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知能指数が高いほうが、小学校受験で合格しやすいの?IQってなに?

公開日:2020/07/25
最終更新日:2020/07/20

知能指数(IQ)ってなに?

「知能指数(IQ)」は、聞いたことがあっても何のことか説明できないという方は多いのではないでしょうか。

知能指数(IQ)とは、同年代の知能検査結果の平均値に対して自分はどうなのかを数字に表したものです。

知能指数(IQ)の算出の仕方は、生活年齢(絶対的な伸び)に対して、精神年齢(相対的な伸び)がどれくらいかで決まります。生活年齢とは生まれてから何歳何ヶ月であるかということ。精神年齢は知能年齢とも呼ばれ、IQテストをして、何歳何か月までの問題が解けたかということです。

例えば、3歳児向きの問題を3歳の子どもが解いたとして、知能指数は100。4歳の子どもが3歳児向きの問題までしか解けなかったとして、その場合、知能指数は75となります。

なお、知能指数が高かったり、低かったりしたとしても、「精神的に大人だ」、「精神的に子どもだ」という意味ではありません。

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知能指数(IQ)の高い子どもの特徴

知能指数(IQ)が高い子どもの特徴はどんなものがあるでしょうか。

まず誠実、正直、責任感などが優れていることが挙げられます。活発な遊びを好み、集団の中にも好んで入っていきます。故に、社会的によく適応し、道徳的知識にも優れます。

また、遊びの規則に関して、知能指数が高い子どもの知識は優れており、規則の必要な遊びをより好みます。

そして、学びの関心の成熟が早いのも、知能指数が高い子どもの特徴です。自分よりも年上の子どもと友達になることが多いです。

知能指数って伸びるの?

知能の高さを決めているのは、脳の細胞です。筋肉同様、脳も身体の一部ですので、発達します。そして、発達する頃を見計らって鍛えれば、伸ばすことができるのです。

大人の人間の脳の重量は約1350g。生まれたての赤ちゃんの脳の重量は約360gです。成人するまでに脳の重量は1000g近く増えるということになります。

脳の重量は、3歳児までに1000g、成人の約75%まで発達し、9歳児までに1200g、成人の約90%まで発達します。この最も脳が成長する幼児期に、脳細胞にたくさん刺激与えることで、知能指数を伸ばすことにつなげられます。

知能指数と学力の関係性とは?

知能指数は、学力と同じではありませんが関係性はあります。

知能指数の定義の中に、「さまざまな状況や環境に合理的に対処するための土台となる能力の数値」とあります。さまざまな状況や環境に対して、合理的に対処できれば、学力は上がっていくでしょう。知能指数が高いということは、学力が高くなるためのポテンシャルがあるとらえることもできます。

しかし、学力はポテンシャルだけで決まるものではありません。それを引き出さない限り、学力向上は望めないのです。知能指数が高くても、学力が低い人もいれば、知能指数が低くても、学力が高い人もいます。

ここからは、知能指数(IQ)が低い子ども、高い子ども、それぞれどうアプローチしていけば、学力を高くすることができるのかを、ご紹介していきます。

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IQが低い子どもはどうすればよいのか?

知能指数が低いと、高い学力を身に付けるのは少し苦労がいるかもしれません。より学力向上させるためには、「探究心」、「自制心」、「創造力」、「コミュニケーション能力」を向上させることが必要です。

「探究心」とは、ものごとに関心を持ち、「知りたい!」と思う気持ちのことです。知能指数が高くない子は1回の説明ではなかなか「わかった!」と理解できないかもしれません。それでも、「探究心」があると、何回も先生に聞きに行ったり、塾に通いたがったりなどの行動を取ることができます。

「自制心」は、自分自身をコントロールする能力です。基本的に、勉強よりもテレビやゲーム、友だちと遊ぶことの方が楽しいものです。「自制心」があれば、「勉強しなくちゃ」、「遊ぶのはまた今度にしよう」と思うことができます。

