
3歳児。子どもの反抗期をどう乗り切るか。特徴と対策を知ろう!
最終更新日:2020/08/31
魔の3歳児。反抗期の特徴とは?
2歳児の「イヤイヤ期」がやっと終わり楽になるかと思いきや、3歳児を育てるのはまた別の大変さがあります。
3歳になると体力がつき、体も大きくなるので、抱っこをしようと思っても暴れて逃れようとしたり、気分転換に抱っことも言えなくなってきます。
また、使う言葉も豊富になり、スムーズにコミュニケーションが取れるようになる反面、「これはイヤ!」、「これじゃなきゃイヤ!」と自分がやりたいことへの主張をするようになってきます。喜怒哀楽の表現が激しくなってきて、それまで以上に反抗するシーンが多くなってくるでしょう。この3歳児に見られる反抗期を、第一次反抗期と言います。
自分の思い通りにならないときに、気持ちを抑えきれずに手が出てしまったり、親の気を引きたくてモノを投げたり、周りの環境が大きく変わることで赤ちゃん返りしたりすることなどが第一次反抗期の特徴です。
反抗期の子どもは「困った子」に見えるかもしれませんが、自我が芽生えるが故に起きることであり、大事な成長過程の1つです。ママやパパがうまく接することで、気持ちに余裕を持ち、うまく乗り越えることができます。
接し方の3つのポイント
では、ここからは、反抗期の子どもに、どのようにママやパパは接すればいいのか、3つのポイントを紹介していきます。
接し方のポイント①子どもへの伝え方を工夫する
まず、1つ目のポイントは、子どもへの伝え方を工夫することです。
否定的な言い方、命令口調な言い方はなるべく避けて、肯定的な言い方や楽しそうに聞こえる言い方に変えてみてください。ママ、パパの言葉に耳を傾けやすくなります。
「出かけるから、早くおもちゃ片付けて!」から、「おもちゃ片付けたら、お出かけしよっか!」など、言い方ひとつで印象がかなり変わるはずです。また、「ママとどっちが早くおもちゃ片付けられるかな?よーいどん!」というふうに、楽しみながら取り組めるような声かけをしてあげると、子どもも親の言葉を素直に受け止めやすいです。
接し方のポイント②子どもの言葉に耳を傾ける
次に、2つ目は、子どもの言葉に耳を傾けることです。
反抗的な行動に出てしまう大きな要因は、自分の気持ちを言葉に伝えられないことです。語彙が増えたとはいえ、まだまだ自分の気持ちをとらえられなかったり、表すことがむずかしかったりします。もどかしくて、行動や態度に出てしまうのです。
泣き喚いたり、モノを投げたりしたりといった行動だけに目が行きがちで、ママやパパはつい叱ってしまうかもしれませんが、その裏にある子どもの気持ちにも目を向けるようにしてあげてください。そして、「遊びたかったね」、「まだ帰りたくなかったね」と子どもの気持ちを代弁し、受け止めてあげましょう。
ママ、パパが自分の気持ちをわかってくれると感じ、安心感を得られます。その上で、「スーパーの中でも走るのは人にぶつかるからやめようね」、「人にモノを投げるのは危ないからやめようね」と、してはいけない行動について教えると、子どもも納得しやすくなります。
接し方のポイント③やりたいようにやらせてみる
そして、3つ目は、やりたいようにやらせてみることです。
「これじゃなきゃイヤ!」、「あれはイヤ!」と反抗を聞いてばかりだと、ママ、パパはイライラが積もり、疲れてしまいますね。
そんなときは、危険なことでなく、周りに迷惑をかけないのであれば、子どもの好きなようにさせてあげてはいかがでしょうか。この頃の子どもは自分なりのこだわりが出てくる時期であったり、なんでも「自分でやってみたい!」という気持ちが強い時期であったりするので、子どものやりたいようにやらせてあげることで、満足して、反攻的な気持ちが落ちつくでしょう。
「今日はどっちが食べたい」、「今日はどっちの服を着たい?」と子ども自身に選択させてあげると落ち着くこともあります。受け身ではなく能動的にできることが満足につながるのです。
