあります。ミュージカルなどでも、必ずしも原曲の方が人気とは限らず「吹き替えの曲の方が好き」という方もいます。

吹き替え版は、字幕版だとなかなかついていけないお子さんや、映像やストーリーに集中したい方、吹き替え後の音声を楽しみたい方におすすめです。

迷ったら、両方試してみるのもおすすめ

これまで見てきた通り、字幕や吹き替えにはどちらもメリットがあります。小さいお子さんであれば、吹き替えの方がいいでしょうが、大きくなってきたら両方試してみるのもおすすめです。

映画館だと、途中で変更し直すことはできません。自宅で映画を見ているのであれば、途中で字幕か、吹き替えかを選択し直すこともできます。特に、何度か見た映画であれば、少しくらい見逃すところがあっても困らないはず。リスニングの勉強をしたい、字幕はどんなか試してみたいなど、理由は何でもいいのです。

一度、試してみると「ストーリーが複雑でなければ、字幕でもいいかも」や「アクションシーンに集中をしたいから、吹き替えがいい」などのジャンルによっても変わってくるかもしれません。

せっかくなら、「うちは毎回、字幕」などと決めてしまわずに、一度試してみるとお子さんがどう感じるかをわかるはず。何度か繰り返すと、好みや傾向も共有できるようになってきます。

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子どもと海外の映画を見ることは教育にもつながる

そもそも、なぜ海外の映画を見るのでしょうか。身も蓋もない言い方になってしまいますが、最初から日本の映画を選べば、字幕か吹き替えかの選択をする必要もありません。日本にも、たくさんお子さん向けの映画はあります。普段からテレビで見ているアニメの映画版であれば、外れることもほとんどありません。

海外の映画は、他の国でもわかるように工夫をされていることが多いとは言え、ちがう文化から生まれたもの。大切にしている価値観が少しずつちがったりすることはあります。日本の映画を見るよりは、少しだけハードルが高い部分があるのは事実です。

だからこそ、海外の映画を見ることは教育につながるとも言えます。海外の映画では、舞台となる時代や国がちがったり、肌の色のちがう人が出てきたりします。別の文化に出会うことで、新しいことに興味を持つこともあります。

ちがいがあっても、同じシーンを見て笑ったり感動して涙を流したりするという共通点に気づくかもしれません。何が子どもの心に残るかは、大人には予想がつきません。

字幕、吹き替え、どちらを選んだとしても、日本の映画を見るのとはまたちがった感動が得られることもあるはずです。方法がちがったとしても、海外の映画は子どもの世界を広げてくれるのではないでしょうか。

親子で見たい映画

まとめ

今回は、海外の映画を見るときに字幕がいいのか、吹き替えがいいのか、それぞれメリットを比較してみました。

字幕のメリットは、オリジナルの映画を楽しめることと英語の勉強につながること。より、原作に近い形で楽しめることです。

吹き替えのメリットは、字幕を目で追うことがむずかしい小さなお子さんでも楽しめることと、映像やストーリーに集中しやすいこと。オリジナルとはまたちがった楽しみが得られることです。

字幕と吹き替えには、ちがった良さがあります。厳密に言えば、どんな作品を誰と見るか、何を重視するのかでどちらを選んだ方がよいのかは、変わってくるのかもしれません。

どちらを選んでも、海外の映画を見ると別の国の文化に触れることができます。多様性を知ったり、逆にちがいがあっても共通する普遍的なテーマに気づいたりするかもしれません。

週末に時間があれば、お子さんと一緒に海外の映画を見てみませんか。そのときは、字幕にしますか?それとも、吹き替えにしますか?