1歳や2歳の乳児期から知育を始めるメリットとは?知育教室に通うことで、楽しく健やかに子どもを育てよう!
最終更新日:2020/10/12
幼児教育は、0歳から始められる
皆さんは、子どもに対する教育が何歳から始められると考えていますか?
教育というと受験対策や学校の予復習のイメージがあったり、習い事の数々を思い浮かべたりとさまざまな印象があるかと思いますが、前提としては生まれてすぐから学ぶことすべてが教育です。
その中で、0歳から6歳の未就学児の頃に、親御さんが意図を持って外部の教室などで教育の機会を作るのが「幼児教育」と言われるものです。
子どもが生まれてからはどうしても周囲のママ友やパパ友などとの会話や情報交換の中で、
すぐにでも始めなきゃ、いつから通わせようかと焦ったり、気がはやったりという感情が触れることもあるでしょう。
前提として、生きていくための力を育むものが幼児教育なので、0歳から始めることができるのは事実です。子どもたちは身体も運動能力も心も、日々いろいろな成長を遂げていますが、一人ひとりの発達や性格に合わせた教育を提供することがとても大切です。
周囲の情報を参考程度にしつつ、子どもそれぞれに合わせた教育の環境を用意してあげることがママやパパの役目だと言えるでしょう。
知育とはなにか?
幼児教育の中でも最近注目を浴びているのが「知育」です。知育は、自分の頭で考える力を育てること。それも遊びや友だちとの関わりなどを楽しみながら、学ぶことです。
赤ちゃんの脳は、生まれたときから成長をし続けており、知育を始める時期に「早すぎる」ということはありません。年齢によってどんな遊びが適しているのか、何の力を伸ばす時期なのかが違うだけで、「楽しみつつ、学ぶ」「学ぶ楽しみを知る」ことに変わりはありません。
ただ、知育は家庭でもできることは多いですが、知育教室のような習い事として教育機会を作ることもできます。そのメリットを考えつつ、ママやパパが選択するのが大切です。
乳児期から知育教室に通うメリット①情報収集
1つ目のメリットは「情報収集」です。ママやパパが専門的な知識を得られることが挙げられます。
世の中にはいろいろな教育法がありますが、そのほとんどが科学的根拠が示されていなかったり、同じような境遇のママやパパの経験談でしかなかったりと、その内容と効果が不正確なことも多いです。
知育教室であれば、その教室なりのメソッドがあります。また、各教室には教育の専門家がおり、困ったときの不安解消やお悩み解決などに活用できます。また、同じような年齢、月齢の子どもを数多くみていると、客観的なフィードバックや比較を教えてくれます。悩みや不安を専門家に聞くことで解消してくれる場所でもあります。
乳児期から知育教室に通うメリット②言葉の習得
2つ目のメリットは「言葉の習得」です。
子どもは家庭で話すよりも家の外で話すほうが言葉を習得しやすいと言われています。家族内でのコミュニケーションだけでなく、外の世界と数多く接点を持つことで言葉の習得、語彙力がぐっと増します。これは、知育教室でいえば、親以外の大人である先生や同じ年齢の子どもと教室で触れ合うことで、言葉を覚えやすくなります。
ユニセフの発表によれば、0歳後半〜3歳ぐらいの時期は脳の発達過程において、言語能力を伸ばすのに非常に重要な時期と言われています。乳児期から知育を始めるひとつの理由になります。
乳児期から知育教室に通うメリット③社会性の発達
3つ目のメリットは「社会性の発達」です。
社会性とは、子どもが社会生活の中でうまく他者や社会との関係を保つために必要な振る舞いや考え方とも言えます。別の言葉で言えば、「利他性」「思いやりの心」「自己効力感」といったところでしょうか。
これらは同年代の子どもの集団の中で遊ぶことによって発達すると言われています。就学前の乳幼児期に伸ばしておくのが効果的とされており、社会のルールやマナー、節度ある行動や他者を慮った行動などにつながります。
乳児期は同年代の子どもに興味を持ち始める時期です。公園などで同い年くらいの子どもに興味を持つのもこの頃です。知育教室で社会性の発達を促すには適したタイミングと言えます。
乳児期から知育教室に通うメリット④自制心の発達
4つ目のメリットは「自制心の発達」です。
これは乳児期といっても2歳児の頃に言えることなので、乳児期後半のメリットと言えるでしょう。親に甘えたい時期なので、思い通りにいかないことに駄々をこねたり、癇癪を起こしたりと、自分の意思を通したい、ママやパパに甘えたいという気持ちを伝えます。
しかし、知育教室では同じ歳の子どもの友だちや先生だけの空間なので、自分だけを優先してくれる人はいません。「自分の思い通りにならないこともある」と学び、自制心が発達します。
ルールを守ること、友だちとゆずり合うことも学べるため、先ほど挙げた社会性の習得とともに相乗効果で成長につながるでしょう。知育教室経由で幼稚園や保育園に通い始めることになりますが、園に入ってからの友だちとのいざこざなども未然に防ぎやすくなります。
ご家庭でもできる知育的な取り組み
知育は、知育教室だけができることではなく、ご家庭でもできることです。子どもが普段の遊びを通じて何を学ぶか、その目的と意図を明確にし、子どもとうまく関わることでその効果が生まれます。
では、ご家庭で知育をする場合、どんなことを気をつけたらいいのでしょうか。それは、なるべく親が手を出さずにいることです。
知育で重要なのが「自主性」です。子どもが自分から興味を持ったことに対し、自ら進んで取り組むことで、子どもの脳はより学習します。
また、子どもが失敗したり、自ら挑戦したりすることも大事で、子どもが自ら起こした行動に対して失敗経験を積むことで、子どもは自分で考える癖やどうすればうまくいくかを考え、それが成長の後押しとなります。
どうしても子どもが失敗しそうになると、フォローしようとする親御さんもいますが、それは成長の機会を奪ってしまうことにつながりかねません。失敗を経験することで、「もう一回挑戦してみよう」いう粘り強さ、「自分の思い通りにはいかないこともある」という忍耐や感情コントロールの大切さを学べます。グッとこらえて、見守るようにしましょう。
積み木遊びがひとつの例ですが、親が手を出して「このおもちゃはこうするの、次はこう」と教えると、子どもは頭がいいもので上手にその積み木を積み上げます。しかし、そのように教えられた子どもはそのうち積み木で遊ばなくなるといいます。親と同様に「できる」ということにしか脳が喜ばず、「積み木を積み上げる」ということ自体を楽しめなくなるのかもしれません。
子どもに親が興味を仕向けること、成功体験ばかり積ませることは逆効果になりかねないのです。
まとめ
知育は、子どもの自発性に委ね、楽しみながら挑戦し、時に失敗するという一連の経験から学ぶという性質上、親ができることはあまり多くないのかもしれません。1歳、2歳という乳児期においても、それ以上の月齢、年齢であっても、知育の根幹は変わりません。
・子どもが自分で選び、行動できる環境を整えてあげることで、子どもが考えて、工夫する能力が伸び、オリジナリティあふれる個性が身に付く。
・子どもを同年代の子供たちの中に遊ばせてあげることで、言語の習得が早く、社会性や自制心が育まれ、将来の人間性を育むきっかけとなる。
知育教室は知育の性質を生かしながら、この2つができる場所だと考えられます。
もちろん、すべての知育教室が信頼できるというわけではありませんし、お子さんに合っているかなどの問題もあります。ご家庭で行う知育的な関わりとのバランスを見ながら、体験教室などを通じて、実際に目で見て確かめていただきたいものです。