ママとパパが意識したい3つのポイント
以上の3つは子どもに接するときのポイントでした。ここからは、ママとパパ自身が意識したい3つのポイントをご紹介していきます。
意識すべきポイント①時間に余裕を持つ
まず1つ目のポイントは、時間に余裕を持つことです。
ママ、パパがイライラしてしまうのは、時間に余裕がない場合が多いのではないでしょうか。特に忙しい朝や夕方には、「なんでこんな忙しいときに素直に言うこと聞いてくれないの」、「急いでるんだから、早くやってよ」という風にイライラしてしまうのかもしれません。
上記の子どもの好きなようにさせたり、子どもの言葉に耳を傾けられるのも、時間があるからこそできることばかりです。ママやパパがあらかじめ時間に余裕を持っておくと、子どものペースに合わせてあげられるようになります。
意識すべきポイント②スキンシップをとる
2つ目ポイントは、スキンシップをとることです。
反抗期と言っても、ママやパパに甘えたい時期というのは変わりありません。ママやパパに怒られたり、叱られたりすれば、親に嫌われたのではないかという不安な気持ちから、反抗的な行動や態度がますます酷くなる可能性もあります。
1日に何回かのスキンシップの時間をとると、精神的に安定するとも言われています。ママやパパに愛されている、受け入れられていると感じて、安心感を得られるようになります。
意識すべきポイント③新しいことにチャレンジさせてみる
そして3つ目のポイントは、新しいことにチャレンジさせてみることです。
前述したように、3歳児はなんでも自分でやりたいと思う時期です。チャレンジへのエネルギーがあり余っていると言うこともできます。これもあれも「やっちゃダメ!」「急いでるんだから手出さないで!」では、子どもが反抗的になるばかりか、子どものやってみようという意欲がなくなってしまいます。
せっかくですから、そのエネルギーを活用し、新しいことへチャレンジさせてみましょう。例えば、お手伝いを任せてみるなんていかがでしょう。3歳児になると、人の役に立つことへの喜びを感じるようになってきます。「ママ、助かったよ」、「ありがとう」と褒めることで、子どもは達成感や嬉しさを感じ、子どもの自己肯定感を高めてくれます。
知育へのチャレンジがおすすめ
反抗的な気持ちは、なんでも自分でやりたいという気持ちと、うまくいかないときの欲求不満の表れです。ですから、やりたいことはなるべくやらせてあげて、反抗するエネルギーをチャレンジへの燃料に変えてしまいましょう。
子どもの反抗期を機に、知育を始めてみませんか。知育はチャレンジの連続です。これができるようになったら、次はあれに挑戦してみようというように、子どもに反抗するチャンスを与えません。
チャレンジですから、もちろんうまくいかないときもありますし、フラストレーションから物に当たったり、泣いてしまうこともあるかもしれません。
そんなときは「できなくて、悔しかったんだね」と子どもの気持ちを代弁してあげ、心の整理をさせてあげましょう。心の声を親が代弁することで、気持ちを表す語彙が増えて、フラストレーションを落ち着かせることが上手になるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。反抗期の子どもへの接し方、意識したいポイントをご紹介してきました。
子どもも親を困らせたいから反抗してるわけではないとわかっていたとしても、心に余裕がないと冷静な判断をすることがむずかしくなってしまいます。子どもに対してイライラしてしまうこともあるはずです。反抗期を明るく乗り越えるためにも、まずはママやパパが余裕を持つことが大切です。
ママやパパに反抗するのはあくまでも「自分でやってみたい」という自我が芽生えたからです。成長の証と言うこともできます。ただの親子喧嘩で終わらせないためにも、今回ご紹介した方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。



