小学校で始まる英語の授業!英語へ興味を持たせる4つの方法
最終更新日:2020/03/29
英語の授業が始まります!
来年度(2020年度)から、小学校3年生より上の学年で、英語の授業が必修になります。現在でも「外国語」という教科を受けているお子さんをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
今までは、5年生から「外国語」で英会話体験、その下の学年は任意だったので、学校によって取り組みが様々でした。しかし、今回の学習指導要領改正でどの学校でも取り組まなければならないものになりました。
さらには「外国語」では成績がつきませんでしたが、「英語」が必修化されたことで5年生から成績がつくようになる点も大きなポイントです。また、中学生・高校生になると、英語の授業を英語で受けることになります。
子どもたちの英語教育において、とても大きな変更が加わった今回の改正。ママやパパはどのようにサポートしてあげれば良いのでしょうか。
どうして英語の授業が必要?
そもそも、なぜ小学校において英語の授業が行われるようになるのでしょうか。
新学習指導要領によると、
・外国の言語や文化を体験的に理解し、慣れ親しむ
・コミュニケーションを積極的に取ろうとするチカラを身につける
ことが求められています。
日本人は自己主張をしない、他人を思いやる和の文化を持っていると言われます。しかし、国際社会では、その特徴が積極性のなさとして伝わってしまうことがあります。
情報化・国際化が進み、ボーダーレス社会がどんどん進行しています。子どもが大人になった時に、そのような社会で生きていくためには英語力・コミュニケーション能力は必須と考えられます。
そのため、小学校次での英語教育は「話す」「聞く」が重視されています。特に3,4年生では、これからの英語教育に苦手意識を持たないように体験型の授業を含むように目指しています。
一方、5,6年生では「書く」「読む」に関しても触れるようになり、スムーズに中学校での英語学習に移行できるようにすることも目指しています。これからの国際社会で生きていくためのチカラを身につけるための英語教育なのです。
家庭での関わり方
ここまでは、小学校における英語教育のポイントなどをお伝えさせていただきました。英語教育は、まず「話す」「聞く」がベースになります。英語に慣れ親しんで、コミュニケーションを取れるようなチカラを身につけることが大切です。
とはいえ、小学校での英語教育はママ・パパの時代には少なかったもの。どのように子どもをサポートしていけばよいか悩まれるのではないでしょうか。まずは英語に興味を持ってもらうところから。おうちでできるおすすめの英語との関わり方についてお伝えしていきます。
英語との関わり方①絵本
まずは、絵本の読み聞かせです。
子どもが小さい頃は絵本の読み聞かせをしていたというおうちも多いのではないでしょうか?絵本の読み聞かせの良いところは、子どものペースに合わせて読み進めることができるところです。例えば、何度も同じフレーズを読んだり、お話しを読むごとにママやパパ流のアレンジを加えることもできるでしょう。
文字を追いながら声を聞くということが自然とできるため「読む」「聞く」を同時に鍛えられます。英語の絵本にも単語数の少ないものがあります。そんな絵本の読み聞かせは、子ども自身にとっても、絵本を読むママやパパにとっても、大きな負担がなく、英語に触れることができます。
英語との関わり方②英語でアニメ・映画を観る
2つ目は、英語でアニメ・映画を観ることです。
最近の洋画やアニメのDVDでは、字幕を付けられたり、吹き替えと字幕を選ぶことができたりします。それを利用して、英語に触れさせることができます。
子どもが好きな映画やアニメなど、子ども自身が内容を知っている映画から始めてあげると、途中で飽きることなく観ることができるでしょう。飽きないように、という観点だと、時間が短めのアニメがおすすめです。子ども向けチャンネルでやっている英語番組なども良いかもしれませんね。
映像がついているため、大まかな内容は感じとれますし、英語で聞き取りをしながら繰り返し観ているうちに、自然と聞き取りができるようになってきます。これは、大人が英語学習をする時にも用いられる方法です。
さらに、英語の音声・英語の字幕にすることで、耳から流れた情報を文字で追うこととなり、読むチカラもゆっくりとついてきます。
英語との関わり方③カードゲーム
3つ目は、カードゲームです。
アルファベットや簡単な英単語をテーマにすることで、遊びながら文字に慣れていきます。アルファベットの小文字、英単語のスペルなどに苦手意識を持つお子さんは多いもの。ママやパパ、兄弟姉妹とゲーム感覚で覚えてしまうことで、初期のつまずくポイントは乗り越えることができます。
例えば、カルタ、大文字と小文字で神経衰弱、単語ができればカードを捨てられるババ抜き、おうちの中のものとカードを結びつける遊びなどがあります。このように文字に親しむことで「読む」「書く」の向上にもつながっていくことが期待できます。
英語との関わり方④歌う
4つ目は、英語の歌を歌うことです。
ABCのうたや「ヘッド ショルダーズ ニーズ エンド トゥーズ」などは、聴き馴染みのあるものではないでしょうか?リズムに合わせて歌ったり身体を動かすことで、意識せず歌詞を覚えてしまえるものですし、歌は比較的記憶に残りやすいもの。自然と「聞く」「話す」チカラを伸ばしていけます。
また、ママやパパが「これってどういう意味なんだろうね?」などといった声かけをして歌詞の内容に意識を持っていってあげることができると、英語に対する興味や理解も深まっていきます。
英会話教室に通わせてあげるのも!
おうちでできる英語との関わり方のヒントとして、遊び感覚で取り組めるものをご紹介しました。おうちで子どもと一緒に遊んでいる中で、自然と知育ができていたらステキなことです。ただ、子どもが興味を持ってきたら、英会話教室に通わせてあげることを考えても良いかもしれません。
実は、おうちでなかなか取り組みづらいのが、「話す」チカラを伸ばす取り組みです。ママやパパが話し相手になってあげるとはいっても、時間やスキル的な難しさもあります。
英会話教室では、専門の先生(時には日本人ではない先生も)がいらっしゃいますから、「話す」チカラを伸ばすことや他人とのコミュニケーションに対する苦手意識をなくしていくことも期待できます。
このような効果は、まさに新学習指導要領が目指している部分でもあるため、英会話教室に通わせてあげることも非常に有効な方法といえるでしょう。
まとめ
今回は、英語授業が始まる理由とともに、おすすめの英語との関わり方などをお伝えしました。
おうちで英語学習に取り組むときには、まずは苦手意識を持たせないようにすることが大切です。なぜなら、子どもにとってまっさらな状態で出会う第二言語は、1度つまずいてしまうと、なかなか苦手意識をなくすことが難しいからです。
また、気をつけていただきたい点としては、遊びとして英語に慣れ親しんだ後、子どもたちが文法やその後の学習に自然と目が向くようにしてあげてほしいということです。英語に触れることを楽しいと感じている子どもは、ともすると成績がつくような学び方に馴染めないことも考えられます。その後の学習への移行がスムーズに行くようなサポートもしてあげてくださいね。
ママ・パパも子どもと一緒に英語に触れて、一緒に勉強していけたらステキですね。