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IQよりも自制心を高めよう!自制心を鍛える最強の遊びは定番のあの遊び!

公開日:2021/11/16
最終更新日:2021/11/16

IQよりも非認知能力

前回、「幼少期には認知能力よりも非認知能力を鍛えたほうがいいんじゃない?」ということについてお伝えしてきました。なぜなら、幼少期に認知能力、IQなどを鍛えても、小学校3年生ぐらいの時点で、鍛えなかった子どもとの差はなくなるし、幼少期に非認知能力を鍛えたほうが人生豊かになるからです。

それでも、子どものIQを高くするのに躍起になっている方がいるかと思います。やはり数字がはっきりと出やすいIQを鍛えたくなるのでしょうし、IQが高ければ、収入が上がる、コミュニケーションが上手、仕事も早いなど、人生において良いことはあります。

しかし、IQの遺伝率は7〜8割なので、やはりIQを高めることはなかなか難しいですし、高められたとしても元に戻ってしまうのなら、やはり子どもの大人になってからも効果が持続する非認知能力を鍛えたいですよね。

では、どんな能力を特に鍛えれば良いのでしょうか。今回は、特にどんな能力が人生をより豊かにしやすいのか、そしてどうすればその能力を鍛えられるのかお伝えしていきます。

IQよりも自制心を高めよう!自制心を鍛える最強の遊びは定番のあの遊び!

自制心は人生の成功の鍵

はじめに、その能力を言ってしまうと、「自制心」です。簡単に言えば、「自分を抑える力」と言うことができます。

この自制心と同じような言葉はたくさんあります。セルフコントロールや抑制機能、実行機能など、それぞれ微妙に意味は異なりますが、ほぼ意味は同じです。ただ「我慢できる力」とは違くて、「目標に向かって、自分を制御し、努力できる力」と言ったほうが正しいでしょう。

自制心がどうして特に人生を豊かにするのか、それを調べた研究があり、その研究によって自制心は「人生の成功の鍵」とまで言われるようになりました。

ダニーデン研究

その研究とは、「ダニーデン研究」と言われ、前回紹介した「ペリー就学前プロジェクト」同様、親であれば知っておきたい研究です。

ニュージーランドのダニーデンという場所で行われ、1972年〜1973年生まれの1073人を何十年にも渡って追跡調査したものです。対象者を数年ごとに集め、アンケート、面接、身体検査を行い、現在もこの調査は継続中です。3、5、7、9、11、13、18、21、26、32、38、44、50歳でその検査を行いました。

この研究のすごいところは、38歳の時点で96%の人が研究に参加しているということです。こういった何十年にもわたる研究は、普通は20〜40%がなんらかの理由で研究から脱落してしまうことが多いようです。追跡する研究者もすごいですが、ダニーデンの人たちもすごいですよね。

そしてこの研究で、幼少期の自制心が、将来の学校の成績、収入、社会的地位、健康、犯罪率などに関わっていました。

自制心がないと…

この研究では、3〜5歳の時点での自制心がさまざまなことと相関があることがわかりました。3〜5歳の時点で自制心が低いと評価された人が、将来どのような特徴や傾向を持つのかを紹介します。

「健康に問題を抱えやすい」、「薬物依存、アルコール依存になりやすい」、「収入が低い」、「貯金が少ない」、「身の回りの経済を計画的に回せていない」、「将来に向けての投資ができていない」、「犯罪率が高い」、「思春期の反社会的行動が多い」、「望まずに親になることが多い」、「1人親になることが多い」、「学校の成績が低い」、「人生の満足度が低い」などです。

「自制心が低い」というだけで、ここまで人生に大きく影響してしまうなんて、かなり衝撃的ですよね。この結果は、IQの高さや男女関係なく出たそうです。

恐怖心を煽るようですが、これが研究の結果であり、科学的な結論です。しかし、この結果はもちろん傾向であり、必ずこれらのようになるということではありません。

それでも、この研究から言えることは、もしお子さんを不幸にしたくなければ、IQなどを上げることよりも、自制心を鍛えることのほうが重要だということです。

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どうすれば自制心を鍛えられる

では、どうすれば鍛えることができるのでしょうか。

まず自制心の鍛え方の前に、この自制心は遺伝するということをお伝えします。親の自制心が高ければ、子どもの自制心も高くなります。ですので、鍛えなくてもある程度自制心がある子もいるし、自制心を鍛えておくべきだろうという子もいて、出発点は皆同じではありません。

