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子どもにご褒美はあげてもいいの?ご褒美をあげるときとは?

公開日:2021/11/29
最終更新日:2022/01/22

ご褒美ってあげてもいいの?

子どもがなにかお手伝いなど良いことをしてくれたときに、子どもにご褒美をあげていませんか。その行為、もしかしたら、子どもがお手伝いしてくれなくなるかもしれません。

たしかに、ご褒美をあげれば、ママ、パパは手っ取り早く子どもに感謝の気持ちを伝えられるし、子どもも喜んでくれます。またご褒美で釣って、行動を促せれば、ママ、パパとしてもわかりやすいですよね。

しかし、子どもの将来を考えると、ご褒美がなくとも、お手伝いや人助けができるようになってくれたら嬉しいですよね。

今回は、子どもにご褒美をあげるとどうなるのか、どんなときにご褒美をあげれば良いのかをお伝えしていきます。

子どもにご褒美はあげてもいいの?ご褒美をあげるときとは?

子どもにご褒美をあげるとどうなるのか?

まずは、子どもにご褒美をあげるとどうなるのかを調べた研究を紹介します。

この研究は、アメリカの認知心理学者、トマセロという方がした、1歳8ヶ月の子ども、36名を対象にした実験です。

子どもの目の前で物を落として、それを拾わせるような、子どもに助けてもらうような状況を作ります。そして、助けられた大人は、助けてくれた子どもに対し、3種類のリアクションをします。

1つ目は、助けてもらうたびに、おもちゃをあげるというリアクション。2つ目は、助けてもらうたびに、感謝の言葉を伝えるというリアクション。3つ目は、なにもしないで黙っているというリアクションです。

そして、もう一度助けてもらう状況を作ります。そのときの大人がとったリアクションは、すべて「黙っている」というリアクションでした。

このときの子どもたちの気持ちはどうなっているでしょう。おもちゃをもらっていた子どもからすれば、「助けたのに、おもちゃをもらえなくなった」、感謝を伝えられていた子どもからすれば、「ありがとうと言ってもらえなくなった」、もともと黙ってなにもなかった子からすれば、気持ちの変化はないでしょう。

さてこの後、さらに手助けをしてもらう状況を作ったとき、子どもたちはどうなったでしょうか。結果を言うと、おもちゃをあげていた子どもは、明らかに手助けをしなくなってしまいました。感謝を伝えられていた子ども、黙っていた子どもは引き続き手助けをしてしまいました。

この実験で、ご褒美をもらっていた子どもは、ご褒美をもらえなくなるとわかると、人助けやお手伝いをしなくなったということが判明しました。

内的報酬と外的報酬

この研究で、次に注目したいのは、手助けをしてもなにもリアクションしてもらえなかった子どもが、手助けを引き続きしたことです。

これを意味するのは、「人は何かをもらえなかったとしても、手助けしたくなる生き物だ」ということです。「人は人助けをすることで、自分自身が幸福感を感じる本能を持っている」とも言うことができます。

これを「内的報酬」と言います。特になにかをもらえなくとも、自分が好きだからやったときに感じる幸福感などの感情のことを言います。

反対の言葉で「外的報酬」という言葉もあります。外的報酬は、その行為をすることで、外部から受け取るものです。ご褒美やお金、ビジネスシーンであれば、昇給や昇格などを指します。

アンダーマイニング効果とエンハンシング効果

内的報酬は実はもろく、外的報酬にすぐに入れ替わってしまいます。

先ほどの実験で、はじめにおもちゃをもらってしまった子どもは、もしなにもご褒美をもらえなくとも内的報酬によって幸せな気持ちなれたはずだったのに、おもちゃをもらったことによって、おもちゃなしでは人助けをできなくなってしまいました。

これは、内的報酬が外的報酬に入れ替わったからです。このような現象のことを「アンダーマイニング効果」と言います。

これと反対に、「エンハンシング効果」というものがあり、外的報酬が内的報酬に入れ替わることを指します。

エンハンシング効果の例は、ご褒美のために勉強を頑張っていたが、そのうちに勉強自体が楽しくなってきて、進んで勉強をするようになったというようなことです。

どんなときにご褒美をあげたらいいの?

