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子どもといっしょにSDGsについて勉強しよう!17の目標の中から、目標1〜目標4を考える!

公開日:2021/04/14
最終更新日:2021/04/13

SDGsを知っていますか?

皆さんは、SDGsという言葉を知っていますか?なかなか聞かない言葉ですよね。今回はこのSDGsについて説明します。

SDGsとは、「サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ(Sustainable Development Goals)」の略であり、意味は「持続可能な開発目標」です。では、どんな内容かというと、貧困や不平等、格差、気候変動など、地球上で起きているさまざまな問題を根本的に解決を目指すための目標のことです。

このSDGsの中にどんな目標を入れるかは、2013年に「オープン・ワーキング・グループ」という世界中の国々の代表が参加するグループによって、地球やすべての人のより良い生活の妨げになっている問題について話し合われました。そのグループの中には、教育や保健の専門家も参加し、同時に、世界中で国の代表だけでなく、一般の人たちも意見を出し合いました。そして、17つの目標が選ばれたのです。

そして、2015年に世界の国々はこのSDGsについて合意しました。そして、2016年から2030年の間に、世界中がこの目標を目指して、努力することが約束されたのです。

この目標の中には、例えば、生きていくために必要な食べ物すら食べられないほどの貧困をなくすこと、すべての人に機会が平等に与えられること、私たちの地球が汚されないように、健全であるように、消費や生産のやり方を変えていくことなどがあります。

SDGsについて考えよう

持続可能ってどういうこと?

持続可能とは、どういうことでしょうか。今ある資源をすべて使ってしまっては、未来に生きる人が困ってしまいます。今、私たちが過ごしているように、先の未来の人も過ごせるようにするのが、持続可能ということです。

資源というと、石油や天然ガスなどの化石エネルギーをイメージしますがそれだけではありません。きれいな海や森林なども大事な資源です。

持続可能な開発目標を達成していくためには、一部のだれかが我慢をするのでは難しいです。より公正で公平な社会に向けて、みんなで協力し合い、大きな変化を起こす必要があります。

子どもには、どのように教えればいいの?

まずは、大人であるママ、パパがSDGsについて知りましょう。SDGsを学ぶためのツールは、ネットで調べれば、けっこう転がっているものです。

そして、SDGsを子どもにわかりやすく教えるためには、どうすればいいでしょうか。それにはSDGsの何を教えるかを明確にすることです。

「SDGsって知ってる?持続可能な開発目標のことで、全部で17個の目標があってね。1つ目の目標は…大切なことだね!」と子どもに説明したとします。おそらくですが、子どもはこれを聞いて「ふーん…そうなんだ…」で終わります。

SDGsで大事なことは、「SDGsっていうこんな目標があるよ」という知識ではありません。SDGsは目標ですから、大事なことは「達成に向けた具体的な行動」です。

どんな行動をすることで目標は達成されるのか教えたり、考えたりすることで、世界や地球のあらゆる問題についての知識は身についていきますし、子どももSDGsについて考えるきっかけになると思いますよ。

例えば、2つ目の目標である「飢餓をゼロに」については、どのような具体的な行動ができるでしょう。日本では食べ残しや賞味期限によって捨てられてしまう「食品ロス」が多く、問題となっています。「賞味期限のうちに食べるようにする」、「食べ切れる分だけ買う」などの行動が考えられますね。

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SDGsの17の目標から、目標1〜目標4を説明します

では、ここからはSDGsの17の目標から、目標1〜目標4を説明します。

目標1 貧困をなくそう

1つ目の目標は「貧困をなくそう」です。

世界中の、あらゆる形の貧困を終わらせることが、1つ目の目標です。貧困といっても、いろんな形の貧困があります。お金がないことだけでなく、教育や仕事、食料や水、病院、住むところなどの生きていくために必要なサービスがない、または受けられないこと。他にも自分の意見が言えないことや、自分の持っている力を十分に生かせないことも貧困に含まれます。

