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電気はどうして光るの?子どもといっしょに電気の不思議を考えよう!

公開日:2021/04/09
最終更新日:2021/04/13

電気はどうして光るの?

子どもは大人が疑問に思わないようなことを疑問に思うものです。

たとえば、いつもおうちの中を照らす電気の光。電気を見て、子どもは「どうして電気は光の?」と聞いてきます。大人にとっては当たり前すぎて、どうやって電気が光るかなんて調べたこともなければ、考えたこともないという方のほうが多いのではないでしょうか。

この質問に答えるのは、いささか難しいかもしれません。

しかし、ここで「わからない」で終わらせたくないのがママやパパのプライド。子どもが「どうして?」と思っていること知り、その答えを伝えることがひとつの役割なのではないでしょうか。

ママやパパの言葉に対して「そうなんだ!」と感動し、「もっと知りたい」という知的好奇心が高まります。この瞬間は子どもの賢さを導く大きなチャンスです。

今回は電気にまつわる「なぜ?」「どうして?」について答えていきます。

先ほどの「電気はどうして光るの?」という問いに対しては、電気で光るものをイメージさせることから始めましょう。それは、電球と蛍光灯。この2つが光る原理は少し違っているので、ここでは電球がどうして光るのかについて述べていきます。

電気は、電子という非常に小さな粒によって運ばれます。電子は、もちろん見ることはできず、電子顕微鏡などを使っても、見ることはできないほどに小さなものです。電気が流れることは、この小さな電子が大量に流れることを意味します。

例えば、豆電球のコードを電池のプラス、マイナスにつなげてみましょう。すると、電子がコードの中を電子が流れて、豆電球の中に入ってきます。

豆電球のガラスの中心には、ぐるぐる巻きになったところがあります。そこは他のところよりも電子が流れにくく、ここに流れ込んできた電子は衝突を起こします。そのため、そこの温度が上がり、光を放つのです。

ぜひ、子どもにドヤ顏で教えてみてください。

電機はどうして光の?

電気には不思議がいっぱいある

では、ここからは他の電気の不思議について、ご紹介していきます。

電気は何でできているの?

電気を作るのは発電機です。発電機と聞くと身近なものに思えませんが、たとえば自転車のライトに発電機がついています。この自転車のライトの発電機について調べてみましょう。

自転車の発電機をバラバラに分解してみると、電線をぐるぐる巻きにしたコイルと磁石からできているのがわかります。磁石に囲まれたコイルが回転すると、コイルの両端に電気が起こる仕組みになっています。

コイルに起こった電気は、先ほどの電子によって運ばれます。電子はマイナスの電気を持ち、自由に動き回ることができます。

自転車が止まっているとき、コイルは回転しませんので、電気は起こりません。つまり、電線の中の電子は動きません。

そして、自転車が動き始めると、コイルが回転して電気が起きます。すると、電線の中の電子が、マイナス側からプラスの側へと動き始め、電球を光らせるというわけです。

このように、電気が流れるときは、電子がマイナスからプラスに向かって電線を移動しており、これが電気が流れるという状態なのです。

電気はどうやって作られるの?

私たちが使っている電気は「発電所」で作られています。発電所にはいくつか種類があり、主に火力発電所、原子力発電所、水力発電所などです。

火力発電所と原子力発電所のほとんどは、海の近くにあります。

火力発電所は石油や天然ガスを燃やし、水を蒸気にします。その蒸気の力で発電機の水車を回して、電気を起こします。原子力発電所は「核燃料」というものからエネルギーを取り出して蒸気を起こし、発電機を回します。水力発電所は、多くが山の中にあり、ダムでせき止めた水を勢いよく流し、その水で発電機の水車を回します。

このように、電気は作られ、その電気は送電線を通って、私たちの家の近くの電柱まで届きます。電柱の上に乗っているトランスという機械を使って、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの電化製品にあった、100ボルトの電圧までに下げられ、私たちの家まで送られるのです。

電気はどのくらいのスピードなの?

電気は光とほぼ同じくらいのスピードがあります。光のスピードは秒速30万kmで、1秒で地球を7周半もするほどです。

また、光と同じスピードを持つものは他にもあります。たとえば、電波です。これも電気と同様、目で見ることはできませんが、コードレスフォンやトランシーバーが使うことできるのは、目に見えない電波のおかげです。

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子どもの知的好奇心に大切な5w1h

賢い子は、知的好奇心が旺盛と言われていますが、「なぜ?」「どうして?」と連発してくる子はたくさんいます。では、賢い子とは他の子と何が違うのでしょうか。

「なぜ?」「どうして?」は英語でいう「Why」です。

しかし、質問には「これはなに?」「それはいつのこと?」「だれが考えたの?」「それはどこにあるの?」「それはどのくらいの大きさなの?」といったものがあります。この切り口で質問ができると、子どもが得られる情報が多くなり、そのぶん賢くなるのです。

子どもがそのような質問ができるかどうかは、普段から「5w1h」を意識した表現を使っているかどうかによります。

「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どうやって」 という切り口が「5W1H」です。

ただ、これは「こういう切り口で質問しなさい」と伝えたところでわかりません。したがって、 ママやパパが見本になって「5W1H」を意識した表現でコミュニケーションを交わしましょう。

「ちゃんと片付けなさい」のように「ちゃんと」「よく」「しっかり」など曖昧な言葉を使うのではなく、「誰かが踏んだら痛いから、床においてあるおもちゃは全部、もとにあった場所に片付けようね」というような表現を使いましょう。

普段のコミュニケーションで具体的に「5W1H」を活用し、具体的に明確に伝えられる意識をつけることで、気づいた時には、「5W1H」を使った質問ができるようになっています。また、ママ、パパの言うことを理解しやすいだけでなく、子どもの表現力も高まります。

子どもからの質問は頭が良くなるチャンス

そもそも、子どもの「なぜ?」「どうして?」の質問は、子どもが物事の背景や理由を考え始めた結果であり、十分に思考力が上がった証拠でもあります。ここにもうひとつアクションを加えることで、子どもの思考力を高めることができます。

子どもが「なぜ?」と聞いてきたときに、ママやパパがスマホを使って、ささっと調べて、答えを教えるのは簡単ですが、それでは「なるほど!」で終わってしまうかもしれません。

まずは「どうしてだと思う?」と聞き返して、考えさせてみましょう。それが思考力をさらに高める方法です。

子どもですから、答えがめちゃくちゃだったり、まったく論理的でないことは多々あるでしょうが、それでもかまいません。「考える」ということが大事なのであり、それが子どもの頭が良くなるチャンスになるのです。

さらに、答えが見つかったら、「じゃあこれはなんだと思う?」「じゃあ、これはどのくらいの大きさかな?」と先ほどの「5W1H」を使って、別の質問を投げかけてみましょう。考えるチャンスを増やしていくのです。

今の時代、ちょっと調べてみれば、情報は簡単に見つかりますが、情報を得た上でどのように使うかは、思考力が必要になってきます。思考力を養うことが、賢さへとつながっていくのです。

電機の不思議

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は私たちの生活に当たり前にある電気の不思議についてご紹介してきました。

「知る」という喜びを子どもにはたくさん与えたいものです。それには、子どもがママ、パパにいちいち質問をするのではなく、子ども自身で調べられるといいですよね。

ある程度子どもが大きくなったら、ネットや図鑑、辞書、地図帳などの使い方を教えてあげましょう。自分で調べさせることで、知識の他に「自分でも答えが見つかるんだ」という自信がついてくるはずです。

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