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キャンプのプロに聞く!キャンプで伸ばせる子どもの力と、家族でキャンプを楽しむために必要なこと

公開日:2022/08/09
最終更新日:2022/08/08

アウトドアレジャーの王道といえば「キャンプ」。近年では初心者でも安心して楽しめるキャンプ施設が数多く誕生しているほか、扱いやすい便利なツールの開発、用具レンタルなどのサービスの充実、さらにはグランピングなど新たなアウトドアスタイルも誕生するなど、「キャンプ」の人気はますます高まり、身近で手の出しやすいものになっています。「家族そろってキャンプを楽しみたい!」というご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キャンプやアウトドア体験によって子どもたちに身につく力や家族でキャンプを楽しむ方法、そして何より大切な安全面で気をつけたいこと・注意点などについて、公益社団法人日本キャンプ協会の髙橋宏斗さんに伺いました。


◆キャンプを通じてどんな力が身につく?
自然の中という、普段の生活とは異なる環境に身を置くことになるキャンプ。キャンプは子どもたちのどのような力を伸ばしてくれるのでしょうか。

「まず挙げられるのは、チームワークや考える力です。たとえば、地域や団体などが参加者を募って開催するキャンプの場合、見ず知らずの子どもたち同士で何日間かを過ごします。協力しなければ解決できない問題にぶつかったり、自分の考えや行動を見直さなければならなかったりと、問題や周囲の人、自分自身に向き合うことも多く、仲間と一緒に乗り越えることの大切さや、与えられた環境で快適に過ごす方法を考える力などが身についていきます」

家族でのキャンプにもさまざまな効果があると髙橋さんは言います。

キャンプのプロに聞く!キャンプで伸ばせる子どもの力と、家族でキャンプを楽しむために必要なこと

「太陽が昇る、沈む、風で木が揺れる……普段触れることの少ない自然を体全体で感じることは、非認知能力の発達にも良い影響があると言われています。また、キャンプはある程度“不便”なものです。その“不便さ”を感じることで、普段の生活の便利さを改めて知ることができるのも、キャンプならではですね」

たとえば、いつも気にせずに使っていた「水」が、実はとても貴重なものだと気づいて、帰宅後に節水を心がけるようになる、なんてこともるんだそう。非日常の環境の中、食事作りや片づけなどお手伝いをする場面も普段よりも多くあるキャンプは、子どもに今までと違った目線で普段の生活や物事を見るきっかけを与えてくれるかもしれません。

◆家族でキャンプを楽しむために
子どもにさまざまな気づきと成長の機会を与えてくれるキャンプ。「これから家族でキャンプに行ってみたい」という人は、どんなことに気をつければよいでしょうか。

「キャンプが初めての方は経験者と一緒に行くことをお勧めします。設営30分と書かれているテントでも、初めてだと完成まで2時間くらいかかってしまうこともあります。経験者と一緒に行くことが難しい場合は、行く前にテントを広げてみる、組み立ててみるなど、あらかじめ準備をしておくことが大事です」

近年ではテントが設置済みだったり、浴場などの施設が併設されているキャンプ場やサポート付きの施設などもあります。「自分でテントを張って、火を起こして……というだけがキャンプではありません」と高橋さん。子どもの年齢や人数、経験など、それぞれの状況を踏まえ、各家庭に合った無理のない形で楽しむことが大事といいます。

・キャンプにはいくつから連れて行っていい?
「自然を五感で感じることはどんなに小さい子でも効果があると思います」と髙橋さん。乳幼児であっても、自然に触れる体験は積極的にさせてあげてほしいと話す一方、実際にキャンプに連れて行っても良いかどうかについては慎重に判断する必要があると言います。

「免疫能力などを考えると、『いつでも連れて行ってOK』というわけではありません。その一方で『何か月を過ぎたら連れていける』という明確な基準もありません。お子様の発達度合いや予防接種の進捗具合なども判断材料にしながら、家族や一緒にキャンプに行く仲間としっかり話し合って判断してほしいと思います。連れて行く場合には、問題が起こった際の対応や避難方法などについて、あらかじめしっかり検討しておくことが必要です」

・子どもと一緒に準備をすることで、キャンプを『自分ごと』に!
キャンプに出掛ける前に、使うテントや道具などに触れさせてあげるなど準備から楽しむのもおすすめ。実際の道具を使って料理を作ったり、テントを張ってそこで寝てみたり……キャンプまでに気持ちを盛り上げていくと、キャンプが「連れられて行く」のイベントから「自分ごと」へと変わり、より楽しく、より多くの経験・成長へとつなげることができます。

◆キャンプを安全に楽しむために
いくら安全・便利に楽しみやすくなったとはいえ、キャンプが自然の中で行うものである事には変わりありません。特に安全面に関しては、細心の注意が必要です。キャンプを安全に楽しむために、事前に注意すべき点を理解し、しっかりと準備をしておくようにしましょう。

・天候
特に注意したいことのひとつが変わりやすい天候。キャンプ場やその周辺の天気予報、またキャンプ場や自治体が発信する情報などは必ずチェックしましょう。少しでも不安を感じた場合は「キャンプに行かない」決断をすることも大切です。特に大雨のときは、雨が上がったあともしばらくは注意が必要です。また、たとえ夏のキャンプでも条件次第では低体温症になるリスクも。過去の事例を調べるなどしながら、できる限りの対策を心がけましょう。