この目標の中で1番大事なこととされているのは、「極度の貧困」、生きていくために必要な食べ物すら手に入らないほどの貧困を終わらせることです。

私たちができることは、世界でどうしてこのような貧困を招いてしまうのか、このような貧困のせいでどんなことが起きてしまうのか調べ、考えることです。

目標2 飢餓をゼロに

2つ目の目標は「飢餓をゼロに」です。

飢餓、長い間食べられずに栄養が足りなくなることをなくすのが、2つ目の目標です。世界中には食べ物が食べられずに、飢えに苦しむ人たちが8億人もいます。その人たちが生きていくために必要な食料を安定して手に入れられる権利を保障します。

そのために、農業の生産量を増やし、小さな農家、特に女性や少数民族の収入を増やします。しかし、大規模な農業は、森林を伐採するなど環境破壊に繋がってしまうこともあります。環境や生物の生態系を壊さないような持続可能な農業を進めていきます。

そして、干ばつや洪水などの災害を防ぎ、農作物が育たなくなることを予防します。

目標3 すべての人に健康と福祉を

3つ目の目標は、「すべての人に健康と福祉を」です。

何歳であっても、健康で、安心して満足に暮らせるようにすることが、3つ目の目標です。健康があってこそ、私たちは家族や友達との時間を楽しんだり、仕事や勉強に打ち込んだりできます。それを支える福祉が充実していることで、心も体も満たされた豊かな社会が実現することができます。

「健康」とはなんでしょう。WHO憲章には、「健康とは、病気でないとか弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること」と書かれています。

その続きには、「人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権の1つ」とも書かれておりますが、現在、世界中には基礎的な医療保険サービスが受けられない人がなんとおよそ36億5000万人と言われ、世界人口の半分もいるのです。

目標4 質の高い教育をみんなに

4つ目の目標は、「質の高い教育をみんなに」です。

誰もが平等に質の高い教育を受けられ、誰もが生涯にわたってさまざまに機会に学習できるようにすることが4つ目の目標です。日本では当たり前に質の高い義務教育を受けられますが、世界では受けられない子どもたちがたくさんいます。

その理由は、学校が近くになくて通えなかったり、先生になる人がいなかったり、兄弟の世話や働かせるために親が学校にいかせてくれなかったり、戦争であったりするためです。日本では、想像できないことばかりです。

教育を受けられない理由がわかっていても、目の前の貧困や飢餓という「生きること」のための課題解決にしか注目されず、未来をつなぐ人材育成のための教育への関心や理解が足らずに、質の高い教育の普及を邪魔しています。

未来を考える時間が、子どもの将来を作る

未来の人たちや地球のために、どのようなことができるか考えることが、子どもに将来を作るかもしれません。

例えば、「貧困な生活をしている人たちを救う仕事がしたい」、「きれいな海を守る仕事がしたい」、「再生可能なエネルギーを開発をする仕事がしたい」とSDGsを考えることをきっかけに、子どもの夢が決まるかもしれません。

また、将来の仕事だけの話ではありません。それぞれの目標に対して、私たちに何ができるかを子どもが考えることで、子どもの行動は変わります。前述したような「食べ切れるだけ食べ物を買おう」とか、他にも「電気を無駄づかいしないで、大切にしよう」とか、将来良い習慣が身につくことにつながります。

どのような習慣を持つかは、どのような人物になるかと同じようなことです。良い習慣が身につけば、将来、周りから見て良い人物として思われるかもしれません。先程述べたような仕事に就かなくとも、SDGsや未来のことについて教えていきたいものです。

SDGsについて考えよう

まとめ

いかがだったでしょうか。SDGs、持続可能な開発目標についてご紹介してきました。

目標達成を目指す2030年は、遠いようでそう遠くない未来です。未来の人たちのための目標ですが、あなたもお子さんも生きているでしょうから、地球にすむ人として他人事ではありません。

あなたやあなたのお子さんは、どの目標が将来、今の子どもや若者にとって、大事な目標だと思いましたか。あなたやお子さんはその目標になら協力できそうでしょうか。また、どのように協力できるか、お子さんと話し合ってみましょう。

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