アデック知能教室

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コラム

5歳児の言葉の発達に役立つ、家庭内での関わり方のヒント

5歳児の気質とは?

5歳児になると、筋肉が強くなり、身体のバランスを取る脳神経が発達します。片足で立ったり、飛んだりすることができるようになります。また、ブランコを大きく振ったり、ジャングルジムのてっぺんで立ち上がったりと、冒険的な行動を好み始める子どもが増えてきます。

手先や指先の器用さも増すことで、ハサミを使って曲線的に切れるようになったり、折り紙を上手に折れるようになったり、ボタンの掛け外しがスムーズにできるようになったりします。

動植物の観察や高いところから水を流して、その流れを観察するなど、この時期から科学的なことへの関心を持つようになってきます。ひらがなやカタカナを覚え始める子どもが多くなり、自分の名前の読み書きを覚えたり、簡単な絵本を読んだりすることもできるようになります。
 


 

5歳児の平均的な言葉の習得レベル

5歳児になって目立つことに、言語能力の発達、言葉が豊かになることが挙げられます。この時期の子どもは、日常生活に必要な言葉はほぼ身につき、一般的には1700〜2000語程の語彙を覚えていると言われています。

自分の気持ちを言葉にすることができるようになり、赤ちゃん言葉を使うことはほとんどなくなり、ハッキリとした発音で話せるようになります。また、質問されたことにだけ、きちんと答えられるようになるでしょう。

「それで」「そしたら」など、接続詞を覚えてくるのもこの頃で、「でも」「だって」「だから」などの言い訳や口答えも同時に増えてきます。

また、おしゃべりが上手になったことと、相手の心を読み取る能力が高まったことによって、社会性が芽生えてきます。友だちを作って、一緒に遊ぶことができるようになりますが、他者との関わりが増える分、友だちとのケンカや衝突も少なくないでしょう。

ただ、ネガティブに見えるコミュニケーションでも、お子さんにとっては社会性を伸ばす機会になります。基本的には子ども同士で解決できるように、そっと見守りましょう。

園の同級生のことは気にしない

自分のお子さんを他の同級生と比較しても、何もいいことはありません。言葉の発達スピードは、子どもによってまちまちです。

他の子どもと比較して焦ったり、不安になったりするより、ご自身の子どもとたくさん関わりながら、その様子を見守っていきましょう。

こういった不安を抱いているママやパパは多いことは事実です。「自分の子どもが周りより発達が遅いと感じた経験はある?」というアンケートを取ったところ、「ある」と答えたママは6割近くいたようです。

そのうちの「遅れている」と感じたことのトップ回答として「言葉の遅れ」があり、言葉の発達のスピードには敏感であることがデータとして現れています。しかし、言葉の発達は、しゃべることができるかどうかより、言葉を理解しているかどうかが重要です。例えば、ママやパパの声かけに対して、なんらかの反応をするならば、いずれ言葉が出てくるので大丈夫でしょう。

子どもは親の顔色にとても敏感です。理由は分からないけれど、ママやパパが何かに不満を持っていることはわかってしまいます。この不満を感じている状態で子どもと接すると、その感情を抑えていたとしても、子どもにもそのネガティブな感情が伝わってしまいます。これは子育てにおいて覚えておきたいことのひとつです。

家庭内でできる言葉の発達を促す方法

「みんな、似たように悩んでいる」「周りの子どもと比較しても子どもに良いことなんてない」と思っても、不安や焦りを抱いてしまうのが親の心というものですよね。

では、皆さんのご家庭内でできる、5歳の子どもの言葉の発達を促す方法をご紹介します。ママやパパの普段の関わり方を工夫するだけでできることなので、参考にしていただけると幸いです。

方法①話す時間を作る

この時期の子どもに対しては、自分から進んで話したくなるように「今日はどこ行ったの?ママに話して」というように、子どもと話す時間を作ってみましょう。

子どもは「たくさんお話できる!」と感じ、その日あったことや自分が感じたことなどを進んで話すようになります。「それはいつのこと?」「誰と行ったの?」など、会話が広がるような質問や、相づち、うなずきといったアクションをとりながら聞いてあげましょう。

