保護者が選ぶ通わせたい学童No.1に選ばれました!
お問い合わせ:045-543-3331
受付時間:10時〜19時

アデック(Adecc)のコラム一覧

子どもといっしょにSDGsについて勉強しよう!17の目標の中から、目標5〜目標8を考える!

公開日:2021/04/15
最終更新日:2021/04/13

SDGsを知っていますか?

皆さんは、SDGsという言葉を知っていますか?なかなか聞かない言葉ですよね。今回はこのSDGsについて説明します。

SDGsとは、「サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ(Sustainable Development Goals)」の略であり、意味は「持続可能な開発目標」です。では、どんな内容かというと、貧困や不平等、格差、気候変動など、地球上で起きているさまざまな問題を根本的に解決を目指すための目標のことです。

このSDGsの中にどんな目標を入れるかは、2013年に「オープン・ワーキング・グループ」という世界中の国々の代表が参加するグループによって、地球やすべての人のより良い生活の妨げになっている問題について話し合われました。そのグループの中には、教育や保健の専門家も参加し、同時に、世界中で国の代表だけでなく、一般の人たちも意見を出し合いました。そして、17つの目標が選ばれたのです。

そして、2015年に世界の国々はこのSDGsについて合意しました。そして、2016年から2030年の間に、世界中がこの目標を目指して、努力することが約束されたのです。

この目標の中には、例えば、生きていくために必要な食べ物すら食べられないほどの貧困をなくすこと、すべての人に機会が平等に与えられること、私たちの地球が汚されないように、健全であるように、消費や生産のやり方を変えていくことなどがあります。

SDGsについて勉強しよう

持続可能ってどういうこと?

持続可能とは、どういうことでしょうか。今ある資源をすべて使ってしまっては、未来に生きる人が困ってしまいます。今、私たちが過ごしているように、未来の人も過ごせるようにするのが、持続可能ということです。

資源というと、石油や天然ガスなどの化石エネルギーをイメージしますがそれだけではありません。きれいな海や森林なども大事な資源です。

持続可能な開発目標を達成していくためには、一部のだれかが我慢をするのでは難しいです。より公正で公平な社会に向けて、みんなで協力し合い、大きな変化を起こす必要があります。

子どもには、どのように教えればいいの?

まずは、大人であるママ、パパがSDGsについて知りましょう。SDGsを学ぶためのツールは、ネットで調べれば、けっこう転がっているものです。

そして、SDGsを子どもにわかりやすく教えるためには、どうすればいいでしょうか。それにはSDGsの何を教えるかを明確にすることです。

「SDGsって知ってる?持続可能な開発目標のことで、全部で17個の目標があってね。1つ目の目標は…大切なことだね!」と子どもに説明したとします。おそらくですが、子どもはこれを聞いて「ふーん…そうなんだ…」で終わります。

SDGsで大事なことというのは、「SDGsっていうこんな目標があるよ」という知識ではありません。SDGsは目標ですから、大事なことは、「達成に向けた具体的な行動」です。

どんな行動をすることで目標は達成されるのか教えたり、考えたりすることで、世界や地球のあらゆる問題についての知識は身についていきますし、子どももSDGsについて考えるきっかけになると思いますよ。

例えば、7つ目の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」という目標については、どのような具体的な行動ができるでしょう。

日本において、家や個人店で使うエネルギー量は全体の30%も占めています。一人一人の意識によって、日本のエネルギー使用量は十分に減らせると考えられます。

「こまめに電気を消す」、「コンセントを抜く」、またそのほかに「車ではなく公共交通機関を使う」などが考えられます。たとえ小さいことであるように見えても、みんなのその小さなことの積み重ねで地球は救われるでしょう。

1歳から12歳まで学童型知育教室アデック

SDGsの17の目標から、目標5〜目標8を説明します

では、ここからは、SDGsの17の目標から、目標5〜目標8を説明します。

目標5 ジェンダー平等を実現しよう

5つ目の目標は、「ジェンダー平等を実現しよう」です。

すべての人が性を理由に差別されず、平等であるようにし、すべての女性や女の子に力を与えることが、5つ目の目標です。「女の子なんだから」、「男の子なんだから」と言われたことはありませんか。体の作り以外にも、男女には「男は、女はこうあるべき」という社会的、文化的違いがあります。このような違いで起きる差別をなくす社会を目指します。

世界では、女性だからという理由で、教育を受けさせてもらえない、体が大人になる前の10代のうちに結婚、妊娠、出産させられる、人身売買で売られてしまうなどのケースがあります。

また、性を男女で分けるのが今までは一般的でしたが、新たな性の考え方として、「LGBTQ」という人たちの存在を受け入れることが、重要になっています。LGBTQの人たちも差別の対象になっているケースも多いです。