そして、自制心の鍛え方ですが、脳の前頭前野を活発に働かせることです。この前頭前野は、感情のコントロールや考える力を司る部位です。この前頭前野を鍛えることができれば、イヤイヤ期を早く脱出できるので、早めに鍛えさせることをオススメします。

前頭前野の鍛え方

前頭前野はどうやって鍛えればいいでしょうか。これは前回ご紹介しましたが、「ルールを守らせること」です。

ルールと言っても難しいことではありません。たくさん遊びをしていれば、たくさんのルールに触れることになるでしょう。遊びにルールはつきものだからです。公園の遊具の順番を守ることもルールですが、サッカーで手を使ってはいけないというルールも含まれます。とにかく、「ルールを守る」という経験をたくさんさせることで、前頭前野が鍛えらえます。

ここで注意すべきことは、怒鳴ったりなどして恐怖心を煽ってルールを守らせたところで、前頭前野は活発に働かないということです。「怖いから言う通りにする」というときは、前頭前野ではなく、扁桃体という部位が働くので、自制心は鍛えることになりません。

前頭前野を鍛えるには、ルールを恐怖心からではなく、子ども自身が「守らなくちゃ」と思うような状況にさせることが必要です。

1番良いのは子ども自身が考えたルールを守ることです。自分で考えたルールですから、必然的に「守らなくちゃ」という思いが強く働き、よって前頭前野が非常に活発に働きます。

ごっこ遊びが最強?

ですので、「ごっこ遊び」が特に前頭前野を鍛えられるでしょう。さまざまな育児書でも、ごっこ遊びはおすすめされています。

自分で決めた役割を決めて、その役割が持つ制約を自分で考えて行動します。非常に頭を使う遊びですが、自分がやりたい遊びだから子どもは頑張って遊びます。そして、いっぱい頑張ったぶんだけ、脳は発達します。

子どもが好きなシチュエーションで、子どもの好きなようにルールを決めさせて、親は先回りせずに、ごっこ遊びに付き合ってあげてください。

ルールの与え方

それでは、親が子どもの普段の遊びの中に、どのようにしてルールを与えればいいでしょうか。

例えば、パズル遊びで、いつもなら子どもの好きな順番でパズルを組み立てますが、ママが渡した順番でしかピースをはめられないというようなことや、ブロック遊びで「ママが作ったように作ってみてね」と見本通りに作らせたりするようなことで、新ルールを付け加えることができます。

また、普段の何気ない動作にもルールを加えるのも良いでしょう。例えば、お散歩中に赤いブロックしか踏んじゃいけない、白い線しか歩けないなどのルールでもけっこうです。

ルールを守れたら即褒めよう!

ルールを守れたら、すぐに褒めてあげましょう。子どもの中では「ルールを守れると、褒められるんだ」とルールを守ることにポジティブなイメージを持ち、「ルールをもっと守りたい」と思わせます。

そして、たくさんルールを守ることをたくさん経験でき、前頭前野が鍛えられ、自制心も鍛えられます。

ちなみに、「ご褒美のために頑張る」ということでも、前頭前野は鍛えられます。しかし、ご褒美をあげることはあまりおすすめしません。ご褒美には、あげてもいい場合とダメな場合があります。その違いについては、後日お伝えしていきたいと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。人生を豊かにする自制心についてお伝えしてきました。

子どもの将来の健康や収入、犯罪率、人生の満足度は、IQよりも自制心が関わっていました。自制心は「ルールを守らせること」によって、前頭前野が働き、鍛えられます。

特に自制心を高めるおすすめの遊びは「ごっこ遊び」です。自分で役割やルールを決め、それを頑張って守ろうとするからです。

今回は、自制心が高いことで子どもの将来を決まることをお伝えしてきましたが、子どもの自制心を高いことで、子どもの人生の豊かさだけでなく、ママ、パパの子育てのしやすさにもつながるのではないでしょうか。ぜひ子どもの自制心を高めていきましょう。

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