「創造力」とは、これまでにないものを生み出す力のことです。学校のテストの答えは1つしかありません。しかし、勉強以外のこと、友だち付き合いなどは答えが複数の答えがあったり、答えがないものもあります。このような難しい状況に遭遇した場合、「創造力」が頼りになります。

「コミュニケーション能力」は、自分のことを相手に理解してもらえるようにしたり、相手のことを理解したりする力のことです。学力を高めるのには、誰かから説明を受けるのが必要不可欠です。つまりは、他人と接することが勉強には求められます。

わからないことがあれば、何がわからないのかまとめてから、先生や親に質問をしなければなりませんが、質問をする話の内容をまとめる作業をスムーズにするのが「コミュニケーション能力」です。

たとえ知能指数が低くて、物覚えが遅く思えても、これらの力があれば学力を向上させることは可能です。

IQが高い子どもの勉強法とは?

知能指数が高い人は、有利な点を活かしてみてください。

真の知力とは、知能指数と前述した「4つの力」、探究心、自制心、創造力、コミュニケーション能力がかけ合わせです。

「4つの力」が高さ同じであれば、知能指数が高い子のほうが、より早くものごとを覚え、より学力も高めていくことができます。

知能指数が高い子の敵はずばり「油断」です。自分も周りの子も「4つの力」が低いうちは、優位に立つことができますが、知能指数に頼った勉強では学力向上に限界が来てしまいます。

知能指数が高くても、「4つの力」を育てていかなければいけません。知能指数が高い人が、「4つの力」を身につけることができれば、結果を出すことにつながります。

大前提として、そこまで気にしないこと

知能指数の高さは、あくまでも一つの特技や長所と捉えてください。絵が上手な子、絶対音感がある子、かけっこが速い子など、誰にでも何かしらの才能があり、知能指数の高さもその中の一つでしかありません。そのため、大前提として子どもの知能指数の高い低いをそこまで気にする必要はありません。

小学校時代に足が速かった子も、中学校で必ずしも足が速いかというと、そうでもありません。練習をし続けた子と比べると劣る場合もあります。

学力も同じであり、低学年なら予習復習なしでも他の子よりもトップの成績を取れていた子でも、中学年、高学年になって同じような成績を取れるとは限りません。

大切なことは、もともとの知能指数にとらわれすぎず、今回ご紹介した「4つの力」を伸ばすことです。

受験は知能指数で決まるわけではない

子どもの知能指数の高さで、小学校受験の合否が決まるわけではありません。

たしかに、受験を実施している小学校のほとんどは試験の中に筆記テストを行なっています。筆記試験の場合、知能指数が影響する部分もあります。それでも、小学校受験で見られるのは学力だけではないのです。

多くの小学校が試験として行なっているのが、面接や行動観察です。学校によって見られるポイントはさまざまですが、その1つに子どもの社会性があります。

社会性は、他人とうまくコミュニケーションが取る力のことです。自分の主張をしっかりでき、他人の主張も聞くことができ、うまく折り合いつけられるかで変わってきます。生まれつきに近い能力の知能指数の高さと違い、社会性の高さは周囲の人たちと関わっていくことで育てていくことができるのです。

受験も大切ですがお子様の人間性を伸ばすことを第一にお願いします

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は知能指数(IQ)についてお伝えしてきました。

知能指数は子どもの能力のうちの1つでしかありません。努力次第では知能指数が高くても、低い子に追い抜かれることもあるでしょう。

また、子どもの知能指数は大きくなっていく上で変わっていく可能性があります。そのため、知能指数の高さで一喜一憂する必要はありません。子どもに対してプレッシャーを与えてしまったり、自己肯定感を下げたりする原因にもなりかねません。

親にできることは、子どもの「4つの力」を伸ばしてあげることです。探究心、自制心、創造力、コミュニケーション能力を育てることで、元々の力を発揮することにつながるのではないでしょうか。