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1ヶ月はどうして30日だったり31日だったりするの?子どもといっしょにカレンダーを見てみよう!

公開日:2021/04/27
最終更新日:2021/04/26

1ヶ月はどうして30日だったり31日だったりするの?

おうちの壁にかけてあるカレンダーを見て、子どもは思います。

「あれっ、どうして1ヶ月は30日だったり31日だったりするんだろう?」。

ママ、パパたちにとっては、1ヶ月は30日だったり31日だったりするのは当然のこと。疑問に思ったことがなければ、答えも知らないでしょう。しかし、その着眼点は子どもならでは。この気づき、大発見だと思いませんか。

まずは「そんなこと、よく気づいたね」と褒めてあげましょう。ただ、そんな大発見を「わからない」では、済ませたくないですよね。ちゃんと調べて、子どもの知的好奇心を刺激しましょう。ものごとの理由や背景を考えることが楽しくなるでしょう。

では「どうして1ヶ月は30日だったり31日だったりするんだろう?」の質問にお答えしましょう。

今、日本ではグレゴリオ暦が使われていますが、その前に使われていたのは太陰太陽暦というものでした。この太陰太陽暦が使われていた時代は、月が地球の周りを29.5日で1周していたことから、30日の月を大の月、29日を小の月と呼んでいました。

太陰太陽暦では大小の月が交互に繰り返されるため、1月が29日であったり、2月が30日だったりと、毎年変わっていて不便でした。そのため、現代のグレゴリオ暦に改められます。現在、30日と31日の月があるのは、その流れを引き継いでいるからです。

では、2月のみ28日なのはなぜでしょう。それは、上記の暦とはまた別の理由があり、由来は古代ローマ時代までさかのぼります。当時は農耕が生活の中心でした。なので3月が始まりの月で、2月が終わりの月でした。1年も355日とされていたために、1年最後の月の2月が余った日数になったことが今も引き継がれているようです。

1年は365日

カレンダーには「どうして」がたくさんある

カレンダーで見つかる大発見、「どうして?」と思うことは他にもあります。もちろんこれらの疑問を見つけてきたときも、褒めてあげたいものです。

では、ここからは、他のカレンダーにまつわる「どうして?」とその答えについて、ご紹介していきます。

カレンダーは誰が決めているの?

カレンダー・暦というのは、星や太陽の動きの観察によって作られました。すなわち、毎年、同じ日の同じ時間には、同じ場所に太陽や同じ星が見えるということです。

現在、日本で使われているカレンダーは、日本政府によって決定されており、毎年2月1日に、官報という国が発行する機関紙によって、来年のカレンダーが知らされます。

この今使われているカレンダー作るときに、お手本としているのが、グレゴリオ暦です。グレゴリオ暦は、今から400年前に、ローマのグレゴリオ13世によって作られたものです。400年も昔の暦が今も使われているのは、それだけその暦が非常に正確であったからですね。

2月はどうして28日だったり29日だったりするの?

普通の年が28日なのに対し、4年に1回、29日まである年があります。この年を「うるう年」と呼び、その年は普通の年よりも1日多い、366日となります。

普通の年の365日という1年の長さは、地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数です。しかし、これをよく調べてみると、地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数は、365日と約6時間ということがわかりました。

要するに、1年を365日としてしまうと、毎年6時間ずつ、本当の季節がカレンダーよりずれてしまうことになってしまいます。1年に6時間ずれるわけですから、4年で24時間。すなわち、1日ずれるということです。

そこで、4年に1度、うるう年を設けることで調整しているのです。もしも、うるう年がなければ、400年後には100日分、季節がずれていってしまいます。これが2月に28日までの年があったり、29日までの年があったりする理由です。

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どうして「年」「月」「日」というの?

まずは「日」から説明しましょう。1日とは、太陽が昇ってから、次に太陽が昇ってくるまでの時間の定義です。太陽が関係しているため、「日」という表現をするのです。

次に「月」ですが、1か月という期間は漢字が示すように、月が関係しています。満月から次に満月になるまでの期間、つまりは月が地球の周りを回る周期を、1か月と定義しました。だから、「月」という表現をします。しかし、厳密にいうと月の公転周期は29.5日で30日ないのです。

そして、「年」です。先ほど述べたとおり、1年は地球が太陽の周りをぐるりと1周する期間です。しかし、なぜ1年という期間を正確に知らなければならなったのでしょう。それは農耕のためです。太陽の位置、そのときの季節によって、農作物に影響が出るからです。「年」という漢字は、稲がみのることを表しています。1年かけて稲を育て、米を収穫するため、その期間を「年」と表したということですね。

どうして時間があるの?

