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語彙力の高さは子どもの人生を変える!語彙力を高めさせるのはママ、パパの役目!

公開日:2021/10/20
最終更新日:2021/10/16

やっぱり語彙力は重要!

今までの記事の中でも、「語彙力は重要である」ということは述べてきました。

その他にもさまざまな育児情報を調べていると、「語彙力」というワードを見かける頻度はとても高いかと思います。それだけ語彙力は大切だということです。

では、どんな育て方によって、語彙力は伸びるでしょうか。もちろん、子どもの発達の早さには個人差があり、それにともなって語彙力の発達も子供によって早い、遅いがあります。ですから、他の子と比べて、焦ったり、心配になることはありません。

しかし、やはり「語彙力は重要である」ということは、さまざまな研究や調査で証明されています。それは人生を変えるほど大きな影響力を持っています。そして、ママ、パパの関わり方によって、子どもの語彙力に差が出ることも証明されています。

今回は、語彙力が子どもの人生にどう影響があるのか、ママ、パパは子どもの語彙力を伸ばすために、どう接すればいいのかをお伝えしていきます。

語彙力の高さは子どもの人生を変える!語彙力を高めさせるのはママ、パパの役目!

語彙力の重要性

まずは、語彙力の重要性についてです。

「そもそも語彙力ってなに?」と聞かれて答えられるでしょうか。「知っている言葉の数」、「どのくらい多くの言葉を使いこなせるか」と言えるでしょう。人に生まれた以上、人と話さずには生きていけませんから、語彙力は必要不可欠な能力と言えます。

ただ「人と会話ができるレベルの語彙力があればいいじゃん」、「難しい言葉を知っていてもあまり役に立たないでしょう」という意見もあるかと思いますが、語彙力のさまざまな情報を触れていると、語彙力は高ければ高いほどメリットがあると思われます。

語彙力が高くするメリットには、どんなものがあるでしょうか。「学力が高くなる」、「読解力が上がる」、「コミュニケーション能力が高くなる」、「論理的思考力が高くなる」、「感情コントロール能力が高くなる」、「年収が上がる」、「IQが上がる」、「幸福度が上がる」などです。

こんなにもあります。「まあ、言われてみれば、そうだろうな」と思うものから、「えっそんなものにも影響が?」と思うものまであるかと思います。これらすべてさまざまな研究によって判明していることです。語彙力の影響のすごさを感じざるをえません。

でも、確かに語彙力が高ければ、「複雑な文章をより理解すること」、「相手の伝えたいことをよりわかること」、「自分の伝えたいことをより言葉にすること」、「自分の中にある語彙を使い、より深い思考すること」などさまざまなことができるようになると思われます。

これらのことが重なり、上記のメリットに繋がっていくのだと思います。

子どもの語彙力を高める3つの方法

ここまで読んで「ぜひ我が子の語彙力を高めたい!」と思うようになったかと思います。ここからは、子どもの語彙力を高める方法についてお伝えしていきます。

その前に言っておきたいことは、子どもの語彙力にもっとも大きな影響を与えるのは親の言動ということです。同じ幼稚園、保育園に通っていて、似た生活パターンを送っていても、子どもの言葉づかいに大きな違いが出るのは、紛れもなく家庭での親の言動の違いが原因です。

語彙力を伸ばし、上記で述べた、語彙力の恩恵を受けたいのであれば、幼稚園、保育園の先生、習い事の先生など他の誰かではなく、もっとも身近であるママ、パパが子どもの語彙力伸ばしていかないといけないという気持ちを持たなければなりません。

そして、子どもの語彙力を高めるためのアプローチは、早ければ早いほど効果が高いことがわかっているということもわかっています。これから紹介する方法はすぐにでもできる方法なので、この記事を読んだらすぐにでも実践してみてください。

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赤ちゃん言葉を使う

まずは、「赤ちゃん言葉を使うこと」です。

赤ちゃん言葉を覚えさせることには、反対の意見があります。「『ニャーニャー』、『ブーブー』などを覚えさせるよりも、はじめから「ネコ」、「クルマ」という正しい言葉を覚えさせたほうが無駄がないのではないか?」、「赤ちゃんは身近な大人のマネをするので、手本となるママ、パパはきちんとした言葉で話しかけるべき」といった意見です。確かにそう言われてみると、納得できますね。