どんな性であっても、お互いを大事にして、平等にしていきたいですね。

目標6 安全な水とトイレを世界中に

6つ目の目標は、「安全な水とトイレを世界中に」です。

水と衛生的な環境を管理して、すべての人が水と衛生的な環境を得られるようにすることが、6つ目の目標です。蛇口をひねれば、すぐに安全に飲める水が出てくる水道、学校や公園などに整備された清潔なトイレ。日本では、当たり前のように安全で衛生的な水を使うことができますが、このような環境が整っている国は世界でも数えるほどです。

SDGsで「安全な水」とは、水道のパイプで管理されている水のことを言いますが、世界人口の3分の1の人、およそ22億人が安全な飲み水を使えません。また、およそ42億人、世界人口の約6割の人たちが、安全に管理されたトイレを使えません。

汚れた水を飲み水として使っていることも少なくはありません。このことによって下痢などの病気にかかり命を落とす子どもはとても多いです。不衛生なトイレもコレラや赤痢など恐ろしい感染症になる原因にもなります。

目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

7つ目の目標は、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」です。

価格が安く、安定して発電ができ、持続可能で近代的なエネルギーを誰もが使えるようにすることが、7つ目の目標です。近代的なエネルギーとは、薪や炭を燃料とするエネルギーでなく、電気やガスといったより新しいエネルギーのことです。薪や炭を燃料は有毒で、環境にも人体にも害があります。

環境や人体に害のある燃料を使わざるをえない人たちが世界には28億人以上、そして、その毒によって亡くなる人が年間に400万人います。また、この有害な燃料は命に関わるだけでなく、地球温暖化の原因としても深刻な問題となっています。

また、この目標では、クリーンエネルギーにも注目したいところです。クリーンエネルギーとは、限りある化石燃料を資源とする火力発電とは違い、太陽光発電、水力発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電などのことで、再生可能で資源が枯渇しないエネルギーのことです。

目標8 働きがいも経済成長も

8つ目の目標は、「働きがいも経済成長も」です。

自然資源が守られつつ、みんなが参加できる経済成長を進め、誰もが働きがいのある人間らしい仕事をできるようにすることが、8つ目の目標です。安全で働きがいのある仕事をすることは、すべての人の権利です。賃金も自分や家族が生活できるくらいの十分な金額をもらわなければなりません。このような仕事をディーセント・ワークと言います。

しかし、仕事がない人は、世界でおよそ1.9億人。仕事があっても、世界の人口の約半分の人たちは、1日約2ドルにもならない安い賃金で働いています。厳しい条件で働かないといけない人、正社員ではなくアルバイトで働く人もいます。貧富の差が広がっている今、世界のみんなが幸せに暮らすには、ディーセント・ワークをいかに実現するかがカギとなっています。

また、若者や発展途上国の失業率は高く、若い人たちが未来への希望を失うことにつながっています。そして、5〜17歳の子どもが学校へ行かせてもらえず働かされているという現実もあります。

親子で社会の課題に目を向けてみよう

今、世界で暮らすさまざまな人たちが、どのような課題や悩み、不安や困りごとを抱えているのか、その解決のために何ができるのかを考えることで、子どもの将来が決まるかもしれません。

それらの課題について知れば、いろんな仕事の存在について知ることになるでしょう。例えば、「環境破壊をしない持続可能な農業について考える仕事」や「環境に優しい再生可能なエネルギーについて研究する仕事」、「貧困や飢餓で苦しむ地域の子どもたちでも質の良い教育を受けられるよう努める仕事」などです。

これらのような世界の課題を解決するような仕事はとても意義のある仕事であり、子どもがこれらの仕事に興味を持つことはとても良いことです。

しかし、将来、このような仕事に就かなくとも、私たちにできる小さなことはたくさんあります。「電気をこまめに消す」、「食べ残しをなくす」、「海や川にゴミを残さない」などの習慣です。将来どのような人物であるかは、そのときにどのような習慣を持っているのかによって決まるでしょう。

また、その問題がどうして起きるのか、その問題によって何が起きるのかを知識を深めることも、私たちにできることの1つです。知識も子どもたちの人物像を形作るものの1つです。

SDGsについて勉強しよう

まとめ

いかがだったでしょう。SDGsについて、特に、17の目標の中から、目標5〜目標8について紹介してきました。

SDGsの目標達成は2030年までに目指すものとされています。未来により良い世界、地球を残すための目標ですが、2030年は遠いようで近い未来ですので、あなたのお子さんはもちろん、あなたも決して関係なくはないのです。

お子さんにSDGsについて教えてみましょう。その際は、17つの目標の中、どの目標が大事そうか考えてみましょう。また、その目標を達成するためには、あなたやお子さんはどのようなことをして協力できそうでしょうか。親子で考えてみましょう。きっと有意義な時間になるはずですよ。

1歳から12歳まで学童型知育教室アデック