小学校入学後のことを考え始める5歳児におすすめの習い事ってなんだろう?
最終更新日:2020/10/08
小学校入学後のことを考え始める5歳児の習い事
「幼児期から始めることで子どもの才能を開花させたい」「早いうちから子どもの適性を見つけたい」という気持ちを持つパパ、ママは多いはず。実際に、習い事を始める年齢は、近年、低くなっており、年長さんと呼ばれる5〜6歳の子どもの約半数が、なにかしらの習い事をしているというデータもあります。
また、小学校入学を翌年に控えた5歳児を持つ親御さんが、子どもに習い事を習わせたい理由は「才能の開花」もありますが、どちらかというと「就学する前に集団行動に少しでも慣れておきたい」「授業中に先生の話を聞けるように集中力を高めたい」などの理由が大きいでしょう。
しかし、子どもにどんな習い事をさせるか、数多い種類がある習い事の中からどれを選べばいいのでしょうか。「周りの子もやっているから」と言う理由で焦って始める方もいるかと思いますが、ひとつひとつの習い事にどのような効果があるのか知っておきましょう。
今回は、5歳児にどんな習い事に通わせたらいいか、おすすめの習い事を紹介します。
5歳児の気質とは
5歳児になると、生活習慣の面ではほぼ自立していると言っていいでしょう。
保育園、幼稚園の身支度を自分ですることができたり、お箸を正しく使ってこぼさず食べられたり、身のまわりの大抵のことは自分1人でできるようになります。そのほか、食事のマナーを守ったり、お手伝いもできるようになります。
4才と比べると当たり前の話ですがたくさんの能力が発達します。言語能力もその1つです。自分の意思を言葉で伝えることができるようになったり、「なんで?」という質問に答えられるようになったりします。ダジャレやしりとりなどの言葉遊びをするようになるのもこの時期からです。
そして、この時期に見られる何よりも大きな成長は、社会性の発達です。自分の欲求ばかりでなく、公共のルールや友だちの欲求にも考慮することができ、自分の感情のコントロールもうまくできるようになります。
これらの5歳児の発達はあくまで目安です。子どもの発達には大きな個人差がありますので「これができないなんて、うちの子は大丈夫?」と神経質になる必要はありません。
5歳児におすすめの習い事
ここからは、5歳児におすすめの習い事を5つ紹介していきます。
①英会話
1つ目は、英会話です。
男女ともに、どの年齢にも人気の英会話教室。幼児の場合、学校のように英語の勉強というよりは、英語での絵本の読み聞かせや英語の歌など、英語に触れたり、発音することを目的としたアクティビティが主な活動です。
週1回のレッスンで英語が流暢に話せるようになるのは難しいですが、遊ぶことがメインなので英語に対して、楽しいというイメージがつくことが、なによりも嬉しいポイント。
小学校での英語の授業が必修化されましたが、未就学児から慣れ親しんでおくことで、他の子どもたちよりもアドバンテージを持てます。英語に対して「得意」という感覚や好奇心を持てるので、将来ペラペラに話せるようになる可能性は高まるでしょう。
②スイミング
2つ目は、スイミングです。
スイミングも英会話と同様に非常に人気の高い習い事です。未就学のうちに始めることで、学校の水泳の授業が始まる前に、ある程度泳ぐことができるようになるのがメリットです。
スイミングは基礎体力がつき、心肺機能を高められ、健康な身体づくりにつながります。また、湿度の高い環境で行うので、スポーツ系の習い事の中でも喘息持ち子にもさせてあげられます。
定期的に昇級試験があったり「25m泳げた」と喜んだり、自分の成長度合いがわかりやすいため、子どもの競争心をくすぐり、達成感を感じやすい習い事と言えるでしょう。
③習字
3つ目は、習字です。
ひらがななどの書き方を覚えさせる意味でもいい習い事です。ただし習わせる前に、読み方は覚えておいたほうがいいかもしれません。