しかし、ワシントン大学とコネチカット大学の共同研究では、赤ちゃん言葉を多く使っていた家庭は、赤ちゃん言葉をあまり使わなかった家庭に比べ、2歳の時点で語彙の量が3倍になっていたことがわかりました。

この研究では、1歳の子どもに録音機をつけて、親が周りの大人が子どもに対し、どんな話しかけ方をしているのかを調べました。

そして、その1年後、2歳になった時点の語彙の量を調べると、赤ちゃん言葉を使っていた家庭は平均433語であり、そうでなかった家庭は平均169語でした。約3倍の差になり、なかなか大きな差が出たかと思います。

赤ちゃん言葉は、聞き取りやすく、マネしやすい言葉だそうです。さらに親が赤ちゃん言葉を話しかけると、子どもに面と向かって、いつもよりも高い声で、ゆっくりと話す傾向があるそうです。これも子どもにとって大人の言葉を聞き取りやすくなり、語彙力が増えた原因の1つなのではないでしょうか。

また、赤ちゃん言葉の多い家庭では、1歳児の時点で、「あー」、「うー」といった喃語も多く話せていたようです。

子どもにたくさん話させる

次に、「子どもにたくさん話させること」です。

玉川大学の研究で、約200名の幼稚園の年長さんを対象に、親の特徴と子どもの語彙力の関係性を調査しました。

母親が読み聞かせなどをしているときの、親の発話のタイミング、話す早さ、話す長さなどを調べたところ、子どもの語彙力を伸ばす親の特徴が3つありました。

1つ目は「応答が早い」、2つ目は「話が短い」、3つ目は「ゆっくり、はっきり話す」でした。子どもの言葉にすぐに反応してあげ、だらだらと話さずに、ゆっくり、はっきり話すことで、子どもにたくさん話させることが大事なようです。

応答が早いことで「話しかけると反応がもらえる」、「もっと言葉を使いたい」という気持ちになります。親の話を短くすることで、子どもに話させる機会がより与えられます。ゆっくり、はっきり話すことは、子どもが親の話を聞き取りやすくなります。聞き取りやすさは、言葉の覚えやすさと直結していると言えるでしょう。

逆に、子どもの語彙力を伸ばすことができない親の特徴は、「スマホ、テレビなどを見て反応が遅く、子どもの話を適当に聞き流している」、「子どもが話した後に、うんちくや親の思い出話などをして、たくさん話してしまう」、「早口であったり、声が小さかったりし、子どもが親の話をうまく聞き取れない」などがあると思います。

読み聞かせをする

そして、「読み聞かせをすること」です。

これまでも、読み聞かせによって語彙力が上がることは他の記事で何度も述べてきましたね。

山形県長井市と東北大学の共同研究では、約40組の幼児と家庭に、8週間、毎日読みきかせをしてもらいました。そして、その前後で子どもと親にどのような変化があったか調べました。

結果をまとめると、「読み聞かせの時間が長いほど、親のストレスが減った」、「子どもの機嫌の悪さ、多動傾向、刺激に対する敏感さ(慣れにくさ)が優位に減った」、「被験者の読み着せ前の語彙力の平均は5歳3ヶ月相当であったのが、読み聞かせ後には5歳9ヶ月相当になってた」、「子どもの聞く力のテストのスコアが18%伸びていた」、「子どもの不安や抑うつなどの感情的な問題が減っていた」という結果になりました。

「たった8週間(約2ヶ月)で、6ヶ月分語彙力が伸びていた」という結果もすごいですが、語彙力以外の読み聞かせの効果にも驚きですよね。しかも、読み聞かせをするママ、パパのストレスまで減少するので、仕事で疲れているママ、パパにこそしてほしい方法です。

語彙力の高さは子どもの人生を変える!語彙力を高めさせるのはママ、パパの役目!

まとめ

いかがだったでしょうか。語彙力が子どもにどう影響があるのか、ママ、パパは子どもの語彙力を伸ばす方法についてお伝えしてきました。

語彙力が子どもの人生に与える影響は凄まじく、辞書を頭の中に入れたくなった方もいるのではないでしょうか。

2歳を超えている子どもには、赤ちゃん言葉は少し難しいかもしれませんが、「子どもにたくさん話させる」、「読み聞かせをする」ということは、今日からにでも実践できる方法です。ぜひ、子どもの語彙力を高めさせましょう。語彙力を高めるのは、子どもにとって1番身近なママ、パパの役目です。

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