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・事故やケガ
ケガとして多いのは、擦り傷、切り傷、虫刺され、やけどなど。普段は気をつけている刃物や熱いものの扱いも、アウトドアでは思わぬトラブルに発展することも。たとえば、まき割りや食材を切っているときに誤ってケガをしたり、熱い鍋を持ったまま転んでしまう可能性もあります。自分たちがいくら気をつけていても、別の家族やグループのテーブルにぶつかり、刃物が落下してケガをしてしまう……なんてことも。これらのリスクをすべて予測して排除するのは、現実的には難しいこと。だからこそ、常に危機意識をもって子どもを見守ることが大切です。

また、水辺は子どもだけでなく大人にとっても大変危険な場所です。湧き水程度や、くるぶし程度の深さで見渡せる場所であれば危険は少ないですが、流れのある川や海の場合、突然水深が深くなっている場所もありますし、濡れた岩で足を滑らせて転んでしまい、流されてしまう恐れもあります。タオルを濡らしたり、飲み物・食べ物を冷やす時など、子どもが水辺に近づく際には目を離さず、常に一緒に行動するようにしましょう。また川遊びや遊泳、釣り、魚掴みなど、水辺でのアクティビティを行う場合には、必ずライフジャケットを着用しましょう。

・着替えやタオルは余分に用意
キャンプでは「これさえあれば大丈夫」というものはありませんので、あらゆることを想定して準備を進めます。特にタオルと着替えは多めに持っていくとよいでしょう。乾いたタオルは何かと必要になりますから、水が沁みないようビニールに入れておくなどの工夫を。着替えも1~2日分は多めに用意しておくと、いざというとき安心です。
気温の低下に備えて防寒具を持っていくことも忘れずに。肌の露出が少ない長袖・長ズボンは、ケガや虫刺され、日焼け対策のうえでも有効ですので、夏のキャンプでも必ず用意しましょう。
キャンプでは持って行ったものが資源ですから、「大げさかな?」と思っても余裕を持って準備をすることを心がけましょう。

・ごみの処理はしっかりと行う
ごみの処理はもちろんマナーとして大切ですが、実はそれだけではありません。生ごみなどの放置は、普段そこにいない動物を引き寄せることにつながります。中には危険な動物もいますし、人間の食べ物が動物にとって害がないとは言えません。本来出会わなくていい動物と出会ってしまうことは、動物と人の双方にとって良くないこと。キャンプ場などの指示に従ってごみの処理を行いましょう。

 

参考:【チェックリスト公開中!】「キャンプ安全の日」全国一斉キャンペーン2022 – 日本キャンプ協会 (camping.or.jp)(リンク先:https://camping.or.jp/news_release/news/22575.html

 

◆家族キャンプだけじゃない! 地域主催のキャンプなども活用しよう
家族でのキャンプ以外にも、各都道府県のキャンプ協会や地域が主催するキャンプもあります。夏休み中に子どもだけで参加するものもありますから、これらを活用するのもいいですね。

「初めて会う子どもたちが集まって行うキャンプでは、思いもかけないことが起こりますし、そこでしかできない貴重な経験ができます。本人の意思ではなく、「親のすすめで参加した」という場合でも、子どもたちは案外その場に対応しようと頑張るもの。せっかくですから、チャレンジしてみるのもいいと思いますよ」

初めての人たちと初めての場所で経験するキャンプ。親から離れていろいろな体験をすることで、ひとまわり大きく、そしてたくましくなって帰ってきてくれるかもしれませんね。

キャンプの教育的効果や注意点、安全に楽しむ方法などを紹介しましたが、いかがでしたか。
キャンプでは思わぬことが起こりますから、いつも大成功!とは限りません。だからこそ、親もすべてを「完璧にやりとげよう」と気負いすぎず、「キャンプは何か問題が起こるもの」とドンと構えることが大事です。
子どもはもちろん、親にとってもキャンプは「チャレンジ」。心の余裕と準備をしっかりと整えて、キャンプを楽しんでみてください。素敵な思い出ができますように!

 

キャンプのプロに聞く!キャンプで伸ばせる子どもの力と、家族でキャンプを楽しむために必要なこと

 

公益社団法人日本キャンプ協会
「キャンプをみんなのものに」「キャンプをみんなの手で」という願いの下、1966年全国各地の青少年関連団体や野外活動研究者、教育等によって創立。キャンプの人間形成に与える効果に注目し、キャンプの普及とキャンプ指導者の育成を行う。また、全国に都道府県キャンプ協会を開設。全国にネットワークを広げ、地域に密着した独創性のあるキャンプを展開・支援することにも努める。

 


髙橋宏斗さん プロフィール
公益社団法人日本キャンプ協会事務局員。大学時代に所属していた野外活動部でキャンプと出会う。雪洞での合宿など自分たちの冒険のほか、町の生涯学習推進課主催のサマーキャンプを指導するなどの活動を通じて、冒険と子どもの教育に大きな魅力を感じ、大学院でも引き続き「キャンプ」の分野を専攻した。現在は、会員管理やキャンプミーティングなどフォーラム活動の準備、キャンプディレクター1級の講習会準備などを行う。

 

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