では、ここからはどんなときに、ご褒美をあげるのがいいのか、いくつか紹介していきます。

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どうしても我慢させたいとき

まずは「どうしても我慢させたいとき」です。

育児をしてれば、どうしても我慢させないといけないときって必ずありますよね。例えば、結婚式やお葬式など冠婚葬祭や予防接種などです。

大人の事情で子どもを振り回して、子どもにとってはただただつまらなく感じ、我慢しないといけないときには、ご褒美を使ってもいいのではないでしょうか。

なぜなら、内的報酬も、外的報酬もないのに、そのようなことを我慢させることは、ものわかりのまだ良くない子どもにとっては、辛すぎるからです。

ここで大事なのが、ご褒美をあげるのは頻度の低いことにしましょう。冠婚葬祭であれば、年に数回程度です。そのぐらいであれば、ご褒美をあげることが習慣化されることはありません。

逆に、頻度が高いことで、ご褒美をあげないほうがいいです。例えば、食べ終わった食器を片付けるお手伝いをしたら、おもちゃを買ってあげるということや、遊んだおもちゃを片付けできたら、お菓子を食べてもいいということなどはしないほうがいいでしょう。

一度、内的報酬に入れ替わりそうにないことでご褒美をあげる習慣をつけてしまうと、ご褒美をあげるやめどきがわからなくなってしまいます。

例のような毎日の習慣を嫌がらずにさせるためには、やはり褒めることが1番いいでしょう。お手伝いしてくれたら、「〇〇ちゃん、ありがとう!」、「ママ、嬉しいよー!」と褒めましょう。ちょっとのことでも褒められれば、「自分は頑張ってるんだ!」、「自分はできるんだ!」と思わせましょう。

嫌がるときもあると思います。そんなときは、「そうだよね。したくないよね。」と共感してあげ、できるだけ待つのが基本的な姿勢です。

エンハンシング効果を狙うとき

次に、「エンハンシング効果を狙うとき」です。

先ほど述べた通り、エンハンシング効果とは、外的報酬から内的報酬に入れ替わることです。ご褒美を目的にしてある行為をさせていたが、いつの間にかその行為が楽しくなってきたという状況を作るために、ご褒美をあげるのです。

ただ注意事項としては、外的報酬から内的報酬に入れ替わらない場合、延々とご褒美をあげ続けなければならないことになります。内的報酬に入れ替わる、その行為が楽しくなる可能性が高くなければ、この方法はやらないほうがいいかもしれません。

以前に、習慣化したい行為ができたら、カレンダーにご褒美としてシールを貼るという方法を書いたのですが、そのぐらいの小さなご褒美であれば、このエンハンシング効果を狙ってもいいかもしれません。

シールなら安いですし、延々とあげ続けることも可能です。子どもが好きなキャラクターのシールであれば、モチベーションも上がることでしょう。

アンダーマイニング効果を狙うとき

そして、「アンダーマイニング効果を狙うとき」です。

エンハンシング効果と逆に、内的報酬から外的報酬に入れ替わってしまうことです。自分がやりたいと思って人助けしていたのに、一度ご褒美をもらってしまうと、ご褒美なしではやりたくなくなってしまうことです。

アンダーマイニング効果を狙うときとは、どんなときでしょう。それは、本人がやりたいことをやめさせたいときです。

例えば、ゲームです。ゲームが悪影響かどうかはいろんな意見があるので、例えとして聞いてください。

ゲームをするときの約束事が守れなかったり、生活に支障をきたすぐらいの長時間、ゲームをしてしまったりするときに、このアンダーマイニング効果を使うと、ゲームをやめさせられるかもしれません。

方法は、ゲームをやる度にご褒美をあげることです。何時間やったら、もしくはステージをクリアできたら、お菓子をあげるなどです。子どもからすれば、はじめは嬉しいことです。

そして、これを続けていき習慣化されてきたら、ご褒美をあげるのをやめます。すると、あれだけやりたかったゲームへのやる気がなくなります。

しかし、注意してほしいことは、これからの時代、なにかに熱中した経験や熱中して極めることは、生きるために重要であることです。この方法は、子どもの将来を奪ってしまう行為にもなりかねません。なにをやめさせるかは、見極める必要があります。

子どもにご褒美はあげてもいいの?ご褒美をあげるときとは?

まとめ

いかがだったでしょうか。子どもにご褒美をあげるとどうなるのか、どんなときにご褒美をあげれば良いのかをお伝えしてきました。

人はもともと人の役に立ちたいという気持ちを持っています。ご褒美をあげてしまうと、子どもの「人の役に立ちたい」という気持ちを潰し、ご褒美が目的になってしまいます。

お手伝いをしてくれたら、「ありがとう!」、「助かったよ!」と褒めることが1番でしょう。

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