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褒めるのが苦手なママに伝えたい、子どもとの関わり方のヒント。

公開日:2019/12/02
最終更新日:2020/03/29

「子どもを褒められない」にもいろいろな理由がある

「子育てをしていく上で、褒めることは大事」とわかっていても、いざ、自分のこどものこととなると素直に褒めるのはむずかしいという方は多いのではないでしょうか?

子どもがいろいろといたずらをするので叱ることの方が多い、あまり褒めると甘やかすことにつながりそうで不安、そもそも子どもに限らずあまりストレートに褒めるのは恥ずかしくて苦手、など理由はさまざまかと思います。

褒めることが大切とは言っても、とにかく褒めればいいというわけではありません。適切なタイミングで褒めないと、子どもからしても「わかってくれている」「見てくれている」という実感にはつながらないのです。むしろ、ピント外れな場合は逆効果なことすらあります。

今回は、褒めるのが苦手と悩んでいる方に向けて、ケース別の対処法や褒めるコツについてお伝えします。

褒められない理由①見ていないので、タイミングを逃す

一つ目の、褒められない理由として「そもそも、子どもを見ていない」ということがあります。

子どもが今までできなかったことをできるようになった瞬間、親に言われたことを守ってぐっと我慢できた瞬間など、子どもの様子を見ていないとその変化に気づくことができません。

褒めるためには、その行動の直後にすぐ褒めることが重要です。子どもの中には「見て見て!」と言ってくる子や「すごいでしょ!」と話をしてくる子もいますが、自分から言ってこない子だとついつい褒めるタイミングを逃してしまうこともあります。

対処法としては、子どもを見る時間をつくることです。ずっと見ている必要はありませんが、家事などの手を一時的に止めて、子どもの様子を見てあげてください。

子どもを見ることなく、褒めることはできません。見ている中で、子どもの変化や成長に気づけるようになることが褒めるための第一歩です。

褒められない理由②過去との比較ができていない

二つ目の理由は、過去との比較ができていないことがあります。

「褒めるタイミングはいつ?」と考えてみると、いくつかあります。子どもが何かをできるようになったとき、頑張っているとき、我慢できたとき、など。

その中でも、ずっとできなかったことがようやくできるようになったときに褒めてもらえると嬉しいものです。その上「ずっと頑張ってきたからだね」と、これまでの経過を知ってくれていると、より嬉しさは増します。

褒めるためには、できごとを断片的にとらえていてはできないのです。過去のできごとを覚えておくことが必要です。過去と比較をして、現在のできごとと結びつける作業を通じて、子どもの成長を知っていくのです。

あまりむずかしく考える必要はありません。対策としては、とにかくできごとを覚えておくということ。変化に気づけるようになるには、過去と比較をすることが必要なのです。

褒められない理由③悩んで、言えなくなってしまう

三つ目の理由は、子どもの様子を見て、変化にも気づけているけれど「どう言ったらいいかな?」や「いつ言おう?」と悩んでいるうちに、言えなくなってしまうことがあります。

自分が「褒められても、素直に受け取れない」タイプの人にもこの理由が多いようです。褒めることに対して、ネガティブなイメージを抱いていることもあります。

たしかに、大人の場合だと社交辞令もありますし、褒めることが本音とは限りません。もっと悪い言い方をしてしまうと、ごますりや遠回しな嫌味と結びつくことすらあります。

しかし、褒めること自体が悪いのではありません。たしかに「自分の利益のために褒める」のは傍から見ても気持ちのいいものではありません。しかしそれは、子どもの成長を見て親が褒めることとはまるで別物なので分けて考える必要があります。

褒めることは、子どもにママの気持ちを伝えるための手段です。見守って、変化に気づいていること、成長を喜んでいることを伝えることです。子どもからしても「ママから認めてもらえた」経験は、とても嬉しいものです。些細なことを褒めてもいいのです。

対策としては、ママも褒められたときに謙遜するのではなく「ありがとう」と受け取る練習をすると、褒めることへのネガティブなイメージが払しょくされていくかもしれません。

褒められない理由④褒めるためのボキャブラリーがあまりない

四つ目の理由として、そもそも褒めたいけれどボキャブラリーがあまりないということがあります。

「すごい!」しか出てこないこともあります。もちろん、それでも言わないよりいいのですが、「すごい」だけだと子どもからすると、何がどうすごいのかわからないこともあります。何がすごいのかが理解しづらいのです。

特別なことを言おうとしなくてもいいのです。タイミングが適切であれば、伝わることは多いです。子ども自身が想像してくれるからです。

対策としては、他のママや習い事の先生の中から「褒めるのが上手な人」を探してみてください。どのように褒めているのかを見ると、かなり参考になるはずです。いいと思ったものは、どんどん真似をしてみましょう。

もう一つ、褒めることのコツとして「背景を説明する」ということもあります。褒め言葉のバリエーションを増やさなくても、「なぜ、褒めているのか」の説明はできるはずです。背景を説明することで、子どもはより理解が深まっていきます。

子どもはママに自分のやったことを認めて欲しい

ママは「あまり甘やかしたくない」や「自立して欲しい」と願っていると、ついつい厳しく叱ることが増えてしまいます。子どもが頑張っているのを知っていても、褒める機会を逃してしまったり、「褒められなくても自分でやって欲しい」と思ったりするかもしれません。

でも、子ども達に「言わなくても察して」はむずかしいです。どんなことをしたらいいのか伝えずに理想的な行動をとるのは、子どもに高い要求をしすぎです。

何をするといけないのかを叱るのであれば、頑張っているところは褒めてあげてください。子どもは、大人よりも我慢が苦手です。それでも「ママに見て欲しい」と思うからこそ、頑張れている子もいるのです。

「あなたのことを見ているよ」「ちゃんと頑張っているのを知っているよ」と思っていることを、子ども自身に伝えるためにも、少しずつ褒めることをしてあげてください。

アデックの考える子どもを褒めることの大切さ

アデックは、子ども達の関わりの中で褒めることを大切にしています。

私たちは、褒めることは「子どものしていること」を子ども自身に伝えることだと考えています。

自分はどんなことをしているのか、どう変化していっているのか。子ども自身がすべてを把握するのはむずかしいもの。子どもは、大人の目を通して「自分の姿」を見るのです。

今、何ができて、何ができないのか。どうしたら、できるようになっていくのか。自分で考える力を育てていくには、周りの大人のサポートが不可欠なのです。私たちも褒めるという行動を通して、子どもの成長を見守っていきます。

まとめ

今回は、褒めることが苦手なママに伝える褒め方のコツを4つご紹介しました。

子どもを見ていないから褒めるタイミングを逃してしまう、過去と比較ができない、悩んで言えなくなってしまう、褒めるためのボキャブラリーが少ない方に向けて、その理由と対策についてでした。

子どもは自分で自分のした行動を振り返る力はまだ少し弱いもの。ママをはじめとして、見守ってくれる人が周りにいるからこそ、自分の姿を知ることができます。「何かをできたときに褒めてもらえた。だから、次も頑張ろう。」と思えることで、少しずつ自分で考える力を養っていくのではないでしょうか。