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子どもにさまざまな効果のある「キッズヨガ」とは?まずは親子で挑戦!

公開日:2023/01/22
最終更新日:2023/02/18

美容や健康のため多くの人に親しまれている「ヨガ」。深い呼吸とゆったりとした動きを繰り返すヨガは、運動の得意・不得意に関わらず子どもが楽しく取り組める運動のひとつでもあります。
今回お話を伺ったのは、子どもが楽しくヨガに取り組み、心身の成長につなげる「キッズヨガ」のプログラムを開発するとともに、指導者の育成も手掛ける「一般社団法人日本キッズヨガ協会(JKYA)」代表理事を務めるミナクシみよこさん。
キッズヨガの内容や子どもがヨガに取り組むことで得られる効果などについてお話を伺うとともに、親子で簡単に楽しめるヨガのポーズも紹介していただきました!


◆キッズヨガってどんなもの?
まず子どもが「キッズヨガ」に取り組むことにはどんなメリットがあるのか、ミナクシさんに伺いました。

「『スキャモンの発育発達曲線』によると、運動神経や脳神経、自律神経などは、10歳くらいまでで一生分成長しきるとされています。この期間にいろいろな動きを覚えておくことによって、運動能力が向上するだけでなく、健康的な運動習慣が身についたり、集中力や落ち着き、自立心といった精神面での成長も期待できます」

「キッズヨガ」は、このような子ども時代に行う運動プログラムとして、体操による前屈・後屈・側屈・ねじり・バランスといった多様な動きに、呼吸と休息の時間を取り入れたのものだとミナクシさんは言います。

「子どもたちが幼い頃からヨガに慣れ親しみ、習慣づけてもらえるように、全体を通して『楽しめる』ということを意識してプログラムを組んでいます」

キッズヨガのプログラムは1時間程度で、挨拶から始まり、ヨガの話・ウォーミングアップ・ストーリーヨガ・ゲーム・休息・瞑想・終わりの挨拶、と進んでいきます。

子どもにさまざまな効果のある「キッズヨガ」とは?まずは親子で挑戦!

「この時期の子どもは想像力が豊かなので、ヨガもストーリー仕立てにしています。例えばジャングルに冒険に行くよと声をかけ、『汽車に乗ります、シュッシュッポッポ』と言いながら呼吸法を教えたり、ジャングルに生えている植物を思い起こさせながら木のポーズを教えたり、向こう岸にいるライオンのように声を出すよ、と四つん這いで声を出して発散させたり。ストーリーをメインにしつつ、大人のヨガを子ども用にアレンジしながら取り組んでいきます」

また、ヨガの動きに取り組む前にはヨガを直感的に理解しやすくなるお話をしたり、ヨガの後に行うゲームでは約束事を守りながら一つのことにみんなで楽しく取り組み社会性を育むといった取り組みも。道徳的な考え方を伝えたり心理的な側面にもアプローチしていくプログラムを通じて、利他の心が育ち、思いやりを持てるようにもなると言います。

また「休息」の時間があることもキッズヨガプログラムの大きな特徴。たくさん動いて心拍数を上げ、体温が上がった後に休息すると、「静」と「動」のメリハリがつきます。この短い休息を入れることが、体と心の回復力を高めることにつながるとミナクシさんはいいます。

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「形は気にせず、自由度が高いのがキッズヨガの楽しいところです。楽しく取り組むうちに運動が好きになるとともに、静と動の動きでメリハリがつき、気持ちの切り替えも上手になっていきます」

また、さまざまなスポーツや習い事とあわせてキッズヨガに取り組むこともおすすめなんだそう。キッズヨガに取り組むことが、スポーツや勉強の成績向上につながる例もあるのだとか。

「スポーツの習い事が本格的に始まるとケガの心配もありますが、ヨガを身につけておくと自分の体の状態を客観的に理解し、意識的に休めるようにもなります。これが結果としてケガの予防やパフォーマンスの向上にもつながっていきます」

