ハロウィンの本来の意味や由来を知って、ハロウィンをより楽しもう!お家ハロウィンの楽しみ方とは?
最終更新日:2021/10/16
10月といえばハロウィン
10月のイベントといえばハロウィンですよね。私たちが子どもの頃にはあまり浸透してしていなかった行事ですが、今となってはクリスマス、バレンタインに次ぐほどの盛り上がりを見せる国民的なイベントとなってきました。
しかし、「ハロウィン=仮装・コスプレをする日」という認識しか持っていない方がほとんどではないでしょうか。子どもに「ハロウィンってなに?」、「なんで仮装するの?」、「なんでかぼちゃを飾るの?」と聞かれても、ハロウィンに関する知識がないので答えることができません。また、子どもにわかりやすく説明するのにも、うまい言葉が見つかりませんよね。
今回は、ハロウィンについての知識、子どもになんて説明するか、またハロウィンの楽しみ方についてお伝えしていきたいと思います。
ハロウィンをむかえる前の予備知識
ここからは、ハロウィンについての予備知識をお伝えしていきます。知っていると、ハロウィンをより楽しめるかもしれません!
ハロウィンの起源とは?
ハロウィンは、ヨーロッパにいた古代ケルト人と呼ばれる人たちが行っていた宗教行事、サウィン祭が起源であり、2000年以上もの伝統のあると言われています。古代ケルト人たちの新年は11月1日とされており、大晦日に当たる10月31日の夜に先祖の霊が家族のもとに戻ってくると信じられていました。日本のお盆みたいですね。
しかし、悪い霊も一緒にやってきて、作物に悪い影響を与えたり、子供をさらったりするとも言われていました。その悪霊を驚かせて、追い払おうとして行われたのが始まりです。そして、やがてこの風習はキリスト教圏に広がっていきました。
ハロウィンの語源は、「All Hallows Eve」です。11月1日のカトリック聖人の日の「All Hallows Day」の前夜に行われる行事であることから、そう呼ばれたため、それを短縮して「Halloween(ハロウィン)」が通称となりました。
なんで仮装するの?
前述した通り、ハロウィンには悪霊がこの世にやってきます。悪霊を驚かせて、追い払おうとして行われたのが仮装です。
ゴーストやゾンビ、魔女やドラキュラなど、恐ろしい怪物に仮装して、悪霊を怖がらせるのです。また、仮想により悪霊と同化し、人間だと気づかれないようにすることで、悪霊に襲われずにすんだり、悪霊がもたらす災いを防ぐという意味もあります。
日本では、こういった本来の意味より、仮想やコスプレをただ楽しむという若者が十割ですね。最近では、仮装コンテストなども行われ、たくさんの人が個性豊かな仮装をして、ハロウィンを楽しんでいます。
Trick or Treat(トリック・オア・トリート)とは?
欧米のハロウィンでは、仮装をした子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート」と言って、訪問された家の大人は、「ハッピーハロウィン!」と言い、お菓子を渡すのがルールとなっています。お菓子には悪霊を追い払う意味もあります。
「トリック・オア・トリート」の意味は、「Trick(トリック)=いたずらする」、「or(オア)=あるいは、または」、「Treat(トリート)=ごちそうする」。つまり「お菓子くれないといたずらするぞ!」ということです。
日本では、家を訪ねてまわる風習はありませんが、家族や友だちとのハロウィンパーティをするときに、お菓子を交換し合うのもいいですね。
ジャック・オ・ランタンとは?
ジャック・オ・ランタンといえば、ハロウィンの飾りの代名詞です。カボチャに目と鼻と口をくり抜いて、中にキャンドルを灯したランタンのことです。お店でもよく見られますね。
ジャックは、アイルランドの物語に出て来る男の名前で、生きている間に、悪さばかりしていて、死後、天国にも地獄にも行くことが許されず、暗闇の中をランタンの火だけをたよりに、安住の地を探すため、さまよい続けるというお話です。
物語の中では、カボチャではなく、カブでランタンを作る設定でしたが、ハロウィンがアメリカに伝わるときに、カボチャに変わったらしいです。
怖い顔にくり抜き、部屋の窓辺に飾ることで、魔除けの効果があり、悪霊を追い払えると信じられています。
子どもにはなんて説明すればいい?