5歳になると、お手本を見て、マネをするのが上手くなっていきます。先生の書く姿勢や文字をマネして、上手に字を書けるようになるでしょう。1文字1文字と丁寧に書いていくので、鉛筆で書いて覚えるよりも、書き方の修得が早いと考えられます。もちろん筆先に意識を持っていくため、集中力も高まります。
上手く字を書くためには、手の器用さが必要であり、字をたくさん書いているうちに、器用さはどんどん鍛えられていきます。手や指の神経は脳の神経に密接であり、脳の発達にも習字は役立つかもしれません。
④武道
4つ目は、武道です。
空手、柔道、剣道、合気道などを総称して武道と呼びます。戦隊モノなどを見て、あんなふうに強く見せたい、かっこよく見せたいと思う子どもにはピッタリかもしれません。
武道は礼に始まり礼に終わると言います。続けているうちに、礼儀作法が身につくかもしれません。本来は家庭で教育するものですが、パパ、ママも助かります。体を強くするだけでなく、精神面も強くしてくれるのも武道の魅力です。
また、武道をしていくと姿勢が良くなります。多くの武道の基本姿勢は、背筋をピンと張ること。それによって美しく、格好良く見せられます。良い姿勢は日常生活でも相手に良い印象を与えます。
⑤知育教室
5つ目は、知育教室です。
知育とは、子どもの計り知れない潜在能力をできる限り伸ばそうとすることです。知識を詰め込むのではなく、遊び、楽しみながらするので、子どもに負担がかからずに、知識を増やし、能力の発達を促します。
知育玩具や知育本と言われるものもありますが、知育教室では、プロの講師の楽しいレッスンによって能力を引き伸ばしてくれます。特に日常生活の上で重要な好奇心や発想力、思考力などを効果的に高めてくれるでしょう。
また、プロの講師から、子どもが興味を惹くような声かけや、やる気の促し方などをママやパパが習うこともできるのも魅力の1つです。
子どもの「やりたい」を大切にしよう!
ここまでそれぞれの習い事をするメリットを紹介してきました。
親として「将来に役立つ能力を高めてほしいから、この習い事に行かせたい」「うちの子、これが苦手だから克服させたい」などの気持ちになりがちですよね。それを必ずしも否定するわけではありません。どんな習い事であっても子どもにとってプラスにはなるでしょう。
しかし、苦手なもの、嫌いなものを長く続けることは難しいことです。それに、実際にその習い事をするのは子ども自身。なるべく、子どもの「好き」「やりたい」という気持ちを大切にしましょう。
子どもの好きなことを見つけてあげることで、「好き」と言う気持ちによってコツコツと積み上げたものが「得意」になり、それは一生続く趣味になる可能性もあります。特にプロを目指しているのでなければ、低年齢のうちは、技術や能力の習得を目的とした厳しい講師がいる教室というよりも、楽しむことが目的の教室が良いでしょう。
子どもが「〇〇やってみたい」と言っても、「やりたいと言っても今だけでしょ」、「すぐに違うことをやりたいって言うに決まってる」と思うかもしれません。
しかし、たとえそうであっても、子ども自身がそう思って、選択したと言うことが重要です。自分で選択したことだからこそ、長く続けようと思うし、こういった選択した経験の積み重ねによって、子どもは自立していきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。5歳児におすすめの習い事をお伝えしてきました。
子どもに習い事をさせようとするきっかけに、周りの子が習い事をすでに始めていて、取り残されたような気分になったということがあると思います。この記事を読んでいるみなさんも同じではないでしょうか。
ついつい焦ったり、不安になったりしてしまいがちですが、習い事選びはその子にあった場所を探すべきです。「みんながやってるから」という理由ではなく、どれが子どもにとってプラスになるのかしっかり考えましょう。
子どもがやりたいと思っているかどうか知るには、体験レッスンをするのがおすすめです。子どもの反応をよく見て、興味を持っていそうか、好きになってくれそうかを通わせる判断基準にしましょう。