日頃からあまり話をしない子どもには、無理強いはせず、ちょっとした言葉に対して共感するように応えてみましょう。ポイントは子どもの言葉を繰り返すことです。

お子さんが「楽しかった!」と言ったら「楽しかったんだ!」「痛かった…」と言ったら「痛かったんだね」と繰り返す。ほんのわずかな工夫ですが、「わかってくれた!」「話を聞いてくれた」と感じ、安心して会話ができるような気持ちが整っていきます。自然と言葉を発するのが楽しいと思えてくるようになります。

方法②聞く時間も作る

他者の話を最後まで聞けるように導いていくことも大切です。会話は自分一人でするものではなく、相手と交代でするものだという基本を学び、「相手の話を聞く」という態度を養っていきましょう。聞く能力が高ければ、言語能力も高くなるでしょう。

皆さんは普段、お子さんにどんなことを話してるでしょうか。「〇〇しなさい!」「〇〇しないで!」といった指示や注意、お説教ばかりになってはいないでしょうか。それでは、親子間のコミュニケーションにネガティブな印象を持ってしまい、条件反射的に耳を傾けたくなくなり、会話が減ってしまいます。

指示や注意のタイミングでは、「〇〇しよう」「〇〇してくれたら助かるな」など、提案する形にすることで、親の言葉への拒否感をなくせるように心がけましょう。その先で、親子の会話を増やし、語彙を獲得させていきましょう。

方法③興味があるものから覚えられるように

子どもの知的好奇心から言葉や語彙は発達させることができます。興味があるものに関する言葉のほうが覚えやすいのは大人もそうですが、子どもは顕著にあらわれます。

例えば、虫が好きであれば、虫に関する絵本を多く読み聞かせてあげましょう。実際に虫取りに行ったり、図鑑を見たりすることで、多くの言葉に触れることでしょう。それが電車やアニメのキャラクターであっても同様です。子どもが何に興味があるのかを探すことが、言葉の発達においても大切なのです。

方法④子ども同士で遊ぶ

あまり言葉を発さなかった子どもが幼稚園や保育園に行くと、急に言葉を発するようになったというのはよく聞く話です。子ども同士の方が言葉が発達しやすいのはなぜでしょうか。

この時期の子どもは、友だちや先生など家族以外の誰かの真似が大好きです。その結果、他者が使う言葉を覚えていきます。それが必ずしもいい言葉とは限らないのが、ママやパパの頭痛の種にもなりますが、それも言葉の発達の証だと捉えていきましょう。

また、親は子どもの考えていることを察し、コミュニケーションを合わせてくれますが、子ども同士では上手くいきません。自分の考えていることは自分で言わないと、誰も理解してくれないのです。自分の意思をきちんと言葉にしなければならない環境が、子どもの言葉の発達を促してくれるのです。

先を見ずに、今を見よう

この時期になると、小学校入学が近づいてきます。言葉がおぼつかないお子さんの現状や、おしゃべり上手な周りの友だちを見て「このままじゃマズいかも」と心配になってしまうことも多いのではないでしょうか。

しかし、「今」と「半年前」のお子さんを比べたらどうでしょう。半年前よりは確実に成長していませんか。言葉を理解している量や話す量は増えていないでしょうか。他の子どもと比べるのではなく、子どもの過去と比べて、どれくらい成長したかを考えていけば、不安や焦りはやわらぐはずです。

ありのままの我が子を受け入れていきましょう。お子さんの成長を不安に思うということは、お子さんの現状に不満を持っていて、ありのままのお子さんを認めていないということになるのではないでしょうか。

個人によって成長や発達のスピードが違うのは当たり前で、その違いを個性だと考えて受け入れましょう。その結果、お子さんの自己肯定感が高まることにもつながります。

まとめ

いかがだったでしょうか。言葉の発達を促す方法を紹介してきました。

おしゃべり上手な子を見て、お子さんの言葉の発達が遅れているのではないかと気になることもあるでしょう。実は半分以上の親御さんがそんなふうに思っています。他の子と比べるのではなく、我が子がどのくらい成長してきたかに注目することで不安や焦りは和らぐはずです。

それでも気になる場合は、一度医療機関に相談しておくと安心でしょう。家族だけで抱え込まず、時には専門家の手を借りて、子どもが笑顔で過ごせる未来につなげていきましょう。