4歳からの折り紙。知育につながる4つの効果。
最終更新日:2020/03/29
4歳児の平均的な発達状況
4歳になると、自分の衣服の脱ぎ着ができるようになり、脱いだ衣服をたたむことができたり、自分で排尿、排便ができたりと生活における基本的なことは、自分でできるようになります。
また、運動能力も高まり、ボールを1メートル以上離れた相手に投げることができたり、平均台などの高さのある台を一人でスムーズに歩くことができたりと、子どもの成長の著しさに舌を巻くばかりです。
1から10まで1つずつ数えることができたり、大きい・小さい・長い・短い・高い・低いなどの比較が理解できたりと知的能力も備わってきます。
折り紙の4つの知育的効果
日々、成長という以上に、進化し続ける4歳頃の子どもたち。ママやパパも子どもに何かチャレンジさせたい、それこそ”より賢くしたい”と思うのではないでしょうか。
そんな時は折り紙がおすすめです。ここからは折り紙の知育的な効果をいくつかご紹介します。
効果①指先が器用になる
1つ目の効果は指先が器用になることです。
折り紙を折るときには、手先を細かく動かすことが求められるため指先の発達が促されます。特に丁寧に作ろうとすると、端と端をぴったりと合わせたり、折り目をしっかりとつけたりしなくてはいけません。
指先が器用になることで、ハサミや鉛筆などの道具を使いこなすことができたり、さらに指先の器用さが必要な折り紙に挑戦することができます。
指先には「第2の脳」と呼ばれている末梢神経が集まっている場所でもあります。指先をたくさん動かすことによって、脳が刺激され、活性化されるのです。
効果②集中力が磨かれる
2つ目の効果は集中力が磨かれることです。
折り紙を折るときは一定の時間、一枚の紙と向き合い、集中する必要があります。
集中して取りかかり、端と端をぴったりと揃えられれば、出来上がりはきれいなものになります。反対に、集中しないで取りかかってしまうと、端と端が揃えられずズレてしまい、きれいな出来上がりにはなりません。何度も繰り返し折ることで、きれいに折るためには集中力が必要なことが感覚的にわかるようになるでしょう。
また、工程が多かったり、複雑な折り方があるような難しい作品をつくるときには、さらなる集中力が必要になるため、自然と養われていくのです。
効果③達成感を味わう
3つ目の効果は達成感が味わえることです。
工程の多い難しい折り紙だと、途中で諦めたくなってしまうときもあるでしょう。しかし、一つ一つ工程をこなしていきながら、完成までたどり着いたときには、この上ない達成感が得られるでしょう。
折り紙を子どもが折るときには、折り紙の種類や色を子どもに選ばせてあげることも大切です。色や種類が豊富だとそれだけで喜び、折り紙をしたくなるでしょう。
自主的に子どもが折り紙に取り組むことで「自分でできたんだ」という達成感がより得られます。この経験は折り紙に限らず、他のことに挑戦するときにも生かされます。
効果④想像力が豊かになる
4つ目の効果は想像力が豊かになることです。
手順通りに折っていく中で、これを折ったら次はどのような形になっているのか、完成イメージから考えた時に「今はどの部分を作っているのだろうか」など、目の前や指先に集中するだけでなく、その先を考えながら折り進めていきます。イメージを膨らませながらの作業は、想像力を育み、先を考える力を養います。
また、最初はパパ、ママに教えてもらったり、手順に従いながら折り始めます。横に座って教えてもらう場合は、「どのように折ればママと同じようになるのかな」と想像を働かせて折るため、想像力が養われるのです。
4歳児にとって、簡単な折り紙
ここからは4歳児にとって取り組みやすい折り紙を、簡単な順に紹介していきます。
①チューリップ、イヌ、キツネ
折り紙を折り慣れていない子でも、5〜7回の工程で、簡単に折ることができます。
チューリップ、イヌ、キツネは作り方が似ており、折り方をわずかに変えるだけで、犬に見えたり、チューリップに見えたりするので、お子さんの想像力を掻き立てるでしょう。
一気に色々なものが作れるので、達成感が数多く得られます。また、さらに工程の多いものや難しい工程に挑戦する意欲が湧いてくるはずです。
②紙飛行機
1番簡単なものであれば、5回程度で折り上げられます。作った後は飛ばして遊んだりできるおもちゃに変わります。親子で飛ばし合いっこしても楽しいでしょう。
ただし、遠くにまっすぐに飛ばすためには端をキッチリと合わせ、折り目をしっかりつけ、丁寧に作る必要があります。作っては試して、作っては試してを繰り返し、試行錯誤することで、子どもの忍耐力、根気強さが高まります。この力は大人になっても役に立つでしょう。
③風船
「ふくろを開けて折る」という作業と「ふくろの中に差し込む」という作業があり、難易度が高くなります。作った後は膨らまして、紙風船のようにして親子で遊ぶことが可能です。折り紙ではなく、広告のチラシや新聞紙など大きな紙で折ってみてもいいかもしれませんね。
難しいことに挑戦し、成功体験を積むことで、「自分は頑張ればできるんだ」という自信がつき、折り紙だけでなく勉学や習い事でも挑戦する癖、努力する癖がつくようになります。
④箱
風船と同じ程度の難易度で4歳でも折ることが可能です。
作った箱はおやつやアクセサリーを入れてみたり、カラフルな折り紙で作った箱にお菓子を折り紙でラッピングして友だちにプレゼントするのもいいでしょう。広告のチラシで作ることでエコなゴミ箱としても利用可能で、ちょっとしたお手伝いをした気分にもなれます。
作ったものを実際に使うことで、使う時に「自分が作った」という達成感を再び味わえ、より自主的に折り紙を折ろうという気持ちが湧いてきます。
折り紙で親子の時間を!
折り紙は親子で遊ぶことがポイントです。まずお手本を見せてくれることで、子どもが「ママってすごい!」という尊敬の気持ちを親に持ったり、子どもの折り紙への意欲が湧いてきたりします。また、教えてくれる親がいることで、子どもも安心して難しい折り紙に挑戦できます。
子どもがママとパパと一緒に折り紙をしてくれる時間も、長い人生からするとほんの一瞬だけです。子どもの暇つぶしのためになんて思わないで、折り紙を子どもと一緒に楽しんでみてください。一緒に折り紙をする時間は親子の絆を深めてくれる時間になることでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。折り紙の知育的な効果、4歳児でも折れる折り紙を紹介してきました。
知育玩具は高価なイメージで、なかなか手を出しづらいもの。それに比べて折り紙は、100均ショップでも買うことができ、効果も多様です。
しかし、効果があるからといって、強制的にやらせてしまってはいけません。遊びではなく勉強になってしまいます。メリットが豊富であるが故に、継続的に自分から遊んで欲しいものです。ゆっくりと時間をかけて、折り紙が好きという気持ちを育てていきましょう。
また、折り紙は親子や世代を超えて楽しむことができる遊びです。パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんとの絆を深めるきっかけにもなるでしょう。