リビング学習で子どもの勉強を習慣づけよう。そのメリットと定着させる方法とは?
最終更新日:2021/01/16
子どもの勉強習慣づけにはリビング学習がおすすめ
子どもの自宅学習がなかなか身につかないと悩むママ、パパは多いのではないでしょうか。
勉強しているかと、子ども部屋をのぞいてみたら、おもちゃやゲームで遊んでいた、マンガや絵本を読んでいたなんていうことは、子育てあるある。実は、子ども部屋には誘惑がたくさんあって、自宅学習するのにはあまり適した環境とは言えないのかもしれません。
そこでおすすめしたいのは、子ども部屋や勉強部屋ではなく、リビング、ダイニングテーブルで学習することです。
リビングやダイニングで勉強させて子どもが誘惑に負けてしまわないか、ママやパパが見ておきましょうという意味だけではありません。他にも親の目の届くところで勉強させることには、いくつもいいところがあります。
今回はリビング学習のメリット、リビング学習習慣の定着の仕方をお伝えしていきます。
リビング学習のメリット
リビング学習、子どもにリビングやダイニングテーブルで勉強させる家庭は増えつつあります。それは子ども部屋で勉強させるよりも、リビング、ダイニングテーブルで勉強させたほうがメリットが多いからかもしれません。
子どもがしっかり勉強に集中できているか目を光らせることできる以外にも、メリットはあります。ここからはリビング学習のメリットのついて述べていきたいと思います。
メリット①子どもの勉強の理解度がわかる
まずは、子どもの勉強の理解度がわかるということです。
リビング学習はリビング、ダイニングテーブルで勉強させて、子どもにつきっきりで教えようという意味ではありません。子どもにつきっきりでなくても、目の届くところで勉強させているだけでも、子どもの勉強の理解度がなんとなくわかるものです。「順調に進んでいるな」「なんだか苦戦しているな」というようなことがわかるものです。
子どもも近くにママ、パパがいることで、ちょっと質問したいところがあれば、すぐに聞くことができ、わからないことをわからないままにしないようにできることも、リビング学習のメリットです。
メリット②勉強に集中しやすい
次に、勉強に集中しやすいということです。
リビングやダイニングテーブルでは、子ども部屋と比べると、料理などの家事をする音が気になるのではないかという考える方もいるかと思いますが、むしろ適度な雑音は集中力が増す環境なのです。
反対に静かすぎる子ども部屋は、かえって集中が続きづらいものです。カフェで仕事や勉強している人が多いのも同じ理由です。ただし、テレビなど注意が散漫になってしまうものは消してあげてくださいね。
また、幼い子どもが自室にこもって勉強するのは、少し孤独感を感じて、ソワソワしてしまうものです。家族がすぐ近くにいる環境は、子どもも安心ができ、かつ適度に緊張感もあり、より集中ができます。
メリット③空間を有効活用できる
そして、空間を有効活用できるということです。
家族の生活スペースというのは限りがあります。子どもに2人以上がいる場合、子ども1人1人に個室を与えるのは難しい場合がありますし、相部屋になった場合、1人1人の勉強机を用意するとかなりのスペースを占拠してしまいます。
子ども部屋は子どもたちの寝室にして、リビング、ダイニングテーブルは勉強、遊びの場として考えると、空間を有効に活用できます。子どもが自室から出て、リビングやダイニンングに出てくることで、自然と家族の時間も増え、コミュニケーションも増えることでしょう。
リビング学習を定着させる方法
ここまではリビング学習のメリットについてお伝えしてきました。では、リビング学習を習慣化させるコツとはなんでしょうか。特に幼児期の子どもに大切なことは「リビングでの勉強は楽しい」という気持ちにさせることです。
したがって、最初は読み書きや数、計算などのいわゆる「お勉強」から始めなくとも構いません。子どもが興味のあること、好きなことをリビングでママ、パパと一緒にやるという時間が大切です。
ここからは、リビング学習を定着させるために、幼児期からできることを紹介していきます。
①リビングでママやパパと一緒に遊ぶ
まず最初のステップは、リビングでママやパパと一緒に遊ぶことです。
前述した通り、まずは学習のことは気にせずに「リビング、ダイニンングの周りは楽しい」という気持ちを作ることが、リビング学習の習慣付けに大切です。場所に良いイメージを持たせることで、子どもはそこで実施する活動にも良いイメージがつくのです。
ママ、パパと一緒に子どものお気に入りの遊びを、リビングやダイニングのテーブルの上でしてみましょう。積み木、人形遊びなど子どもの好きなことであれば、なんでもOKです。
②机に向かう
次のステップで、机に向かう習慣をつけさせます。
リビング、ダイニングのテーブルの近くに子どもの好きな絵本や、お絵かき帳などを置くようにしましょう。子どもが絵本やお絵かき帳を引っ張り出し、そこから自然と机に向かう習慣がついてきます。
絵本はまずはママ、パパが読んであげましょう。そのうちに自分から机に向かって、絵本を読むようになるでしょう。
お絵かき帳はクレヨンやクーピーなどと一緒に置いておくと、遊びの一環として自ずと机に向かうようになります。「書く」と「描く」では違う作業ではありますが、筆を走らせることが楽しいと思わせることが、勉強を好きになることにつながります。
③少しずつ勉強に移行する
そして、次のステップで、少しずつ勉強に移行します。
年中さん、年長さんになったら、幼児用のドリルに挑戦してみるといいかもしれません。最近のドリルはよく工夫されており、読み書きや数字、計算を漫然と勉強するのではなく、楽しみながら学べるものが多いです。親子で書店へ行き、子どもが興味を持ったものを購入すると良いかもしれませんね。
この際、大切なのはママやパパも一緒に協力すること。ママ、パパがマルをつけてあげたり、ご褒美のシールを渡してあげると、子どもも喜び、取り組みやすくなります。
最初から、机で勉強をさせようとしなくても大丈夫
これまで述べたように、初めから机に向かわせ、勉強をさせなくても大丈夫です。むしろ、そうさせようとすることで、自宅学習をする習慣をつけることから遠のいてしまうことになるかもしれません。
急に勉強から始めてしまうと、机に向かうことに慣れていない子どもは、勉強に対してネガティヴな印象を受けてしまい、勉強に取り組んでみたくなるものでなくなってしまいます。そして、その印象は一度持ってしまうとなかなか取り去ることができないものです。
最初は、リビングやダイニングを楽しい場所だとポジティブな印象をつけてあげること。そして、次にまだ勉強ではなく、絵本やお絵かきなど机に向かうことに慣れさせ、ようやく読み書きや数、計算の練習を始めます。
勉強する時間もいきなり長時間を求めてはいけません。大事なのは毎日、勉強をする習慣をつけることです。まずは10分などの短い時間から始めましょう。習慣がついたなと思ったら、そこから少しずつ時間を延ばしていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。リビング学習のメリット、リビング学習の定着の仕方についてご紹介してきました。
子どもの勉強のスタートは、親の目の届く範囲で始めると良いでしょう。ママ、パパに見守られながらできるという安心感と程よい緊張感の元で、子どもが勉強に集中しやすいからです。また、子どもが勉強のどこでつまずいているのか知ることができるというメリットもあります。
そして、子どもが勉強に頑張って取り組んだら、いっぱい褒めてあげましょう。褒めてあげることで、勉強に良い印象を受け、また取り組みたいと思うもの。自然と勉強が好きになるかもしれません。