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縄跳びを子どもへ教えるときに大切な5つのポイント。

公開日:2020/04/11
最終更新日:2020/04/10

春になると取り組むことが多い縄跳び

幼稚園や保育園の園庭、学校の校庭などでは、縄跳びをしている子どもが増えます。これは、持久力や体のバランスを鍛えるために、園や学校の方針として、取り組ませることが多いからでもあります。

縄跳びは一人で飛ぶこともあれば、学級単位で長縄に挑戦することもあります。体育の評価につながったり、クラス対抗の長縄で争ったりと、縄跳びが得意な子どもにとっては嬉しい時間ですが、苦手な子どもにとってはムズムズする時間となります。

縄跳び

縄跳びが苦手な子どもの特徴

縄跳びが苦手な子どもは少なくありません。縄跳びのひとつひとつの工程を分解していくと、縄を両手で回す、一定のリズムで回す、縄に合わせて両足で飛ぶなど、縄が一周する短い時間の中で、さまざまなアクションを取らなくてはいけません。そして、その一つでも失敗すると、縄跳びはできなくなってしまいます。

例えば、縄跳びが苦手だというお子さんをお持ちのママやパパがいたら、こう聞いてみてください。「両足で、せーので飛べる?」と。よく見ると、片足で踏み切っているかもしれません。着地がそれぞれの足でバラバラになっているかもしれません。縄を飛ぶより前に、体を使って飛ぶことから始めないと、なかなかうまくいかないのです。

また、縄が重たかったり、長かったりと身体のつくりと合っていない場合もあれば、リズムよく縄を回せない場合もあります。単純に縄跳びが苦手、下手と考えるのではなく、縄跳びのどこがうまくいっていないのかを一緒に探してあげましょう。

先生は子ども一人ずつの改善点を見つけられるほど、時間に余裕がありません。ぜひ、ママやパパが見つけてあげましょう。

子どもへ教えるときのポイント

では、ここからは縄跳びを子どもに教える時のポイントをお伝えします。縄跳びの選び方など、跳ぶ前から縄跳びが上手くなるコツは眠っています。

ママやパパが実際に飛んで見せるのは、ケガのリスクを考えると危ないところ。今ではyoutubeなどの動画でも縄跳びの教え方が配信されていたりしますが、まずは文章で教え方の基本をおさえてみましょう。

①縄跳びの種類

幼稚園児や保育園児のお子さんなど、子どもが小さいうちは、縄跳びを選ぶところからスタートです。ビニールタイプよりもロープタイプを選んであげましょう。ロープタイプのほうが重量があるため回しやすく、回るスピードもゆったりで幼児のお子さんには飛びやすいです。また、ロープタイプのほうが比較的当たっても痛くないという理由もあります。

小学生のお子さんにはビニールタイプがおすすめです。ビニールタイプの縄跳びは軽い分、早く回転させられるため、二重跳びなどに挑戦しやすいです。

②ジャンプの練習

次に、ジャンプする練習をさせましょう。いきなり、縄跳びをさせるなのではなく、縄跳びを下に置き、動かない縄を飛び越える遊びをしましょう。 

縄跳びが苦手なお子さんは両足でジャンプしているつもりが、片足ずつジャンプしていたり、そもそも両足で飛ぶだけの筋力がなかったりするお子さんがいます。

縄跳びのロープを下に置き、足をピタッと揃えさせます。そして、その線を飛び越えて、前後ろ、右左とジャンプさせてみましょう。縄跳びよりも遊び感覚が大きく、遊んでいるうちに両足で飛べるようになったり、どんどん長い時間ジャンプし続けられるようになったりします。

③回し方の練習

次に縄を回す練習です。まずは縄を後ろにして構え、そして両手を上げて縄を体のうしろに担ぐように構えます。そして縄を半円を描くように体の前に回し、そこからまた、うしろに戻して、これを前、うしろ、前、うしろと何回も繰り返します。

縄跳びを跳べないお子さんの中には、左右同時に同じ動きができていなく、縄がブレブレになって跳べないお子さんがいます。

この動きを繰り返しやることで、きれいに縄を回すことができ、飛びやすくなります。

④一回跳び

縄を綺麗に回すことができるようになったら、先ほどを同じように縄を担ぐように構え、体の前に回し、両足でジャンプします。この動きをまずは一つ一つゆっくりとやり、順番を覚えます。これを「一回跳び」と言います。

縄跳びができない子は、回すのと同時に跳んでしまうため、引っかかってしまいます。親が「回して、ぴょん」というように声をかけてあげることで、同時になってしまうことを防げるでしょう。

知力育成教室アデック

⑤二回跳び

一回跳びができるようになったら二回跳びができるようにしましょう。

一回跳びができるけど、体の後ろで手腕が固定されて二回跳びができない子がいます。それは回したときに手が内側に入ってしまっているからです。解決策としては、親が子どもの手を持ってあげて、外向きにして、腕をマッサージするようにぐるぐると回してあげてください。

また、声のかけ方として、「跳んだらバンザイだよ」と言ってあげましょう。バンザイをすることで自然と縄が前に来ます。

二回跳びができたら、連続跳びに挑戦してみましょう。「跳んだら、バンザイ」の声かけは変わりなく、そのあと親御さんが「いーち、にー、さーん…」と数えてあげましょう。数えてあげることで、お子さんがリズムを取ることができます。

縄跳びの知育的な価値とは?

縄跳びは先ほどもお伝えした通り、1回跳ぶだけでも、さまざまな工程が組み合わさっています。苦手、難しいと子どもが感じた時、どこに原因があるのかを探すことは問題を発見する力につながります。

親子一緒に、問題点を探してみる。問題点を見つけたら、どうやったら解決するか、改善するかを考える。なかなか上手くできなかった縄跳びが跳べるようになったら楽しい、嬉しい。問題を見つけ、解決策を考えるという社会人に必要な技術を楽しみながら体験できるのは、縄跳びの知育的な価値です。

これは縄跳びに限らず、水泳や器械体操といったスポーツもそうですし、料理や片付けといった家事にも当てはまります。自分が上手くできないことを楽しみながら解決するのは、知育といっても過言ではありません。

計算ができる、暗記するといった勉強だけが大切なのではありません。社会に出た時に使える「ものの考え方」を小さい頃から学び、定着させることもとても重要なのです。

縄跳びは知育にもつながります

まとめ

いかがだったでしょうか。ここまで、縄跳びが苦手な子どもへ教える時のポイントをお伝えしながら、縄跳びが苦手な子どもの特徴などについてお話ししてきました。

縄跳びに限らず、苦手なものに対して、どこでつまずいているのかを一緒になって考えることが大切です。子どもはまだ一人で見つけることは難しいですし、先生もたくさんの子どもを見ている中で、細かく見つけてくれるのは、時間がなかなか許してくれません。

いつも一緒にいる我が子だからこそ、癖や特徴も分かっているはず。ママやパパが子どものいいところ、つまずいているところを見つけてあげてください。ママやパパが分かってくれているという安心感が、子どもの豊かな発達、成長につながっていくのです。