時間は誰にでもあります。時間を計れば、1時間は誰にとっても60分と決まっています。

もちろん時計がなくとも、時間は決まったスピードで進んでいきます。それは木の影の動きを見ればわかります。また、月の満ち欠けや夜空の星の動きを観察すれば、時間が年月の単位で進んでいくこともわかります。人類はこうして、太陽や月や星の動きを見て、時間を計ることを思いついたのです。

また、時間を計る人間がいなくなったところで、時間は存在します。時期が来れば、カエルは冬眠するでしょうし、桜も咲きます。

では、宇宙のすべてのものが動くのをやめてしまったら、時間はどうなるのでしょう。そこに時間があるのかは不明ですし、また存在したとしても計ることはできません。

しかし、実際には宇宙は止まらずに、動き続けますから、時間は必ずあるのです。

日本のカレンダーで見かける「大安」や「仏滅」とは?

カレンダーの中には、日にちの横に「大安」や「仏滅」と書かれたものがありますね。他にも「先勝」、「友引」、「先負」、「赤口」もあり、これらを「六曜」と呼びます。「六曜」は、現代の日本では、日にちの吉凶を占うための指標として使われています。

六曜はその日に「やらないほうがいいこと」を考えるためのものです。ここでは、「大安」、「仏滅」の日のことについてご紹介していきましょう。

まず、「大安」ですが、六曜の中で唯一「やってはいけないことが何もない日」です。この日は大吉だと思いがちですが、「大いに安し」という意味を考えると、「特に害のない日」という意味になり、つまりは「小吉」のような日です。ただし、やってはいけないことや凶の時間帯がないため、結婚式など長い時間使ってとりおこなわれる行事はこの日が良いとされています。

そして、「仏滅」とは、「ものが終わる日」です。お祝い事などはこの日を避けたほうがいいでしょう。悪い日だと思われがちですが、仏滅は法事などの仏事、別れたい人との別れには良い日とされています。たとえば、悪縁を切って、改めて人生をスタートをしたいときには適しています。

親子でともに「どうして」を解決しよう!

こういった疑問についてママ、パパが調べれば、答えは簡単に出てくるのではないでしょうか。今の時代、スマホやパソコンという便利なものがありますからね。しかし、せっかく調べるのであれば、親子で一緒に調べてみるのはいかがでしょうか。

一緒に調べることで、親子で「そうなんだ!」、「なるほど!」と「知る」喜びを分かち合えます。親子一緒に調べて得られた知識は記憶に残りやすいですし、なによりも良い親子のコミュニケーションの機会になります。

カレンダーにまつわる「どうして?」の答えを導き出すのには、スマホやパソコンのインターネットが適しているかと思いますが、他にもものごとを調べる媒体は、辞書や事典、図鑑や地図などたくさんあります。

辞書や辞典などををすぐに手の届くところに置いておくことで、「どうして?」、「あれはなに?」と疑問を持ったときに、子どもの熱が冷めないうちに調べることができます。

子どもの疑問を大切にしよう

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はカレンダーにまつわる「どうして?」と、その答えをご紹介してきました。

子どもが「どうして?」、「あれはなに?」と何かに疑問を抱いたとき、まずは「よく気づいたね!」と子どものその着眼点に注目し、褒めてあげましょう。

そして、その疑問はママ、パパだけで調べてしまうのでなく、子どもにも参加させましょう。

また、「どうして?」と子どもに聞かれたときに、「どうしてだと思う?」と聞き返すことも、オススメです。子どもが返してきた答えがめちゃくちゃでもかまいません。一生懸命子どもなりに考えることで、子どもの思考力を高めることになります。

まずは、カレンダーをお子さんと一緒に見てみるところから始めてはいかがでしょうか。時間の管理や、日本の文化など意外な学びにつながるかもしれません。