では、子どもに「ハロウィンってなに?」と聞かれたら、なんて答えればいいでしょう。子どもたちの目には、いろいろな格好をして楽しむ行事という印象が強いかと思います。
「ハロウィンは、10月31日にする、昔ヨーロッパで始まったお祭りだよ」、「外国では、おばけの格好をして、近所をまわって、『お菓子くれないといたずらするぞ!』と言って、お菓子をもらいにいくんだよ」と言えば、あらかたポイントをおさえられるかと思います。
さらに興味を持って質問してきたら、答えてあげましょう。「なんで仮装するの?」と聞いてきたら、「10月31日には悪いおばけがやってきて悪さをしてくるから、おばけの格好をして、人間だと気づかれないようにしたのが始まりなんだよ」と答え、「あのカボチャはなに?」とジャック・オ・ランタンについて聞いてきたら、「悪いおばけを、あのカボチャで怖がらせて、追い返そうとしているんだよ」と答えましょう。
コロナ禍でのハロウィンの楽しみ方
さて、ハロウィンを子どもと楽しみたいところですが、このコロナ禍でハロウィンイベントはおそらく中止になる可能性が高いですね。かといって、友だちを集めてのハロウィンパーティーも、密になる可能性があるので、避けたいところ。
しかし、子どもにハロウィンを体験させたいですよね。そこで、ここからはお家だけで、なんとかハロウィンを楽しめる方法をご紹介していきます。
家をハロウィンムードにしよう!
まずは、家をハロウィンムードにしましょう。
家中、または家の一角にハロウィンの飾りを置いて、家の中をハロウィンムードにするのはいかがですか。また、家の顔とも言えるエントランスに飾りを置くのもいいでしょう。
ハロウィンの飾り付けには、ジャック・オ・ランタンをはじめ、コウモリ、クモ、おばけ、ガイコツ、クロネコなどがモチーフになることが多いですね。また、ハロウィンカラーは、秋の実りを彷彿させるオレンジ色と悪霊たちをイメージさせる黒が定番です。
モチーフは子どもと一緒に作って、飾ると、子どもの記憶により残るでしょう。オレンジ色のカボチャは手に入りづらいですが、ジャック・オ・ランタンを作れたら、きっと楽しいですよね。
ハロウィンっぽいお菓子や料理を作ろう!
次に、ハロウィンをイメージさせる料理やお菓子を作ってみてはいかがでしょう。
例えば、カボチャの形のクッキーや一口シュークリームにチョコペンで目と鼻と口を描いて、ジャック・オ・ランタンのお菓子を作ってみましょう。これなら子どもでも一緒に作ることができるかもしれませんね。
凝ったハロウィンのお菓子や料理は、ママだけなら作れるかもしれませんが、できたら子どもと一緒に作って、これも思い出にしたいですね。
旬のカボチャを使った料理は、色合いもハロウィンをイメージさせます。ジャック・オ・ランタンを作るときにでたカボチャの中身で、スープやプリン、ケーキなどが作ることができます。
お家で仮装しよう!
そして、ハロウィンといえば、やっぱり仮装です。
イベントやパーティーに参加しなくても、家族みんなで仮装をすれば、きっと楽しい思い出となるでしょう。そして写真を撮って、記録に残しましょう。
お家ハロウィンの仮装はなるべく低予算ですませたいですよね。吸血鬼のようなつけ歯や血のり、傷口風ボディーシールは100円ショップで売られています。家族全員でゾンビメイクをするというのも面白いですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。ハロウィンについての知識や子どもへの伝え方、お家ハロウィンの楽しみ方をお伝えしてきました。
ハロウィンの本来の意味や起源は伝わったでしょうか。日本のハロウィンはアメリカからの影響が強いため、仮装やコスプレのイベントとして子どもたちには伝わっているでしょう。本来の意味を知れば、よりハロウィンを楽しむことができるでしょう。
緊急事態宣言は明けましたが、今年はお家ハロウィンを心がけましょう。お家をハロウィムードにしてみたり、ジャック・オ・ランタンを作ってみたり、お家ハロウィンでも十分に楽しめるかと思います。