ゆっくりとしていて誰にでも取り組みやすいヨガの動きですが、成長期の子どもたちにとってはその「ゆっくりとした動き」はもどかしく感じることも。でも実は、ゆっくりとした動作をしっかりと身体をコントロールしながら行うことは高度な運動スキルのひとつ。ヨガに取り組むことで、自分がイメージした通りに、滑らかに身体を動かす能力も磨かれていくといいます。

◆親子で挑戦! おうちでヨガ
運動能力や勉強の成績アップに繋がったり、集中力を高めたりと、心身にさまざまな効果を期待できるキッズヨガ。「ぜひ試してみたい!」という方もいると思いますが、実際、ヨガにはどのように取り組めばよいのでしょうか?

「本当は毎日習慣化して取り組めたら良いのですが、習い事や生活のバランスを考えると難しいかもしれません。ですからまずは、週に1回1時間程度を3カ月ほど続けることからスタートしてみてほしいですね」

ヨガに取り組む時間帯は基本的にはいつでもOKとミナクシさん。ただ、食事前の空腹時は集中力も高まりやすく、おすすめの時間帯だといいます。

また、ヨガにおいては呼吸も大事とされていますが、親子で取り組む場合まず大事にしたいのは「楽しむこと」なんだそう。呼吸はあまり意識せず、自然に呼吸をしながら次の動作を行ってしてみましょう!

◎船のポーズ
親子で向かい合い、手をつないで体操座りをします。お互いの足の裏を合わせ、足をゆっくり上げて「W」のポーズを作ります。お互いが「V」の字になり、「W」を作るイメージです。親子だと体の大きさも違うので、バランスを保つのが難しいかもしれませんが、それを楽しむのもいいですね!
ポーズ重視というよりも、楽しむことを大切に!

◎木のポーズ
親子で同じ方向を向き横並びで立ち片手をつなぎます。それぞれ外側の足を曲げて膝以外のところにつけ、手をどんどん上に伸ばして木のポーズをします。左右に揺れながら、一緒にバランスをとるのも楽しいですよ。

子どもにさまざまな効果のある「キッズヨガ」とは?まずは親子で挑戦!

体を楽しく動かし、想像力や表現力も引き出されるヨガ。他のスポーツや習い事に取り組むのが難しい子でも、「ヨガなら通える」ということもあるのだとか。
「ヨガをすることで、自分の好きなものや心地よいもの、不快なものを体感し、無意識から意識に変えていく。そして自分を知る一助になればと思っています」とミナクシさん。ヨガを通して自分の苦手や得意が分かったり、自分のものさしを持てるようになれば、自己肯定感アップにつながるかもしれませんね。
ついついお家で過ごす時間が長くなりがちな冬。だからこそ、自宅で手軽に静かにできて、心も体もポカポカと温まるヨガはおすすめの運動です。大人にも子どもにもさまざまな効果が期待できるヨガ。今まで興味はあったけれどやったことがないという方も、子どもと一緒に簡単な動作からはじめてみてはいかがでしょうか。


プロフィール:ミナクシみよこさん
一般社団法人日本キッズヨガ協会代表理事。小さい頃に軽いてんかんの症状があり、呼吸法と瞑想を教わったことでヨガと出会う。10代の頃からヨガに取り組み、2008年にインドから帰国しヨガ指導者として活動。2014年に一般社団法人日本キッズヨガ協会を設立する。主な活動内容は、ヨガスクールの他、キッズヨガ講師の育成や派遣、講師のスキル維持、ワークショップや講習会の開催など。子どもたちを対象に、健康に関する科学的な理論を基にヨガの生活化を図るとともに、ヨガ指導の実践を重ね、指導者の技術向上とキッズヨガの発展に取り組んでいる。E-RYT500、RCYTトレーナー、インド政府認定ヨガ指導者、保育士。

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