地球はどうやってできたの?子どもといっしょに地球の不思議を考えよう!
最終更新日:2021/05/19
地球はどうやってできたの?
「地球はどうやってできたの?」と子どもが質問してきたら、あなたはどう答えますか。
詳しくは答えられなくても、大人はどこかで「地球の起源」について聞いたことがあります。昔は人どころか、生き物もいなかったころがあると知っています。
厳密に言えば、地球の始まりを見た人はいませんし、記録もありません。今に残されている化石などのヒントから、「きっと、こうやって地球はできたはずだ」と予想をしているだけなのです。
こうした小さな疑問を追及してくれた人たちがいるからこそ、生き物が存在していないころのことまで知ることができるのです。
では、「地球はどうやってできたの?」の質問に答えましょう。地球が生まれたのは、今から約46億年も前のことです。宇宙空間を漂っていたガスでできた雲のようなものが、ゆっくりと縮み始めたことが、すべての始まりでした。
まず、そのガスでできた雲のようなものが縮み始めた途端に、今度は回転を始めました。回転を始めると、今度はその中心ができてきます。その中心部分が今の太陽だったのです。そして、その太陽の周りに、大きな円盤状のガスのかたまりができました。
このガスは温度が下がるにつれて、ガスの中から小さなチリのようなものが作り出されました。そして、チリがいくつも集まりだして、微惑星という小さな星ができました。この微惑星は数えきれないほどでき、お互いに衝突し合って、壊れたりは、くっついたりしてを繰り返していきました。
そして、微惑星はだんだん大きくなっていき、惑星になりました。惑星は、火星や土星などがありますが、地球もその1つです。地球は大昔、宇宙にあったガスからできたということができます。
地球には不思議がいっぱいある
他にも地球には「なんでだろう?」、「あれってなに?」という、子どもにとって不思議なことがたくさんあります。ここからは、そんな地球の不思議のいくつかを解説していきたいと思います。
地球にはどうして空気があるの?
地球には空気がありますが、ほかの惑星、火星や金星、木星や土星にも空気のようなものはあります。星の周りにある気体のことを「大気」と呼びます。大気は地球にだけでなく、ある程度も大きさの星にはたいていあります。ただし、人間が生きられる大気があるのは、この地球だけです。
地球の大気は、いくつかの気体が混ざっています。窒素と酸素がほとんどで、この2つだけで99%を占めています。ほかにも違う種類の気体はありますが、ごくわずかです。
ところで酸素はもともと地球上にはなかった気体です。後から作られたものですが、この酸素を作ったのは植物です。地球ができてから、そこに生命が生まれました。その中には、太陽の光をエネルギーにして、二酸化炭素を酸素にする生物が生まれました。それが植物です。
地球の大気は、植物が変えていったものです。なので、植物のない地球以外の星には、地球と同じ大気はないのです。
地球の真ん中には何があるの?
地球の内側がどうなっているかを確かめるのに、穴をほってみたいところですが、残念ながら、現在のところ、それはできません。その代わりに、地震の揺れ方を研究し、それをもとに、地球の内側を予想して調査をしています。
この研究の結果、地球の内側は、地殻、マントル、核という3つの部分で構成されていることがわかっています。
地殻は、地球の表面を覆っている皮のような部分です。だいたい30〜40kmの厚さがあります。次に、マントルは地殻の下から2900kmぐらいの深さがあります。そして、マントルの下にあるのが核であり、地球の真ん中にあるものです。核は、内側にある内核、外側にある外核の2つに分かれます。
内核は半径がおよそ1400kmの固いかたまりであり、そのかたまりを厚さがおよそ2100kmのドロドロの溶岩のようなもので取り囲まれています。これが外核です。内核も外核も鉄とニッケルでできていると考えられています。
地球っていつかはなくなるの?
地球を構成しているのは金属と岩ですから、爆発するようなことはありません。たとえ、環境破壊や核戦争などで人間が滅びたとしても、地球にはまったく関係なく、宇宙に存在し続け、太陽の周りを回転し続けます。
しかし、地球が宇宙からなくなる日は必ずやってきます。それは今から50億年後、太陽が死んでしまうときです。
太陽は死ぬと小さな青白い星になると考えられていますが、その前に今よりもかなり膨張すると予想されています。そのときの大きさは、地球を飲み込むほどであり、地球は跡形もなく溶かしてしまうでしょう。つまり、地球は死ぬ前に膨張した太陽に溶かされて宇宙からなくなると言われています。
地球がなくなるなんてショックなことですが、逆に考えると地球の寿命はあと50億年もあると考えることができます。
地球温暖化ってなに?
地球は平均温度15℃という温暖な星です。しかし、このところ地球の平均温度が上がってきています。この地球の平均温度の上がっている現象が地球温暖化です。
地球の平均気温は200年前と比較すると0.6℃上がりました。そんなに大したことのないような数字のように感じますが、この短期間でこれだけ上がるということは今までになく、このことによって地球全体に大きな影響、問題が起きています。それが地球温暖化問題であり、今最も重大な環境問題として世界中で対策が考えられています。
地球温暖化は、大気中の二酸化炭素が増えたため、起きていると言われています。交通機関が発達し、電化製品を使用され始めた19世紀末から、人類は便利な生活のために石油や石炭を大量に使うようになりました。石油や石炭を燃やすと大量の二酸化炭素が発生します。
この二酸化炭素は、地上から出る熱を大気中に保つ作用があります。ある程度ある分にはいいですが、増えすぎると熱をため込みすぎて、地球の平均気温をあげてしまいます。
地球温暖化の原因となる気体には、二酸化炭素のほかに、フロン、メタンなどがあり、これらを温室効果ガスと言います。
子どもの問いかけには時間をとって答えよう
せっかく子どもしてきた問いかけを有意義なものにしてあげたいですよね。そこで大事なのは、その答えによって、子どもの知的好奇心を刺激してあげることです。つまりは、問いかけの答えを子どもが知って、「そうだったんだ!」、「なるほど!」と感動させ、「新しいことを知るのって楽しいな」と思わせることが重要だということです。
ママ、パパがスマホで調べれば、答えは簡単に見つかるはずです。しかし、答えをそのまま読み上げるだけでは、きっと強い感動は生まないでしょう。
まずはパパ、ママがその内容を理解してください。その上で、子どもにも理解しやすいような噛み砕いた説明をすると、感動に繋がります。そのためには時間がかかってもかまいません。絵を描いたり、ジェスチャーを使うのもいいでしょう。
忙しいときは「また後でね」と言って、時間があるときに、答えてあげてください。子どもは熱くなりやすくも、冷めやすいものです。あまり時間を置きすぎると、子どもの「知りたい!」という情熱は覚めてしまい、せっかく解説していても興味がなくなっているかもしれませんから、難しいものです。
子どもに自分で調べさせることも大切
熱が冷めないうちに疑問を解消するには、自分で調べることが一番です。子どもがある程度大きくなったら、自分で調べるようにさせましょう。
子どもが自力で調べるには、準備が必要です。最初は、親子で一緒にインターネットを検索してみたり、辞書や図鑑などの使ってみたり、調べ方を教えてあげてください。一緒にやって、やり方を学んでから一人でも試していくのです。
また、辞書や図鑑などをすぐ手の届く場所に置いておくこともおすすめです。自力で調べることのハードルを下げられます。
自分で調べられれば、「自分でも調べれば、答えが見つけられるんだ!」と自信を持ち、ママ、パパに頼ることも少なくなるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。地球の不思議について解説してきました。
「地球はいつできたの?」や「地球っていつか無くなるの?」などと、子どもから質問をされたときには、お子さんと一緒に考えてみてください。「どうしてだと思う?」と聞き返してみることもおすすめです。
大切なことは、答えを知ることだけではありません。自分で考えて仮説を出してみることや、掘り下げてみることも子どもの思考力を高めてくれます。
子どものちょっとした問いかけも膨らませていけば、新しい気づきや学びにつながるのです。